私がムスリムだから特に気になるのかもしれないけれど、ハラール食品の話はよく日本でも聞きます。ムスリム観光客の増加や、オリンピック開催にあたってハラールを用意しようという動きも聞いてます。。。でもね、、同じぐらいの熱意でベジタリアン食が語られることはあんまりないのかなあ。
世界中には、いろんなベジタリアンがいます。それはもう各種各様。私が思うに世界中のベジタリアングループの中で最も強固で数も多いのはヒンズー系ベジタリアンだと思う。ヒンズー教の戒律にしたがって、我こそは高徳をめざす、、という人達。

仏教徒のベジタリアンも多いです。日本も幕末までは仏教の影響で四つ足獣のタブーがありましたが、もともとは鳥類魚類も含めて仏教の信者は五戒の一つ不殺生戒を守らないといけないのです。日本では信者クラスでそこまで徹底している人は稀。でも、中国の仏教徒のなかでは五戒をきちんと守っている普通の信者レベルの人が多くて、マレーシアでも「素食(仏教系ベジタリアン)」の看板を掲げた店は普通にあります。日本だと精進料理。表にもあるけど、野菜の中でも、臭いが濃いものはやっぱり駄目です。小学生の頃、西遊記を読んで、なんで悟空はベジタリアンなんだろうとかって思ったことがあるけど、忠実な仏教徒の彼なら!なのですね。
私の友人にはベジタリアンがてんこ盛り。もう、うじゃうじゃ、宗教的なベジタリアンもいるし、アメリカ的なベジタリアンも多い。環境団体のTrash Heroにもいーーっぱい。
そして、ヨガクラスの仲間もベジタリアンがいっぱい。こちらは仏教系なのか、ヨガ系のマクロバイオティックなのか、あるいはリスペクト・ヒンズーなのか?あるいは、ヨガの本場?アメリカ系なのか?一昨日は、私のさよならパーティーでベジタリアン食。
ツイッターで、いかにも頭の悪そうな人が「ベジタリアンって何食べてるのかわからん。食べるものあるの」とか言って、一時期沸騰したのですが、うーん、正直言うと、普通にものすごいレパートリーがあるのだけど、残念ながら栄養価が低くてカロリーの高いジャンキーものを常食している人にはわからんと思う。もっともそういう人達は野菜の名前すら知らないし、まともな料理だってしないはず。日本でこういったベジタリアン食を食べようとすると、けっこうなお値段がします。手がこんでるしね。ほんと。華人仏教系ならではと思う。これがヒンズー系だと、わりと単調で、飽きてしまうけど。
いかにも鶏のから揚げのように見える、南瓜のから揚げ。超絶美味しい。鳥のから揚げの30倍は美味しい。さすが中華の世界。
精進料理の定番。豆腐とがんもどき系。
もちろん、キノコ系も盛りだくさん。
味付けも、結構濃いものがある、、、
そういうときは、ご飯がすすむ。
ヨガ友達のベジタリアンパーティは楽しい!
この表にはないけど、野菜ジュース系ベジタリアンもいるし、調理しない生野菜ベジタリアンもいる。それに比べたらやや柔軟だけど、いちばん目にする強烈な層が、ヴィーガンと呼ばれる人達。マラッカで出会ったヴィーガンは一緒に食事しても、ちょっと選ぶのが大変。アメリカ人に多いです。さすがに大変だと思う。
他には、ジョンレノンも提唱していた月曜だけ肉抜きベジタリアンとか、ゆるーいところから始められる。ちなみに、私はフレキシビリアン。適当に肉類もたべて、気がつけば野菜食、、、って、ある意味普通か?
ともかく、日本も観光に力をいれたいのなら、ベジタリアン食にもっと専念しなきゃ、もう、全然、今のままじゃ無きに等しい。しかも、「ベジタリアンは何食べてるのか?」「ベジタリアンの子供はかわいそう」とかいう、世界から100光年遅れた発想から変えていかないとどうしようもないね。まるで「鉄の船って浮くの?」とかのレベルで空いた口がふさがらない程度。
まあ、今の日本に「意識を変える」ほどの余力があるかはよくわからないところだけど。
頭固いからね。
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