よく、「マレーシアって南国で、暑いでしょ」とか訊かれます。ある意味それは本当だけど、それで全部は説明できないです。
まず、低緯度なので夏と冬の差があんまりないので、冬だってそれなりに暑かったりします。年中、半袖のTシャツだけでOKという土地柄。まあ、高い山とか、内陸とか、場所によって差はあるけど、ざっくりとそんな感じ。年中暑い、、だから、平均気温となると、20度越えは当然のこと。
日本は、もちろん北と南では全然気候が違うから、ざっくりいうと、夏は猛烈に暑くて、冬は猛烈に寒い。だから、いかに夏が息も苦しくなるほど暑くなっても、冬の寒さで相殺されてしまうので、平均温度は低めにでてしまう。マレーシアより日本の方が平均気温が下なのは、ざっくりこういう理由。。。でもって、住んだものの皮膚感覚として、夏の暑さは、だいたいにおいて日本よりマレーシアのほうがしのぎやすいということになります。
、、そういうと、「マレーシアのほうが湿気が少ないからそう感じるのではないか?」という質問を必ず受けます。必ずです。10回ぐらい上のようなことを言うと、10回ぐらいかならず「日本の湿気は、、、」と訊かれます。まるで、日本は湿気だけで世界を凌駕しているといわんばかりに、湿気、湿気、湿気、、湿気が日本を無駄に暑くしているのだ、悪いのはみんな湿気の所為、湿気さえなければ、日本ほど気候の良いところはない、という信仰でもあるのかしらん?日本の暑さをいう人は、みんな「湿気のせい」。政治が悪いのも、経済が悪いのも、みんな湿気の所為、この世の悪はすべて湿気の所為。。。。(笑)
えーっと、マレーシアは熱帯雨林式気候で、そらあもう名前に雨という文字が入っているだけのことはある!と納得するぐらい雨が降ります。四六時中雨が降ります。だから、湿気がないのかというと、、、それはないんじゃない?と思う。だから、日本とマレーシアの湿気勝負をしても、あんまり意味はないと思う。日本の湿気とは悪魔の化身!というぐらい気合の入った湿気信仰をもった人でも、その信仰を捨ててもらわないといけないですね。ええ、湿気は互角ぐらい。
じゃあ、なんでマレーシアの暑さは耐えられて、日本の熱さは絶える、、になるのか?それは、、えーっと、もうやっぱり気温でしょう。はっきりと、日本の夏の熱いのは、もう、気のせいとか、湿気とかじゃなくて、ひたすら気温が高いのだ!で、いいんじゃない。
それと、この間も書いたけど、エアコンの設定温度が28度とかありえないです。外気温で考えても28度というのは夏日の手前ぐらい。それで生きてても、ちっとも涼しく感じない。夏とはいえ急に冷えた日には26度とかいう日だってあるけど、室内の温度は28度。夏なのに室内のほうが設定温度が高い、ひっとして夏なのに暖房が入ってたりしない?外の方が気持ちいいのに、室内のほうが気持ちが悪くなるぐらい暑いというのないでしょう?
もう、日本は温帯モンスーン気候というのをやめて、熱帯モンスーン気候でいいんじゃない。十分その資格はあるし、国民に「日本は熱帯モンスーンです」と周知してもらって、熱帯を前提とした国造りをしてほしいです。でないと、夏の熱中症で倒れる人は年を追ってうなぎのぼりだと思うし、手ぬるく「水を飲んでください」とか言ってる場合じゃないでしょう。
日本の夏を乗り切るのは、、、、根性じゃないし、やっぱり、エアコンでしょう。
もうちょっと設定温度を下げてほしい。
えーっと最後に言うと、このエントリーに限り、一切資料とか統計とか見てません。お前がいうのは全然統計と違うんだよ、、という突っ込みを入れたい人には、「どんだけ突っ込みを入れられようと、日本の暑さはもはや地獄の釜の中レベルだ。うるせー」と答える用意はできてます。
私はサウジの夏至、つまり一番暑い国の暑い時期にルブウ・アルハーリ砂漠の真ん中で、バイクで焼けたアスファルトのうえを朝から晩まで2週間走り続けました。気温は60度越えです。でも、日本の夏の不快感はそれに匹敵すると断言できます。
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