The Redang Telegraph

2018年11月05日

88 mosques of pilgrimage by Motorcycle モスク八十八か所巡礼 (2)  2番札所 伊勢崎モスク(伊勢崎ジャーミアモスク)日本のイスラムの流れを徹底的に変えたモスク。

2nd Mosque is "Isesaki Jamia Mosque"

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モスク2番札所は伊勢崎モスク。えーっとちなみに、番号はてきとうです。重要性順とかでも、私が訪問した順でもなく、ただ、「私がブログに書いた順」。でも、今の日本のイスラームのバックボーン的五反田モスクに続いては、伊勢崎モスクしかないでしょう。

このモスクが建てられた頃をよく知ってます。
うーむ、このへんが亀の甲より年の劫かもしれない。。

それまでモスクというと、代々木上原でずっと閉鎖中だったモスク(今の東京ジャーミィができる前)、サウジ大使館の付属のマアハド、それに世田谷大原のイスラミックセンターぐらいしか東京になくて、いや、日本全国でもあとは神戸モスクぐらいでした。当時のムスリムにとって、モスクとはとうてい手がだせないもの(だって、代々木上原のモスクだって再建の目途が付かなかったし)、神戸モスクのような豪商がたてたものか、サウジやトルコが国威で建てるもの、、というのが正直ふつうの日本のムスリムの発想だったし、ましてや自分たちでモスクを建てるなんて夢物語。

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だから、外国から日本に来たムスリムが、、モスクを作ろうとしたとき、、あるムスリムは「はあ?お金を稼ぎに来た人達に余分なお金なんてないでしょ?しかも、東京とか横浜とかならいざ知らず、辺鄙な田舎に何を?」といって笑ったものです。まったく恥ずべきことに、援助するとかじゃなくて、笑ってたのです。何かの金を集めるサギかもしれないという話だってあったのです。えっと、あるムスリムとは私です。でも、当時は大なり小なりそういう空気があったと思う。

最初にできたのは、一ノ割モスク。あまりに妙な話だったけど、そのあと何個か地方にモスクが立つという話があって、まあ、よくわからん、、とか思ってました。決定的にイメージを変えたのは群馬の伊勢崎にできた、ここ伊勢崎モスク。
これはもう、不可逆的な潮流と呼ぶしかない。日本のモスクはこうやって建っていくのだ、、これからも、これから先も、、という決定打。賢い人は最初の一ノ割モスクで気がついたのかもしれないけど、鈍い私はここに及んで初めて、外国から日本に来た人達のモスクにかける真剣度に打ちのめされ、それまで笑っていた自分の不明を大いに恥じました。サウジとか湾岸産油国に援助してもらってできるモスクという発想から、自分たちでモスクをつくるという発想を理解するまでに時間がかかったわけですが、理解に時間がかかるくらいモスクを建てるのは「夢物語だという信念」があったわけです。あるいは、「できっこないという信念」というべきか。

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初期のモスク、、というか今でもそうだけど、とりあえず土地建物をかって、それをそのままモスクとして使って、お金があれば改装し、さらにお金があれば、新築するというながれです。おかげで、伊勢崎モスクもなんどか手が加わり、今の姿になっています。が、たぶん、これから先もどんどん変わっていくことでしょう。

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私の恐るべき間違った固執を解いてくれた伊勢崎モスク。堂々2番札所で取り上げることができてよかった(たまたまかもしれないけど)。

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伊勢崎モスクができてからすでに二十数年たってます。伊勢崎市には今、このモスクの他に2つ別のモスクがあり、1つの市にモスクが3箇所あるユニークな場所になっています。伊勢崎モスクがたって、ムスリムがこの周囲に集まり、やがて、大所帯となり別のモスクが少し離れたところに立つというながれ。こんな土地は他にないし(たぶん)、やっぱり、伊勢崎モスクの金字塔的意義は深いと思う。

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こちらのモスクのお役たち情報は、えーっと、さすがに歴史があるだけあって、目立った不足は見当たりません。コンパクトに良くまとまっています。交通の便があんまりよくないかもしれませんが、モスクの地上階は駐車場(兼金曜礼拝の拡大礼拝部分)で車でもOK。土曜日の夜は集まって食事があります。町工場が連なる一区画なので、、なんでこんなところに?という感はあるけれど、まあ、そんなものだと思う。お洒落感は、、、まあ、期待しないほうが良いかも、その分、手作りさが満載。

また来たいね、、と思わせるアットホームさが魅力的です。

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