The Redang Telegraph

2018年12月31日

Wires on the air 電柱と電線は日本の風景、、は、ともかく災害時には危険だと思うが、、、

Wires around the air in Japan

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日本の原風景ともいえる、電柱と空高く舞う電線。

日本に帰ってきたなあ、、とつくづく思わせる、日本の風景。
でもね、なんで道路上にこんな危ないもんがあっていいの?実際に地震で電柱が傾いて電線がたわんだり逆に引っ張られて切れたりすることは枚挙にいとまがないし、台風で飛んできたものが電線に引っかかって切れたりするのも、良く聞く話。さらに垂れ下がった電線による感電。路上に横転した電柱による道路寸断。災害場所で一刻も早く駆け付けなくてはならないのに、電柱が初期出動を妨げるなんてなんの嫌がらせかと思う。

これに対して「電線が地中にあるとどこが切れたかわからないので復旧に時間がかかる」という人もいるけれど、地中にある電線はそう簡単に切れない。上に書いたような「飛来物で電線が切れる」とかもないし、「横転した電柱で道路が寸断」なんてこともない。もし、地下埋設物がそうやすやすとダメージうけるなら、電線よりもっと柔軟性に欠ける水道とかガス管なんて災害の度に大被害をあたえてそうだけど、実際はたいがいのばあい、水道やガスは電気より復旧が早い。天災の多い発展途上国なんてそれじゃあ電線地中化なんてしなさそうだけど、逆に猛烈に地中化を推進している。

日本の原発輸出の目論見を粉みじんにした、福島の原発人災。あれは直接的には、原発に電力を提供していた送電線が地震の影響で倒壊したことによります。鉄塔倒壊です。「津波」が襲って電力喪失したという前に「地震」で鉄塔が倒壊したというのは万人が知るところ。災害の多い日本では、細心の注意が必要なのに、、

そもそも、ヨーロッパの都会から、アジアの発展途上国まで。香港やシンガポールのように人口密集して古いものも新しいものもごっちゃになっているところも、ほとんど電線地中化が住んでます。なんで日本だけ?こんなに遅れているのか。

東京有数の高級住宅地(笑)と呼ばれながら、、、電線が空高く舞う、、成城学園。はあ、、、イメージ落ちるよ、、

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日本の行政が電柱式を推進してきたから?とんでもない、戦前を含めて日本で電柱化を推進したことなんてないです。ずっと地中埋設化一本やり。そりゃそうでしょう、空襲とか考えたらむき出しの電線がそこらじゅうにあったら危険じゃないですか?上の写真のようなのが、ポッキリ折れて道路に落ちたら(特に歩いてる自分の上に落ちてきたら?)、そらあ、いろんな意味で迷惑だし、素人が勝手に触って片付けるには危険すぎる。落ちどころが悪ければ火災だって発生する。

経済拡大時に「仮に」ということで電柱を建てて凌いできたことが、追認されて、さも最初からそのように計画されているかのようですが、、、もう一度言おう、、なぜこんなに電線政策が遅れているのか。

答えは、、、「なにも電線政策だけが遅れてるのじゃなくて、どれもこれも遅れているが電線ほど目立たない」です。

つまりは、そもそも合理的に解決しようという気がないし、なんでも「お金がないからできません」と言えば済むというところですね。バカみたいに地権者や行政の壁とかいう人もいるけど、水道管やガス管の地中埋設ができて、電線だけできない理由なんてないんだよ。もっと技術を知らない人は「電線の耐食性」とかいうけど、、、え?、、太平洋、、つまりアメリカと日本の間のおおきな海、、海底ケーブルがごっそり通ってるしらないのだろうか?繊細な光ファイバーだって大平洋横断してるし、もちろん、東シナ海も、南シナ海も、世界中の海はケーブルだらけ。

ともかく、遅れまくっている行政。それを隠している行政。遅れているのを何故か擁護する反知性の人達。言い訳を吟味せずにそのまま信じて納得している人達。空高く舞う電線は、そうした、日本的なことの象徴で、それがまた見た目にも日本らしい風景となっているのが、これまたとっても日本的。つまり、この電線は、二重三重に日本的なものなのでしょう。

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