東京ジャーミィと呼びならわされている、代々木上原に立つ日本を代表するモスク。
このシリーズのトップにあってもおかしくないぐらいの立ち位置。東海道五十三次でいうと、大江戸日本橋という立場なので、17番札所というのは遅い出方かもしれません。が、最後の方で私見を述べてますが、見てくれよりも「設備は快適な礼拝にかなったものが適切に備わっているか?」「信者にとってアクセスが良いか?」という切り口しかありませんから、評価はあまり高くないのです。
この東京ジャーミィが建設中に何度も訪れたし、建設中にトルコ人の内装職人さんたちと一緒に礼拝したりしました。懐かしいですね、その時の写真を探しているのですが、見当たりません。うーむ、すでに写真がデジタル化された後のことだろうか。まあいいや。
最近訪れたのは、バザーがあった時。
知らないうちに礼拝所の奥の通路が開放されてた、、はて、以前は工事中だったけど。
食事は美味しかった、、全部食べるには胃袋が3つぐらい欲しい、、
ちなみに、モスクの呼び名で、ジャーミイ、マスジド、モスク、ムサンラー、イスラミックセンター等ありますが、それはいずれ私見満杯で説明できればいいなと思ってます。とりあえず、このモスクは東京モスクと区別するために、東京ジャーミィと呼びます。
以前の東京モスクと違って、幽霊がでそうな暗さはありません。敷地内の木々はバッサリ切られてます。明るいモスク。しかも、観光客も多い。お土産屋さんもある。観光バスも止まる、、という様相。すごいなあ。
結婚式、お葬式、催し物、いろいろなことがここでできます。多目的モスク。昨今のお葬式はここでご遺体を清めたりします。そういう設備のあるモスクというのは稀だから、価値は高い。私もここで何度かお葬式に参列しました。これは特筆すべき良い点。場所も有名だから、いちいち場所を説明する手間もない。
東京のモスクといえばここ。だから、日本に観光にきたムスリムが立ち寄るのもここ。旅行者のスーツケースが並び、ベビーカーもならぶ。
写真を撮っていると、なにやら見られている視線を感じる、、、
このモスクを私見で語ると、東京ジャーミィは全然親しみが持てない。というか「品が無い」。観光客とは視点がちがうんだよ。
大勢のひと(ムスリムたちが)、わーっと来て、わーっと帰る。慌ただしい。ドアはあけっぴろげで、寒い。おいおい、ちゃんと閉めてよ。それに観光客とか立ってまわるから、あぐらかいて座ると目線が違う。
馴染の客でグループができていて、ここは自分たちの場所みたいなノリで新顔を睥睨する、、そういうこと。入りづらいったらありゃしない。
トルコ至上主義的な感じも魅力のないところの一つ。まあ、全体をまとめると居心地の悪さということか。事大主義感満点。居心地の悪いモスクなんてモスクの価値ありません。
お役立ち情報、駐車場はないので駅から徒歩の一択。特筆すべきは兼用トイレ(足洗い場兼トイレ)が良くない。私はモスクの設備というものをトイレで判断しているので、はっきりいうと、東京ジャーミイのトイレは並みのモスク以下。え?まじで?あんなに綺麗なモスクなのに?と思う人も多いと思うけれど、それは観光客目線。お祈りする人(まあ、観光客でも)にとってはトイレや足洗い場というのは重要なんだよ。トイレから礼拝所は距離が離れて、手足を洗った後、階段を上がって一旦外にでるので、使い勝手がわるすぎ。トイレは臭うし、足洗い場もきちんと足をぬぐえないし、床もサンダルも濡れ濡れ。動線的にはトイレの床から上がり框的なものが必要なんだけど、無いからトイレから直接入口に来るしかないが、入り口は狭い。しかも、トイレ前通路は上下階段の大動脈になっていて、トイレを出たら、何をするにもスペースがない。
まあ、デザイン重視で、使い勝手を忘れた例。高低差のある斜面の上側に入り口を作れば狭くて急な階段とか、ほぼ関係ないし、車椅子も、ベビーカーも、旅行カバンの問題も無い。うーん、いいとこあんまりない。16番札所の横浜モスクのトイレと足洗い場のグッドなデザインを見習うべきだねえ。やっぱり、観光客用のモスクということか。
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