日本がインドネシア独立に寄与した?という寝言のような話。
いままで7回にわたって、それは無いという記事を書きました。もちろん、日本がインドネシア独立に寄与したと信じている人は私の記事なんて信じないし、そもそも読まない。読んでも、、ふん、片手落ちだよな、、と思うのはオチです。わたしも、別にそういう信仰を持った人をどうこうする気はないです。
ただ、順を追ってみると、、
そもそも、なんで、日本軍がインドネシアにいたの?
、、です。日本軍がインドネシアにいなければ、とうぜん日本が独立云々に寄与したという話もでてこないはずです。
なんでインドネシアに武装した日本人が居たか?というと、日本はマレーシアとインドネシアを資源供給地として日本の領土にしたかったからです。べつに、オランダからインドネシアを独立させるためにインドネシアに行ったわけではありません。
現地で日本軍はオランダ勢力を一掃しましたが、それは、オランダがインドネシアから横取りしていたのを、こんどは日本がインドネシアから横取りするという盗賊間の抗争のようなもの。いっこも、インドネシアの為に、、とかありません。
日本の領土は、こうやって拡大しています。
もともとの領土、本州島、九州島、四国島、淡路島、対馬、壱岐、隠岐、佐渡の8つ。古事記では大八島と呼んでます
もちろん、実際はそれに付随して小さな島もいっぱいあるけど、そっちは省略。
拡大
1 北海道。ロシアとの間に1855年に択捉島と得撫島の間に国境を画定
2 沖縄。1879年、廃藩置県によって日本の領土に編入
3 千島。1875年、千島樺太交換条約で、得撫島とその北方18島が日本の領土になる。
4 小笠原。1898年、実効支配を通知して各国に連絡。小笠原のアメリカ系住民は日本人になる。
5 北大東島、南大東島、硫黄島、北硫黄島、南硫黄島、南鳥島、魚釣島、東大東島、竹島、中鳥島、沖ノ鳥島が1885-1931年のあいだに日本の領土になる。
6 台湾。1895年、下関条約で日本の領土となる。
7 遼東半島。同じく日本の領土となったものの、三国干渉で放棄
8 南樺太。1905年ポーツマス条約で割譲、1943年内地に編入した、日本領土。
9 朝鮮。1910年、日本の領土となる。
10 マライ、スマトラ、ジャワ、ボルネオ、セレベス。1942年に占領、1943年大東亜政策指導大綱により、日本領土とする(当面の間は軍政)。
ということ。つまり、インドネシアとマレーシアは沖縄、台湾、朝鮮と同じく日本の一部。検索すると、「日本軍によるインドネシア解放」とかいう文字がいーーーっぱいWeb上にある。これだけはっきり、日本の一部にすることが規定路線なのに。解放する気も独立させる気もないし、マレーシア人やインドネシア人は将来の帝国臣民。とうぜん、朝鮮や台湾の人たちと同じく日本語を話して、勉強してもらって、将来日本の役に立つ人材に育ってもらわないといけない、、、と思った。が、実際はそんな余裕すらなく、搾り取るだけ搾り取って使い捨てにした。
最初にもどるけど、そもそも、どうして日本軍はインドネシアにいたの?それは、インドネシアをつぶして日本の国にするためにいたのです。
結果的につぶせなかった、、、からといって、独立に寄与したは、、おかしすぎる。でもねーー、昨今はこういうおかしい話が幅をきかせてるんだよ、、
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