
普段のジャワの旅で、日本人に出会ったことは皆無です。
よく考えると、出会うのはほとんど地元の人で、観光客というものすらそんなに会ったことはないような気がする。一つはバイク旅なので、交通機関で一緒になることもないし、ホテルも交通の便とかほとんど考えずにきめてるからかなあ?もう一つは平日観光だから?
でも、今いるマレーシアのマラッカは観光地。観光客はいっぱい居て非日常的なムードを高めてくれます。人影のない観光地ほど寂しいものはないので、観光客が居て嬉しい。みんなのニコニコ顔からエネルギーももらえそうです。
ここであるバックパッカーと出会いました。私より年配で、何もかも私と大違い。
自己紹介の時、私はバックパッカーのAです。。。と言われて、なんか違和感もあったけど、ま、いっか。でも、その後、何回もバックパッカーうんぬん、、とあり、ちょっと驚き。えーっと、まるでxxx商事に勤めるAです。というのと、まーったく一緒。バックパッカーのAです、って、それ、どうでもいいんですけど。
でも本人はバックパッカーがいたく自慢らしく、今まで行った国数自慢。世界一周ができてなくて恥ずかしいこと。毎日300円しか使わず、食事は教会の困窮者向けの無料給食を毎日食べてる、、らしい(でも本人談)。いろいろ貧乏自慢するんだけど、本当に心まで貧しそう。こういう人に会うのは初めてだけど、話には聞いたことがあった。話に聞いたときには、そんなに発展途上国の人でもありえないことする人がいるのかと信じれなかったけど、本人を目の前にして貧乏自慢を聞くにつれ、暗澹たる気持ちになって来たよ。宿の人に聞くとこの辺では有名な日本人で、ほとんどお恵で生活してるらしく顰蹙を買ってた=でもそれが本人の自慢だからやるせない。
それバックパッカー?ただの乞食だろう?とか思ってしまった。同じような話に、宿代踏み倒しとか、無銭飲食とかの話も聞いたことがある。いや、違う、見たことも、居合わせたこともある。それって犯罪。容赦なく捕まって欲しい。
ちなみに私はバックパッカーと自分で思ったことはないです。。。っていうか、そもそもバックパッカーっていうのがどういうのかわからないから、どうでもいいか。しかも基本バイク旅だから、公共交通機関なんて使わないし、文字通りのバックパックなんて使わない。
私が外国旅行に憧れた頃のバイブルといえば、「兼高かおる世界の旅」。兼高さんの上品な言葉遣いも魅力的だし、頭の良さにも、センスの良さにもあこがれた。私が最初の海外生活始めた時も番組やってた、それに帰国してもまだやっていた。世界の旅を見て、海外生活とか海外旅行とかはああいうものだと思ってた。
バックパッカーはよくはわからないけど、たぶんヒッピームーブメントに由来してる。ヒッピームーブメントなら少しはわかるけど、基本はあらゆるカテゴライズからの超越なはず。だからバックパッカーにはあるべき姿というのはないし、定義もないし、自由に旅行することが、たぶん唯一の意味だと思う。だから、バックパッカーと貧乏旅行はイコールじゃなくて、貧乏旅行はバックパッカーの一つだよね。
Aさんみたいに、私はバックパッカーをやっております、、というのは変。無銭旅行も貧乏旅行もバックパッカーの定義にはないし、そもそも定義はないはずだし、、、だからAさんを見ると文字通り乞食やってて残念に思う。だってここまで来る航空券代とか考えたら絶対的貧困なはずないんだもん。しかも発展途上国で物乞いして貧しい人の受けるべき食事とかを消費してるんだもん、残念にも程がある。貧乏日本ってこれかあ。
マレーシアにゴロゴロいる中国人観光客の方が、、人によりけりだけど平均して、、100倍金離れが良くて、楽しんでる。爆買いの延長だよね。もちろん地元の人にも喜ばれてる。
それはともかく、貧乏旅行者、特に高齢者はホテルで拒否されることもある。突然病気になったりして病院に連れて行かなければいけないとき、お金がないとどうしようもない。マレーシアもインドネシアもほとんどが前金制だから、その場で現金がないと「海外傷害保険に加入してます」とか叫んでも無理。だって保険の求償なんて事後精算だから現金かクレカがないとダメ。乞食旅行者を受け入れるホテルってリスクが高すぎる。だから、そういう人を受け入れる貧乏宿に自然と集まるのか、、、
うーん、ともかく旅行は楽しく、安心で、ニコニコ払いが私の旅行。それができないなら、身の丈に合った旅行をするだけさ。それでも十分楽しいし。
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