Climbing Kawa Ijen
イジェン山は、Kawa Ijenと呼ばれています。ジャワ島のほぼ東端に位置する活火山で、煙もくもくです。
ざっと標高は最高峰のムラピ山で2799m。そう、こういうカルデラ山は、クレーター周囲の外輪山がそれぞれの山名をもっているため、イジェン山は、日本語で「イジェン複合火山」と呼ばれています。私はムラピ山に登ったわけではないので、標高2300mぐらいのところまで。そこからクレーターを150mぐらい降りる。そもそもの登り始め、つまり登山駐車場は1900mぐらいなので、登山は高度400mぐらいということです。
なんで、こんなに見てきたかのように詳しいかというと、私のGPS時計こと記録係のエプソン君が働いてくれたからです。ありがとう。
でもって、この400mを上がるために歩いた距離は3.6km。150mのクレーターを降りるのには300m。つまりクレーターを降りる角度はほぼ45度。実感としては断崖絶壁、しかも真っ暗闇。ちなみに、かかった時間は、山頂まで3.6kmを1時間40分。そのあとクレーターにおりる300mになんと50分。
山登りにかけたスピードとか、クレーターに降りるのにかかった時間とかは計算ででるけど、面倒くさいからいいや。前日はバリにいって、疲れてうまく寝れず、そのまま宿舎を深夜12時に出発。
車で標高1800mの駐車場まで登るけど、けっこう勾配がきついです。途中でオーバーヒートしている観光ガイドの車を見ました。このイジェン山登りの鉄則は、「安い業者は使ってはいけない」です。安い業者は当然車のメンテもいい加減だし、これからもいろいろ話すと思うけど、手抜きが多すぎ。私はマンツーマンのガイドとドライバーという、1対2という殿様ツアーでしたが、正解でした。
真っ暗闇のなかを車が走り、ガイドから、、このへんで黒豹をみたことがあるとか、豹もいるよとか、教えてもらって、、、目をこらすけど、
こんな闇のなかで、黒豹なんでわかるわけない。
駐車場につくと寒い、、1800mでも息が白い。インドネシアに来て、はじめて自分の息が白いのを見ました。
登山すると猛烈に汗がでるので、防寒着もってもどうせ身に着けないんだけど、山頂は風があるということで、ダウンのような作業着。貸し防寒着屋さんにあるのは、ほぼすべて日本の中古防寒着でした。
そして、登山開始。ここからはガイドさんと二人三脚。
一寸先は闇、、目的地は山頂とクレーターのカルデラ湖まで。
これが、どれだけしんどかったかというと、二本の杖をついてるから懐中電灯を持つスペースがなく、懐中電灯がないと、全く足元も見えない。月明かりもないし、いま、自分がどこに足を置いてるのかもわからない。ガイドさんに懐中電灯を渡して、私の足元を照らしてもらうのがやっと。しかも、すんごいきつい坂道で、杖がなければ、絶対に登頂できなかったと思う。
ようやく、山頂近くで観光客の懐中電灯が多くなってきた。
きついうえに、真っ暗だし、その場編成の観光客よせあつめグループだと体力差があって、列が伸び切り、脱落者がでても暗くて見えないし、そうとうに大変だったと思う。じっさいそういうグループも見た。ほんとうにマンツーマンのガイドでよかった、、、、安い業者はツアー人数を増やして元をとろうとするから、やっぱりそういうところは見定めないといけないよ。
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2020年01月18日
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