インドネシアとお別れするまであと二週間。
なんだか、ジュパラが居心地が良くて、動けないのだけど、今は動くとき。部屋の片付けも毎日しているけど、減らしても、減らしても、荷物がある。なんだかなあ、こまったものです。
ブログのインドネシア編を書いてきたけど、来月からはマレーシア編にまたもどります。
インドネシアでブログ記事を書いてきたけど、あいかわらず自分の好みで一般受けしない内容ばかり、、つまり、田植えがはじまった、稲刈りがはじまった、さかな市場、聖地巡礼、塩田、ハイキング、バイク旅の記録、、とか、あと何があったっけ。この町で起こったフェスティバルとかお祭りとかはだいたい書いたですね。
たぶん、ほかのインドネシアブログでは、観光地、食べログ、経済、おしゃれ、ショッピング、お役立ち情報、ビザ、自分の商売、ビジネスとかみんなの気を引きそうなことばかりだと思う、それに比べて私のブログはお役立ち情報がほとんどありません。最大のお役立ち情報は、市場に買い物に行くときの買い物かごの色は緑に限る、、、ということぐらいです。
たぶん、私のブログは昼下がりの町をぶらぶら散歩して、
毎日、水路にカニが何匹いるか数えているようなものでしょう(まあ事実だし)。
そんなことをいちいちブログに書くような人は、きっと私以外いなかったと思います。
インドネシアは経済発展の陰に、貧富の差がさらに広がり、貧しい人たちは完全に置いていかれています。私の住んだジャワの地方都市人口8万人のジュパラですら例外ではありません。この貧しさを見ないふりできる新首都移転の話はこころが痛いです。
ジャカルタの洪水の原因が地盤沈下なんてとってつけた話で、本当は排水路さえきちんと整備すれば良いだけのこと。排水不備のため洪水になるのは、サウジでも珍しくないし、発展途上国では普通にある話。でも、排水路の泥かきをしましょう!というと個々の問題で自分で責任を負わないといけないので、責任を転嫁できる地盤沈下にすり替えているだけ。めんどくさい、、、自分で手を汚して溝掃除しようという人がいないということ。そして、その理屈がわかっている人が少なすぎて、政府が地盤沈下といえば、そんなもんかと安易に信じてしまう教養のなさ。無責任さ。
地盤沈下で首都が逃げ出す?嘘八百なんだけど、そんなこといったら国土の大半は海抜下にあるオランダなんて手のうちようもないじゃなか?
インドネシアは市民が理解できないことをいいことに、貧富の差はますます拡大していくことでしょう。悲しいなあ。
まあ、こればっかりはインドネシア人が解決すべき問題だから、私にはどうしようもありません。
インドネシアの一年は、自然の豊かさ、人の勤勉さ、そして貧困問題といろんなことを学ばせてくれました。
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