バイクは一路、ウブドをめざす。途中で給油、、珍しい手回しポンプ。ジャワでも滅多に見ないです。ふーむ、バリ観光が盛んとはいえ、その恩恵に浴するのは一部だけみたい。まあ、なんとなくわかってたけど。
とーっても道路が混雑してた。そもそも道が狭いんだよ。もっとも、渋滞はジャカルタで鍛えられているからいいとしても、坂道が多いし、観光客を載せたキジャン級の横幅がある車が多すぎ。だから、バイクでも脇をすり抜けるのが大変だったりします。そうして、あこがれのウブド。
たぶん、ここはウブドのコタです。お土産屋さんが軒をつらね、お寺が林立して、その間にカフェが隙間なく入る。すごい、人、人、人。
おお、これは珍しいバリ文字?って興奮して写真に撮ったけど、よーく見たらもしかしてPS3と書いてるのか?
ともあれ、バリヒンズー寺院をいくつかまわって、彫刻の細かさに圧倒。ジャワにあるゲートは現代的に抽象化されているけれど、バリのゲートはぎっしり神様達で埋まっている。これは、ほんとうに見応え抜群。これを見ただけでもここに来た甲斐がある。
生きている寺院。ジョグジャやソロにあるユネスコ世界遺産と違って、ここはまだ信仰の地。遺跡はなんといっても生活の匂いがなくて、やっぱり世界遺産といっても、生きている感がありません。こういう生きているところは好き。
しかし、人が多い、、その割に日本人には出会いません。日本人かな?と思っても韓国語を話していたりする。きっと、ウブドにくる日本人はコタじゃなくて、もっと奥地の緑豊かなところにあるホテルに入り浸ってるんでしょう。ほとんどの人は癒やしとか、のんびり、、というワードを使っているので、こんな道の混んだ、お店が喧しいところは敬遠かな。
それはそれでいいんだと思うけど、鉄道で来られて道路の混雑皆無のバニュワニでもいいんじゃない?とか、思ってしまいました。GPSがジャワ時間とバリ時間を自動で修正してしまったことを知らないので、「あ!もうこんな時間!バニュワニに帰らないと、、」ということで、あんまりのんびりもできなかった。
またもと来た道をもどります。
また来たいような、もういいやという気持ちもあるような。
微妙なウブド。自然だったら、ふつうにインドネシアでもあるような気がするけど、きっと「だめ!バリじゃないとブランド力がないの」ということでしょう。ふむふむ、もちろん、バリにしかないような絶景もあるし、バリヒンズーの魅力もあるけど。やっぱり「観光地バリ」というネームバリューが大きいと思う。逆に観光地バリは、観光客に特化しているので観光客には不便もなく、快適に過ごせるところ。それは間違いない(交通渋滞は違うみたい)。私みたいに、「未来の観光地、いまは微妙」という不便なところばかりを行く長距離バイク乗りと、飛行機利用で数日のバリ観光を楽しむ人とは所詮レイヤーが違うんだ。
ともあれ、バリは私なりに満喫できました。白眉は多色ジャヌル・クニンとジュンブラン寺院植物園。庭園は本当にきれいでした。
こうして、お昼すぎには、またフェリーに乗ってジャワ島に戻りました。ふー、大変な強行軍だったけど。バリがどんなところか?ウブドがどんなところか?知ることができてよかった。
話は前後するけど、この後一睡もせず、イジェン火山に登ったのでした。我ながら体力あったのね。
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