The Redang Telegraph

2020年05月14日

Plague ダニエル・デフォーの「ペスト」をキンドル版で読んでみた

Reading Plague as Defoe's work

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デフォーの「ペスト」を読んでみました。実は、カミュの「ペスト」も読んだのだけど、デフォーのほうがずいぶん緊迫感があってよかった。
不思議なのは、紙版のものとキンドル版のものは、キンドル版のほうが半額ぐらいだったこと、、もちろん、在外の私にはほかの選択肢はないのだけど、もう、そういう世の中なんだね、、と思った。

デフォーのペストはお勧めです。
カミュのものは、小説しすぎてて物語を読んでるかんじ。もちろん、物語だからいいのだけど、今の日本では圧倒的にカミュのほうが人気らしいです。たしかに、、あっちのほうが小説としての幅があるし読みやすい。でもね、、自分的には緊迫感のある、まるでノンフィクションのルポルタージュのようなデフォーのほうがあってるのかな。もちろん、史実を題材にしているけどノンフィクションでもないし、ルポでもないです。ただ、そう思わせるデフォーのジャーナリストとしての手腕は確かで、知らず知らずのうちに本の中にひきこまれてしまう。

でもデフォーのこの本は、、内容がくどい。一気に全部最後まで読むのがわたしにとって普通なのに、なんだか日に数ページづつ。疲れるからか?内容が悲惨すぎるからか?たしかに読むたびに暗い、落ち込んだ気分になってしまう、、、

デフォーはもともと商人でジャーナリストという多芸多才な人だけど、非国教会派(英国教会派以外のプロテスタント)なので公職にはつけず、宗教差別もずいぶんうけたようです。反骨のジャーナリストである反面、活動の自由のために女王のスパイみたいなことして民衆に国王派寄りのプロパガンダをばらまいていたらしいです。

まあ、こういう人は今でもいるよね、、というのと、ペストのような状況はいまもあるよね、、と、あるよね尽くし。

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