今までのモスク札所は21か所。この歌舞伎町モスクで22番目です。
ここは、本当に、なんか、すごい。ふつう、モスクがある、、イスラーム教会がある、、というと、なにかと胡散臭いイメージを周囲に与えがちな気がしましたが、ここは一切ありません。むしろ、モスクが地味。。というのも、周囲がすごすぎて、モスクなんてぜんぜん地味に見える。
さすが、、、歌舞伎町のど真ん中、、です。

古いムスリムの中には新宿歌舞伎町というと、以前存在していた二木秀雄の「日本イスラム教団」を思いだす人がいるかもしれません。まあ、思いだす人は、ほんとうに少数というか10人ぐらい?それでも、1970年代から80年代にかけて飛ぶ鳥を落とす勢いのイスラーム組織で、サウジアラビアとかでも、日本=日本イスラム教団という認識があったぐらいです。この二木と言う人は、もともとお医者さんで戦時中はかの有名な石井細菌部隊の班長をやってた胡散臭い人。戦後ムスリムになり、政治ゴロ、献金詐欺みたいなことをして、自分の診療所の患者=ムスリムで、信者5万人を称して、この時期、ムスリムの団体の最大勢力やってた。私は知ってたけど、あそこが奇怪なイスラム組織というのはまっとうなムスリムならみんな知ってたので、誰も関わりを持とうとしなかったものです。それが、歌舞伎町。
でも、この歌舞伎町は、もう存在してない日本イスラム教団とはなんにも関わりがない、、、と思います。しかし、あまりにも場所がうさんくさすぎる、、、
周り中、キャバクラとかホストクラブ、ばーーっかり。カラオケ屋さん、イケメンなんとか、体入クラブ?

正直に言いましょう、周り中というとそういうお店がある地域、、程度に聞こえますが、実際は「むかい」「となり」「せなかがわ」とかです。全部そう。同じビルの背中側は、案内所

そして、中華カラオケの看板と、、

モスクの入り口が同じ場所にある、、

両手を広げると手がつく程度の狭い路地。ビルとビルの間で、たぶん、そもそも道路でですらありません。しかし、そこがモスクの入り口。
ビルとビルの間のモスクの入り口の看板から、1mのところに貼ってある、、薬物の売人とか、キマッてしまった人が暴れて郵便受けを壊すとか、書いてある張り紙。こういう狭くて暗いビルとビルの間の路地って、いかにもそういうのがガチで、ありそう。あまりにも、それっぽい場所すぎて、笑えるほど、犯罪にもってこいの場所。
入口は、こちら。
中は、普通のモスクっぽくて、ちょっと拍子抜け。モスクに入ると、唐獅子が待ってるとか、ドクロのモニュメントがあるとか、そういうものはありません。
むしろ、神様はどんなひとでもお救いになる、、というメッセージを、このモスクが体現しているのかもしれないです。1階は入口と、ウドゥの場所、トイレ、2階は女性用のモスクということですが、宿泊者がいる場合もあるみたい(私が来たときは居た)。
そして、3階が男性用礼拝所。
ほんとうに、普通のモスクっぽい。
生活の跡もなくて、ほんとうにお祈りの場所だけ。2階に泊ってた人もなにかの理由があって、急遽泊ったって感じで、私がモスクをでるときに、部屋を片付けて一緒に出ていきました。
このモスクに来る前に、裏DVD売りの兄ちゃん5人ぐらいからいらないかと声かけられたし、薬物が、、とか、破壊が、とか、キャバクラとホストクラブだし、昼間だってあんまりいい気持ちはしないです。夜なら、君子危うきに近寄らずですね。女性だったら、昼でも夜でもおすすめじゃないです。

こういうところにも、イスラームがあるということは、何かのメッセージ性を強く感じます。それが、何なのか、いまのところよくわかってないけど、暗示されるところは、ビシビシ感じる。
ホストのお兄さんとか、キャバクラ嬢とかが、来て、お祈りして出ていくには、地の利がある。それ以外の人は、来るのが大変そう。
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