日本語が難しい!というひとは、日本サイコー!という人と同じぐらい多いし、じゃあ、なにがそうなのか具体的に説明して、、というと、うまく説明できない人は多いです。
正直、日本語を知れば知るほど、難しいところもあるし、簡単なところもあるのがわかってきます。
まず、超絶簡単なのは、「発音」。インド系のいったい舌をどのように動かすとあんな音がでるのだろう?まず、あの音がだせないよー、というようなものは日本語にはないです。
日本語でつかう子音と母音の数が、IPAのリストを見ても、あーーーっと驚くほど少ない。
だから、日本語の音がだせない!とか、なに言っているのか見当もつかない!というような外国人はほぼ皆無です。音節構造なんて、単純そのもの。
むしろ、逆に外国人が正しい日本語の音がだせなくても、日本人の耳には外国人の話す間違った音が判別できない、、ということが普通に起こります。そーいうことで、そもそも、日本語教授法のなかで、発音指導なんて、ほぼないです。そんな授業は聞いたこともない。日本語学校でもやってるところは、ほとんどないと思います。アクセント指導とイントネーション指導はあるけれど。。。。
アラビア語を勉強するとき、カーフやアイン、ガインとか、ほんとーに発音が難しかったなあ、、、とか、思いだします。
日本語の難しいところは、助詞。もう、これにつきます。
格助詞、副助詞、接続助詞、終助詞、、、、いってはなんだけど、とうの日本語話者だって、なにがどう違うのか説明できるひとは少ない。
「日本語は難しい!」とか偉そうに言ってる人だって、てきとうに日本語を話してるだけで、わかって使ってるわけじゃないもん。
「公園に行った」「公園へ行った」の、「に、へ」の用法の違いなんて、日本人でもちゃんといえない。それを外国人に判別させて、言わせるのだから、大変というもの。
日本は漢字があるから難しいというけれど、在日外国人数1位の中国人からみると、「漢字?ああ、あるよね。覚えるの?得意!ひらがなより楽」ぐらい。。。ということで、外国人の母語によっても、なにが簡単で、なにが難しいのか、ぜーんぜん違う、、ということ。
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2021年06月13日
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