The Redang Telegraph

2011年03月17日

エコと新エネルギーというカテゴリー

このブログをはじめた数年前から、ずーっと「エコと新エネルギー」という記事カテゴリーがあります。
右のカラムの仕分けの中にありますので、興味があるかたはどうぞ。

なんといっても、昔懐かしいバブル直前の新エネルギー計画、

「サンシャイン計画」

を、フォローした非常に珍しい記事があるブログなのです。
今はどうかわかりませんが、書いた当時はブログの中では、私の記事ぐらいしかグーグル検索でヒットしませんでした。

いまこそ、「サンシャイン計画」の復活!


脱原発 30年前の国会議事録

福島第一原発1号炉が30年前に耐用年数がきていた?
、、という記事で国会議事録を調べてみました。
なかなか根気の要る作業で、まだ調べ切れていません。

そこで見つけた面白い答弁。

(引用はじめ)
[034/053] 95 - 衆 - 科学技術委員会 - 1号
昭和56年11月05日

(引用はじめ)
○北山委員
(前略)それから、原子力にしても、調査研究すればするほど、果たして経済的に成り立つものかどうか。よく言われているように、原子力はコストが安いといいますが、いま調査をされようとしている廃炉の問題にしてもどのくらい金がかかるか。あるいは廃棄物の処理だって、まだ方法すら決まってないじゃないですか。そういうものを入れますと、決して原子力だってそんな経済的に見ても、私は引き合うものではないと思うのです。


 だから、私は、このいまの予算にあらわれた科学技術庁の考え方、自然エネルギーに対するむしろ遍見だな。自然エネルギーを奨励しますと、この地域の住民というものは、これは皆参加しますよ。住民ぐるみでやったらいいんですよ。

中小水力で小さな川であろうが何であろうが、あるいは農業用のメタンガスであろうがあるいはアルコールであろうが、総がかりでやれるんだ。

ところが原発の発電所なんというものは幽霊屋敷みたいなもので、いやがるものをしゃにむに過疎地帯なんかに持っていって、札でほっぺたをひっぱたいて、それで無理無理おっつけようとしている。

そんなことをしないでも、自然エネルギーというものは地域の人たちはみんな歓迎するんですから、そういう熱意に乗ってその仕事を進めるということが必要ではないかと思うんです。そういう意味で、私は風力調査、少なくとも風力調査をまず来年度予算あたり要求して、そして、全国的に風力の調査をするとかそういうことを進めてもらいたい。再度、ひとつ長官からお考えを聞きたいのです。


(略、、、長官の発言は後回しにします)

○北山委員
 最後に、この点は大臣初め科学技術庁の人たちも頭をひとつ切りかえてもらいたいと思うのです。
外国ではいろいろ大規模なものも進めておるのですね。風車にしても、先ほど申し上げたとおりです。

日本だって民間の研究機関では、千メーター以上の山に三千キロワットぐらいな風車を相当つくれる。三菱の研究所の調査では、理論的には三万基ぐらいつくれると言っているのです。三万基つくったら三千キロでもって九千万キロワットじゃないですか。それだけでも原子力なんかよりもずっと多いんだ

しかも、そういうふうに集中的な大きなプロジェクトも可能性があると同時に、非常に身近な住民の生活と結びついた開発ができるわけです。

ソーラーハウスにしてもそうですし、そういうものをどんどん奨励していく。そういう問題をひとつ科学技術庁もよく考えていただいて、そして、後になって諸外国におくれてしまったというようなことのないようにしてもらいたいし、そしてそういう技術開発という、やはりいろいろ研究がありますから、能率的な風車をつくるとか、そういう研究開発自体が、今度は仮に石油のないような非産油国なんかの開発についての援助、そういうものと結びつくわけなんです。

大きな問題なんです。

何も外国で開発された原子力の後を追っかけ回すというのでなくて、新しいものを開拓していくのが、これがいわゆる本当の開発の精神だと思うんで、その点はひとつ十分お考えを願いたい。そういう要望をして、私の質問を終わります。(引用おわり)

30年前に、北山委員のいうとおりの方策をとっていれば、風力、太陽利用、こういったもので原子力を不要とする社会ができていたかもしれません。とにかく、原発がお金がかかりますから、利権や天下り、あらゆる構造汚職に事欠きません。しかも、それが国策で税金でまかなえるから、金たかり構造はゆるぎないものでしょう。

卓見ですが、30年たっても、おんなじこと、言ってますね。

ちなみに北山さんの発言の間は、こうなってます。

○中川国務大臣 デンマークとかああいうところでは風が通年あるという非常に有利性があるのですね。日本は、私も北海道ですけれども、津軽海峡に近いところですが、通年吹いているとは言いがたい。なかなかむずかしい。金沢もなかなか、丘の高い、かなり風の吹きそうなところを選んでいるようでしたが、私が行ったときはまだ風が吹いておりませんで、先ほどお話があったように、電気でもって風車を動かしておったというようなことで、むしろ電気を食うものだという、効率はマイナスというような日を選んで行ったものですから、どうもこれは日本ではローカルエネルギーとしてはあっても、エネルギーの主軸をなすものではない。しかし、御説でございますから、その点についても今後十分関心を持ってひとつ努力をしていきたいと思います。

懐かしい名前です。原発推進派ですから、言っていることは、今でも同じようなことを言っています。つまり、30年たっても変わらないものは、そう、変わらないということです。

科学、技術の長足の進歩に比べて、人間というものは、なんと進歩のないものでしょう。
あと、30年たっても同じようなことを繰り返しているのでしょうか?

それでは悲しいです。



2011年03月15日

爆発的事象?事象?

官房長官「福島原発で爆発的事象あった」 年間の限度相当の放射線量
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110312/stt11031218040007-n1.htm

爆発的事象?普通の人には良くわかりにくいです。

原発がどんなものか知ってほしい(13)
http://www.iam-t.jp/HIRAI/page13.html
HPは現在更新は終わっています。日立の原発プラントの責任者で20年間従事された平井さんが書かれたのですが、被曝による癌で亡くなりました。下の引用は1996年の記事です
もっと早くに多くの人が、平井さんの言葉に耳を傾けておけばかなり違ったものになったと思います。このHPは、平井さんの「死ぬ前に原発の真実を言い残さなければいけない」という気持ちからかかれたものです。

(引用はじめ)しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。 「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

普通の人にとって、「事故」というのと「事象」 というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。(引用おわり)



航空自衛隊松島基地

大震災の後の、TV映像や新聞写真では見た記憶がありません。
それぐらい、ひっそりとして、話も聞かない「航空自衛隊松島基地」。

どうして誰も報道しないの?
まさに、ここを災害復興の基地としたらいいのに、、、と思ってます。
瓦礫で大変な仙台空港より、すぐに使えそうな松島基地。

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航空自衛隊松島基地
http://ksa.axisz.jp/a2302matsusimaTenji.htm

F2戦闘機18機など水没 松島基地、1機120億円
(引用はじめ)防衛省によると、今回の地震で航空自衛隊松島基地(宮城県)で、空自F2戦闘機18機のほか、T4練習機、U125救難捜索機など10機が水没した。同省幹部は「海水にかなりつかってしまっており、場合によっては使えなくなってしまうかもしれない」という。F2は1機約120億円。(引用おわり)
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103110818.html

空自松島基地の全航空機水没
航空機、全28機が水没したそうです。
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E3E3E2E4938DE3E3E2E1E0E2E3E39797EAE2E2E2

どうせすぐには保有の飛行機は使えないのだから、災害復興に専念できる、、ってことじゃない?

自衛隊員300人と連絡取れず 空自松島基地
(引用はじめ)航空自衛隊松島基地(宮城県)所属の隊員ら約300人と、12日午前の時点で連絡がとれていないことが分かった。防衛省が同日午前の会見で明らかにした。ほとんどが、11日午後に地震が発生した際に、休暇で基地の外に出ていた隊員という。(引用おわり)
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120354.html

申し訳ないけど、隊員の捜索とは別に、他の基地から要員をいれて、復興の基地にできるのではないでしょうか?

というのも、この写真。地震・津波の後の写真です。

災害地図から、松島基地の状況。
http://saigai.gsi.go.jp/photo_h23taiheiyo-hr/ishinomaki/thumb/C03/CTO-2010-4-C03_1538.jpg

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写真でみるかぎり使用可能に見えます。濡れた航空機も8機は駐機場に整列駐機して乾かし中。2機は流されたようで格納庫の間などに引っかかっています。ヘリが一機格納庫の前で稼働中の模様。周囲が泥沼ですから、猛烈な勢いで滑走路の整備を終了させたものだと思います。

グーグルマップはこちら。
http://maps.google.com/?ll=38.6781,141.4429&z=13

ヘリも使えてるので、ここを復興の基地とする、、、ということは無いのでしょうか?

どうして、松島基地の報道が無いのでしょうか?わかりません。


2011年03月14日

2003年 危機をあおったマスコミ報道

このタイトルは、今回の地震による電力不足ではありません。

2003年のことです。

これは「よくわかる原子力」からの引用をもとにしています。
タイトルは同じです。とてもわかりやすい、勉強になるサイトです。
http://www.nuketext.org/mondaiten_setsuden.html#2003

(引用はじめ)現実に、2003年春、前年の秋に発覚した原発事故隠しの影響で、東京電力管内全17原発が点検のため停止されました。17基の合計出力は1730万 8000キロワットとなります。同電力の01年度の年間発電電力量のうちに占める原発の発電量の割合は47パーセントと、2分の1に近いのですが、それがすべて停止する事態が、03年4月15日に起きました。(引用おわり)

夏の電力消費のピーク、7月までに原発4基が運転を再開しますが、それでも13基はとまったままです。そして、報道はこのようです。

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(引用はじめ)原発が切り札のエースとして描かれています。事情を知らない一般の人たちがこれを読んだら、原発再開への期待をもつように誘導していないでしょうか。「停電は起こらない」とか「停電は回避できる」とかいった記事は、ほとんど無かったと思います。それだけ電力会社の虚構が一般に広まっていて、みんなが「原発が停まれば、停電するもんだ。」と信じ込まされてはいなかったでしょうか。(引用おわり)

ここのポイントは、夏の日中の原発無しで乗り切れるわけないと、マスコミが騒いだけれど、みんなが、がんばって節電して、2003年夏、停電せずに済んだという事実です。

2003年と違うところは、あらかじめ水力発電を起動させる時間もない、突如の事故に突然の無計画に突入というところです。それで言いたい、停電の検証は?別に、つっこみを入れたいのじゃなくて、本気で停電をしなければいけない、、という検証をしたWebサイトがみつからないのです。

いま、目の前におきつつあることは、2003年と同じことではないかという疑問が離れません。




2011年03月13日

東日本震災 輪番

私の留守宅、調布は、、7時間停電だ。
でも、隣の三鷹は、11時間半。

さらに、うちの日本の事務所はグループ1と2と4の3つに含まれている?
仕事できるのかなあ?

地域によって差があるのは何故?
なんかの、えこひいき?



原発反対

今、誰もが知っているとおり、原発が大変なことになっています。
私は、こんなときだからこそ原発反対と声を大きくして言いたいです。

「今、原発の技術者が不眠不休の作業している時に責任論は後回しだ」
「被災者が多いときに、被災者目線の援助や救援をどうするかというのが先決」
「被害にあった人には、まず手をさしのべろ。ぐちゃぐちゃ言うな」
その他、もろもろの話がでてくるのはわかっています。

対策が責任論より優先なのは、当然です。不休不眠で実際の作業を行っている皆さんには頭がさがります。

でも、対策をしている人たち(東電、対策担当の官僚など)と、責任(政策決定した政治家、官僚)は別です。必死で対策しているから、責任追及は後でいいという理論はありません。所管も違うし、同時並行したら手が足りなくなるほど、人手が少ないわけではないのです。


復旧を待つ?

<それでは遅すぎる>



これまで、ずーーーっと原発に反対してきたものとして。。。いつだって原発のトラブル、危機が過ぎた後、データの隠蔽や改ざんが見つかった。それでも、多くの市民は無関心に戻り、原発推進派の後知恵でいい加減にはぐらかされてしまう。

一斉謝罪でみそぎ。謝ったからこれ以上どうしろというのだ。謝れば許されるものではないけれど、世間は許してしまい、その後、原発は安全の大プロモーション攻勢がかけられ、反対の声はローラーに押しつぶされてしまった。

だから、

誰もが、原発はやっぱり危ない、廃止すべきだと漠然と思っているときに、こそ、いかに原発が危険なものかを記憶に確実にとどめておいてほしい。

なんども、なんども、意図的な政府にふりまわされるのは、今回を最後にしたい。
地震にあって、辛い目に遭っている被災者が、さらにそのうえ雪の降るような寒い中、政府の20キロ圏内からの避難という声で、立ち退かされ、生活インフラの無い場所を、転々と連れまわされるイメージを持ってください。かわいそうで涙がでてきた。

原発との共生?共生なんて出来ない、一方的に避難させられるだけじゃないか。

政府や官僚が、原発の安全性に弱気になっている今こそ、徹底的に原発を叩いておかないと、体勢を立て直されたら、またローラーでつぶされる。

今、ここで、原発推進したい人は、今、これから福島第一原発の隣に行って住めばいい。
行こうとしても、途中で警察に制止されるだけ。つまり、行政が危ないから行くな、と自ら宣言しているんだ。それでも、原発推進したい人は、制止をかいくぐってでも行って原発と市民の共生を体感してほしい。
でも、そこまでして、原発推進するのに何の意味がある?そこまでして、原発で電気を作りたい理由は何がある?

原発の恩恵など受けていない。その発生源を問わずに、電気のない生活は考えられないことをいいことに、原発を押し付けられている。

もう、政府のいい加減さで、引きずりまわされる被害者をみるのは辛い。これが、今の被災者と今後の被災者のためにできることの一つです。


今回の地震から、めざすものは復興ではない。更に増しての躍進です。


原発が制御しにくいということで、日本の発電量の割合を支えているが、それは制御できないからそうせざるを得ないだけのこと。詳しくは下のURLが、丁寧でよくわかります。

「よくわかる原子力」
http://www.nuketext.org/index.html



2011年03月12日

地震

今日は、ずーーーっと、日本の地震関連のニュースのフォローです。昨晩は寝れなかったです。
ニュースを知ったのが、サウジ時間で夜の7時。日本の12日早朝1時。
ショックで夕ご飯もつくれず、友達に買ってきてもらいました。


この地震で、亡くなられたかた、ケガをされたかた、避難されているかた、とっても辛いニュースばかりで、全然仕事が手につきません。
早く、みんなが笑顔になれる日が来ることをお祈りしています。

昨日はサウジでデモがあるという前評判でしたが、あったの?結局無かった?という程度で、新聞沙汰にもならず、予想通りです。

新聞は、TVと同じです。
日本の地震関連ばかりです。

1面トップ

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国際面

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2011年03月10日

ジェッダの洪水 車1000台寄付

ぽん!と、車千台を寄付したのは、世界中が注目するサウジの富豪アルワリード王子。
以前の記事でも、水やその他の寄付が新聞に載ってました。

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その車はKIAです。
おそらく、KIAのディラーが持ち込んで、王子の名前で寄付したのでしょう。うまいなあ、これで名は売れる、アルワリード王子との結びつきもできる。こういうところは、韓国の車メーカーは非常にスマートです。
以前に記事にした、ヒュンダイの「車からゴミを捨てない」キャンペーンも、「アブドッラ国王おかえりなさい、私達は支持してます」の、今サウジで売り出し中で最も注目株の斗山<ドーサン>グループ(車メーカーじゃないけど)のキャンペーンも、本当にスマートです。
韓国勢、みごとです。脱帽です。

何より増して、公共交通機関の貧弱なこの国で、きちんと被災者の役に立つところが、重要です。


2011年03月08日

ジェッダの洪水 放水路を埋め立てた家

アラブニュースに載ってた記事と新聞です。
豪雨用の放水路を勝手に埋め立てて立てられた家。。。もちろん、悪いのは家の持ち主じゃなくて、そんな土地を売り出した業者と、建設許可を出した市の当局です。

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実は、私、この場所も、この家も良く知ってます。
でも、個人の家だし、、、と、思っていたら新聞が記事にしました。
「市の誰に聞いても、この家の建設許可がどうやって下りたか説明できる人は一人もいなかった」という怒りの記事です。

最近、新聞記事は怒りの声が強いです。それは周辺国の政変と関係があるのか?
いや、あまりにも遅い、無策な、無能な、当局の洪水対応だからです。

2011年03月07日

ジェッダの洪水 ついに政府の対応!

待ちに待った、政府の対応が新聞で発表されました!
洪水で、辛酸を舐めている市民に、どんな愛の手が差し伸べられるのか?
以前に、この洪水復興の遅さへの不満で、ご禁制のデモがあったぐらいなのです。

そして、無言、、、。

今後、6ヶ月以内に問題解決に着手できるように大手業者を集めた。

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ジェッダの洪水 ポルシェも捨てる

デング熱の記事など、洪水関連の報道は続きます。
近隣で政変があっても、この記事が続くのは、それほど深刻だからです。
今日のアラブニュースからの記事です。
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そして、ジェッダ市内の水害の被害の激しかった地域の一つを訪れました。ここが一番ヒドイところではないのですが、壁にはくっきりと泥水の使った跡が壁に残っています。
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ここはもっと水位が高いです。
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捨てられたヒュンダイの車と、その隣のバス。タイヤに水が入るのでしょうか?多くの車がタイヤが外れたりパンクしたりしてます。
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フォードも捨てられてます。
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ベンツとて例外ではないです。
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あろうことか、ポルシェも捨てられます。窓に指で「売車希望!xxx(電話番号)」と書いてありますが、動かないのは歴然。ドアは空くし、窓もあいている。洪水は、値段にかかわりなく、等しく車を押し流して行ったのです。1ヶ月過ぎても経済的な損害は、まだ計算されていません。おそらく、最後まで、出ないでしょう。
わるいですが、そんなの計算できるほど賢い政府の機関はありません。

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2011年03月06日

ジェッダの洪水 そして塩

洪水でなかなか引かない水。
特に砂漠の水は、ちょっとやそっとでは無くなりません。

これも、砂漠を知っている人だったら、あまりにも当然で不思議でもなんでもないのですが、知らない人には、砂漠の水が引かないのは良くわからないようです。その気持ちも、わかります。

砂漠の表面を覆っているのは、細かい埃です。水を乾いた埃にたらすと、浸み込まなくて表面張力で浮くのですが、あれです。時間が経っても、埃の目が細かすぎて土壌が密になって、それ以上浸み込まないのです。

そうして、蒸発だけに頼って干上がった後は、塩が残ります。車の中から取ったので、あまり綺麗にとれてないですが、塩はわかると思います。撮影はジェッダ市内ではありません。

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砂漠が何故緑地にならないのか、、、。それは、半分は塩分が強いからという理由です。
だから、椰子の木が塩分の強い砂漠で育つのです、、東南アジアだと椰子の木はマングローブで海岸に生えているので塩に強いのがわかると思います。モルジブとかのリゾートには、海岸沿いに椰子の木が生えてるでしょ。

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この塩害は、土壌をボロボロにし、鉄筋コンクリートの鉄筋が錆びて折れてしまうことも多いです。コンクリートも、もちろんボロボロになります。塩害に遭った家は、しばらくすると倒壊の危険性があります。


2011年03月04日

アジサシが戻ってきてる

冬の間、ミズナギドリの天下でした。
もはや、この村も春(夏かも?)。ちょっとジョギングをサボっていたので、わからなかったのですが、久々に行くと、ミズナギドリは完全にいなくなって、アジサシが戻ってました。

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仕事が終わってから、すぐにジョギング。すでに日は傾いている。それでも陽は延びたなーー、この間は、ジョギングが終わるころには、とっぷり暗かったのに、いまはジョギングが終わっても、まだ明るい。

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紅海の名前の由来にもなっている、海岸縁の赤い岩には、きれいな草が生えてました。まあ、ゴミは見なかったことにしておこう。

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2011年03月02日

ジェッダの洪水 サバクトビバッタ

サバクトビバッタとは、「飛蝗」です。
この生き物が群生して、いわゆる、「イナゴの害=蝗害(こうがい)」を生みます。

今日、うちの庭でみつけました。もともとはトノサマバッタなので、大きさは5センチぐらい、写真を写すため、ゆーーっくり近づいて何枚か写して、正面から撮ろうとおもって回り込むと飛んでいってしまいました。まるで鳥のように空高く、はるか向こうまで。

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以下はWikipediaからの引用です。
サバクトビバッタというのが、このバッタの正式名です。
(引用はじめ)一般には、これらの地帯でたまたま高気温、高降水量となった時に大発生する[4]。ただし、歴史上の中国などでは、旱魃になったほうが蝗害が起こりやすくなる。つまり、洪水で河があふれて周囲の砂地が湿ったり、逆に旱魃で河が細くなって湿った砂地が現れると、そこに一時的な草場ができるため、バッタが集中的に発生して群生相が生まれる原因となる。(引用おわり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9D%97%E5%AE%B3

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上はサバクトビバッタの幼虫の孤独相、下は群生相。私が撮ったものは、群生相の成虫です。
その群生相の発生には説明にあるとおり、洪水が深く係わります。

私が写したサバクトビバッタには後脚がありません。Wikipediaから引用したすぐ上の幼虫の絵と比べても、同じく引用した下の写真と比べても、後脚がないのははっきりしてます。だから、群れから脱落して、うちの庭にいたのかもしれない?

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もし、群生したら、農業にどのぐらいの被害がでるか、、、とても恐ろしいです。

2011年02月27日

サウジのすずめ

サウジでは、むしろツグミ・ヒタキ系かフィンチ・アトリ系のほうが、スズメより、ずーーーーっと見かけます。


冬はヒタキ、夏はフィンチ(鶸)、、、かもしれない。あれ、逆だっけ?


今日は、いつもより賑やかな鳴き声に惹かれてみると、、あれ、スズメだ。めずらしいーー。普段は見ませんので、渡りか、移動だと思います。気がつかない人に話しても、ふーーん、スズメのどこが珍しいの?って言われます。

私は世の中のことがすべて珍しいです。

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2011年02月25日

ジェッダの洪水 1ヶ月目

サウジは王様が帰ってきて、歓迎ムード。

でも、同じ今日の紙面では、ジェッダの洪水関連記事が続きます。
被災者は今日もなんとか生きなければならない。

1ヶ月たっても水が引かないところも、まだまだ

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ボランティアも、がんばる。

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実は王様が帰ってきたので、王様からも被災者援助のお金がでた(でる?)と新聞にあったけど、だれがそれを届けると?手元に届かなければ、しかたない。サウジでは、それが全面的にボランティアに頼っているようにみえてしかたない。

「Loads of Hope」作戦と名づけられたボランティア活動の一つ。
訳は、、、、いろいろあるけど、私的には「希望の重み」としたいです。

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2011年02月24日

ジェッダの洪水 そろそろ1ヶ月

1月26日の洪水から、そろそろ1ヶ月。
街は、見た目だけ平常をとりもどしています。

サウジの西隣のマグリブ諸国で騒乱があっても、東隣のバハレーンでデモがあっても、南隣のイエメンで大きなことがおこっていても、王様が帰国して祝日が1個急にできても、ニュージーランドで地震があっても、、、、、ジェッダの洪水の被災者には何も変わりはありません。

よそが大変なことになったとしても、ニュースバリューが下がったとしても(日本では、もともと報道は無きに等しい)、生活の大変さに変わりはありません。
むしろ、忘れ去られた困窮者というのは、精神的な二次被害かもしれないです。

まだまだ、毎日、新聞にはジェッダの洪水関係の記事が続きます。
サウジの周囲でこれだけのことがあっても、サウジ全国紙での記事は途切れません。

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そして、ジェッダは、メッカ巡礼の窓口として毎年数百万の巡礼客を迎え、昔から変わらず、巡礼が終わった後も帰らない人々の問題は付きまといます。
特にアフリカ系最貧国からは、経済難民のような不法滞在者が街のあちこちに住んでますが、こういった洪水の被害を最も受けて、なおかつ援助も受けられず、被害リストにも載らない人々も、人であり、人として扱わなければならないのですが、なかなか難しい問題も多いです。

つらいです。

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2011年02月21日

人として大切なこと

日本の油は大丈夫か 産業界に広がる不安 ドバイ原油は100ドルに
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110221/biz11022121180022-n1.htm

、、、という記事をみつけた。
あきれて声がでない。

ジェッダの洪水のような、民衆も政府も不安なときに、「よっし!私が手助けします!」といって手をさしのべたとしたら、そんな心意気のある国を、サウジがほっておくわけないでしょう。

よしんば、あんまりたいした「手」じゃなくても、人は心意気に感じるものです。阪神や新潟の地震の際、「がんばれ神戸」とか「がんばれ新潟」というバッジをつけたりしたのは、なんだと思います?

私はあなたとともにある

これだけで、人は救われた思いになるのです。共にあるという姿勢が、とても重要なのですが、、、報道もなし、関心もなし。神戸や新潟の地震の時、サウジも援助しました。額の多寡ではありません、遠い国からも「私はあなたを忘れない」という気持ちが、被災者にとってどれだけの励みになるかわかりません。

報道もなし、関心もなし。。。社会にある、ネグレクトの問題は、まさしく関心のなさに由来します。神戸の地震の時、だれも報道せず、だれも関心を寄せなかったとしたら、被災者の心の傷ははかりしれないものがあります。ジェッダの洪水でわかったことは、「人からなるべく遠ざかりたい、かかわりたくない、人と共にいたくない」という最近の風潮です。でも、残念ながら、それでも私たちは一人では生きていけないのです。人と係わりあいたくない、、と、いいながらネットに縁を求めたりするのはその証です。

いま、日本では、「経済・効率優先、人は二の次」。経済とは経世斉民、人に役立ってこその経済であって、人抜きの経済など存在意味がありません。

世の中は、もちつ、もたれつ。
それを、手助けせずほったらかしてるのに、自分が大変なときに誰かが助けてくれるなんて夢おもうべからず。

それがわかってるから、不安なんでしょ。

困ったときはお互い様。それは世界中の基本です。日本は経済だの効率だのに盲目になって、「人として大切なもの」を忘れすぎている。



ジェッダの洪水 やっと援助

サウジという国が、きっと日本と一番違うのは「効率」という言葉をどうでもいいと考えているところです。もちろん、個人的には、日本人顔負けの効率の達人もいますが、全体としてみると「非効率」です。

ただし、「効率が良いことだ」というのは日本人の信仰の一つで、宗旨が違う人も世の中にはいるということを理解していない人も多いです。人生において、効率か非効率かというのはスキルの問題であって、人生そのものとは関係ないはなしです。

でもね、、、洪水から4週間目にして、、、もちろん、遅すぎという言葉はありませんが、、、。でもね、日本みたいに、報道もなく知らん振りよりかははるかに素晴らしいとは思います。
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サウジ有数の富豪の個人的なチャリティです。

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また、別の宗教系慈善団体の活動です。上も合わせて、今日のArab Newsからの記事です。

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とりあえず、復興も始まっています。

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今日、ジェッダをまわってみました。一番被害のひどかったところの一つ、空き地にソファが捨てられて、その他の家具やら服やら、そして、車も捨てられていた。

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どうして車も捨てるの?という人は、下のURLの写真を見てください。
http://inlinedive.seesaa.net/article/183663629.html

捨てられてはないけど、乗られてもいない。どうしようもなくなった車。

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今回の洪水では、街のビジネス街を襲ったので在留邦人でも被災者は多いです。目の前を車が流されていった、、1階が水没して上の階で停電の夜を明かした、、早めに逃げ出したものの交通渋滞に巻き込まれ、巻き込まれたまま水位があがり、車は放置して数時間かけてほとんど泳ぐように家に帰り着いた人。ジェッダの在留邦人も多くのかたがこういう目にあってます。

さすがに4週間目。郊外の低地でも、ずいぶん水が引きました。ここは偶然、遊水地のような役目をになったところですが、それでも民家はけっこうあるのです。いや、民家はあったのです。道路が水没しているので、この一帯は住めずに避難中です。

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2011年02月18日

ジェッダの洪水 経産省から回答

ジェッダの洪水について対応があるのかという質問に対して、今日、経産省からメールをいただきました。丁寧なメールでした。

内容をかいつまむと、資源外交を頑張ってやって、実際いくつかの「水」プロジェクトや取り組みを行っています。ジェッダは洪水があるということで、まだまだ改善の余地がありますね。。。。というものでした。

実際、省の役割からいっても、緊急対応をなんとか、、という私の意見には、お門違いじゃない?ぐらいの議論はあったのでしょう。それは外務省の仕事じゃないか?とか。

でも、私としては経産省がグイグイでてきてこそ、資源外交だし、外務省を動かすぐらいのことはあってもいいのじゃないかな、と思っています。

「ピンチをチャンスに変える」というのは、なにも日本のピンチに限らないのです。サウジのピンチだって、チャンスに変えられるのです。丁寧なメールでしたが、内容的には「2011年ジェッダの洪水では何もやりません」というものでした。

日本が援助すると尊敬されるし、ビジネスに食い込むチャンスなのに。

2011年02月17日

ジェッダの洪水 ボランティア再び

サウジ赤新月社が窓口となって洪水被災者、被害へのボランティア活動を、1日24時間週7日間、行っています。

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サウジの洪水への対応が見えない、、というコメントもありましたけど。。
そんなに対応が見えるようなキビキビしたところなら、こんな人災は、そもそも起こらないです。それに、対応がちゃんとできるなら、こんな騒ぎにならないし、だいたいサウジというところは、そんな見えるような対応ができるようなところじゃないです。

だから、被災者への対応が遅いし、被害額の推定もできないし、サウジ赤新月社が窓口といいながら、ホームページは閉鎖されたままだし、、、、、。

対応が見えない国だからこそ、被災者への援助が必要なのです。
対応が見えるような国だったら、とっくに手はうってます。




2011年02月14日

リアルに背を向け、自分を弱くしてはダメ!

とても丁寧な健康のシリーズから、目を引いた記事。

リアルに背を向け、自分を弱くしてはダメ!
http://allabout.co.jp/r_health/gc/299175/2/

(引用はじめ)人や物事の良し悪しを見分けられるような感性を高めるには、自分の足で行動をし、人も物も場所も、“本物”にたくさん触れる経験をしなければ、養われません。したがって、同じ逃避でも、「リアル」な世界から遠ざかってしまうと、自分の感性を発展させるチャンスはより少なくなるわけです。(引用おわり)


私にとって、リアルな海に潜ること
今はWeb上でも、本でも、TVでも、きれいな海は手軽に見れ、美しいサカナも見れる。波の音も雑音もなく、濡れないで済むし、塩でベトベトもしない。ハエもいないし、ゴロゴロした石もない。ゴミもない。

でもね、

ペットショップの水槽にも、水族館でも無い、本物の海に潜って得られる感動は、なにものにも替え難いです。水族館ほど透明度がなくても、近づいたサカナが実は漂うレジ袋でも、それは「特権」です。

いつか、私も、まちがいなく、体が動かなくなる日がきます。
サカナを追った目は見えなくなり、カレントに逆らって泳いだ足も、もはや動かなくなり、手もあがらず、もはや、その記憶もおぼろげになるはずです。サカナの名前も姿も、なにひとつも覚えてないはずです。

その日まで、私は何を持っていけるだろう。


自分の吐いた息の音
そして泡となって、キラキラと昇っていく
水の中の太陽

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青い空と、白い雲
どこまでもひろい空
まぶしいアラビアの太陽

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動かなくなる時の満足のために、本当の財産を蓄えておきたい。





2011年02月13日

ジェッダの洪水 それでも記事は続く

Arab News新聞の一面は、エジプトの政変です。今日は、ジェッダの洪水のフォローが1面でありません。
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でも、2面のトップから、ジェッダの洪水の記事が続きます。
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エジプトはサウジの隣で、人的な交流どころか、政治経済のあらゆるところで深い結びつきがあります。その関係や、日本とエジプトどころの騒ぎではありません。ジェッダとエジプトは定期フェリーで通えるのですから。

サウジのエジプトへの投資は大変なものがあります。

でも、ジェッダの洪水のフォローは欠かせません。それほど、ジェッダの洪水の被害は深刻で、人々の心にまだ傷を深く残しているのです。




2011年02月11日

ジェッダの洪水 ものすごい蚊の多さ

洪水の水が引かず、蚊の大発生。
サウジに住み始めて、随分たちますけど、こんなに蚊がうようよ目の前を舞っているのは初めて見た。事務所でPCを扱う指にも止まる。

もちろん、アースを焚いてるのに!
信じられない!

前に「お座敷トンボがほしい」と書いたけど、全然そんなもんでどうにかなる量じゃない。

デング熱とマラリア発生の今日の記事です。
サウジは砂漠で水が少ないし、メッカ巡礼も毎年あるので、こういう疫病関係にはそうとうに過敏に反応する国なのです。でも、とうとう発生。ここ数年、発生の話は聞いたこと無かったような気がする。

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こういう防疫については、スローペースなサウジではどうしようもないです。すばやい、日本の援助がほしいところですけど、日本赤十字も、どこも、今回のジェッダ洪水は見なかったことにしたいようです。

日本国内では誰も声を上げようとしない、、在留邦人だっているのに。





2011年02月10日

サウジアラビアの国力

サウジ人が、みんなお金持ち、、、ということはないです。ふつーに貧しい人のほうが多い、と書いたら、「そんな馬鹿なことはない」という意見がありました。

見たから分かっている、、という、前近代的な脳で「見たもの=信じる」と思っている人もいるようですが、残念ながら、自分の見たものがすべてではないのです。

オイルダラーだとか、アラブの石油成金という言葉は、1970年代頃から使われてますけど、世界の経済状態が、この40年間全然変わってないのと、思っている人は、、、、幸せですね。独自の妄想の世界に閉じこもってください。

なかには、サウジを、クエート、カタールやUAEといった他の湾岸諸国と混同している人もいた。愕然とします。隣同士だからというだけで、中国と北朝鮮と韓国と日本とロシアを同じ国だと考えているようなものです。これぐらいのレベルしかないような人が、えらそうなことをいうのが昨今のトレンドです。

以下は30年間の日本、オーストラリア、カタール、サウジアラビアの4カ国の統計です。オーストラリアは、ほぼ同じ時期に洪水があり、多数の募金活動がありメディアの注目もあるところから、そして、カタールは同じ湾岸の国とはいえ、国が違えば全然違うという証拠のためです。

[世] [画像] - 国際収支の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

[世] [画像] - 一人当たりの名目GDP(USドル)の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

[世] [画像] - 一人当たりの購買力平価ベースのGDP(USドル)の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

結局、サウジは隣国のカタールと一緒くたに見られているのか、80年代初頭の景気が良かった時代のイメージに引きずられているのか、、、。日本だって、いまだもってバブリーな発想しかできない人がいるけれど、30年前のサウジは金持ちだった、、、という脳のままの人もいるのだろう。

また、一部の富豪サウジ人の散財がニュースになることもありますが、逆に考えると散財するような大富豪が一人当たりのGDPを押し上げているにもかかわらず、国民で考えると低いレベルということは、散財するようなお金を持たないサウジ人は、お金に困っている層だということの証左です。

あるいは、手厚い政府の保護?これが一番日本で人気のある都市伝説です。あきれて、声がでませんが、こういう伝説というのは広がりが早いのでしょう。これも、カタールやUAEとの混同じゃないかな。だから、違う国を一緒にしないでほしい。

個人の所得税はありませんが、会社は税金を払わないといけませんし、関税もあります。私は仕事がら税の計算をせっせとしてます。サウジには税金が無い、、、という人。聞いてみたいです、私のやっている仕事はなんなのでしょう?それに、会社に税がかけられる以上、個人の給与だって会社の利益を横目で見ながら算出しないと、給与の決定できないでしょ。

個人の所得税はありませんが、社会保険の支払いは個人の給料から天引きです。これも、私は天引きの計算をしているので間違いありませんが、社会保険が無料で政府から与えられると思っている人に聞いてみたい、、、私は何しているの?

[世] [画像] - 実質経済成長率の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

[世] [画像] - インフレ率(消費者物価指数)の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

世界の物価比較というのがありましたが、全然データとして使えない。


【世界各国の物価水準ー日本の物価との比較(2010.9) 】
http://www.jcif.or.jp/View.php?action=PublicWorldReport&R=14

例えば牛肉1キロといったところで、極端な話、松坂牛ステーキ肉と安いミンチの肉では全然違うのが道理。それが、肉、野菜、果物、、、が、品質抜きで書かれている。サウジは一般的に日本より物価が安いですが、日本と同じ生活をしようとするとそれほど変わりません。Tシャツ=500円。でも、2−3回洗濯するとヨレヨレで着れなくなる。結局、安くて良いものがないので、日本と同じ品質なら、値段の高いものを買わざるを得ない。。。こんなのばっかり。トマトでも、なんでもそう。

これで、サウジは物価が安いといわれても、そうですかとは簡単にいえないです。

[世] [画像] - 人口の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

[世] [画像] - 失業率の推移(1980〜2010年)の比較(日本、カタール、サウジアラビア、オーストラリア)

失業者がどうやって生活しているか?
それは、日本の失業者、ニート、引きこもり、は、どうやって生活しているのか?というのと同じです。お金が天から降ってくるなら、私の会社で安い給料ではたらいているサウジ人は、なんて説明すればいいのだろう(給料上げてあげたいのだけど、、、)。

サウジ若者失業者には月々30万円の失業手当がでるという虚言もWeb上で見たことがありますが、30万円!それって、失業者どころか大学卒エリートの一流企業勤務2−3年目以降の月給と同額だよ。それも、エリート大卒限定の話です。失業者にだすところの話ではない。

上の統計と日本の給与水準から考えても、30万円の給与がけっこうなものだということはわかると思います。ましてや、まじめに毎日働いている私の会社のサウジ人社員が聞いたら、卒倒ものです。







2011年02月09日

ジェッダの洪水 日赤と経産省にメール

ジェッダの洪水について、「ジェッダ洪水にどう対応されているのか」?さきほど日本赤十字社と経済産業省に問い合わせのメールをだしました。
回答を希望していますが、、来るのでしょうか?



日本はサウジの洪水をせせら笑うのか?

ジェッダの洪水で、日本はなにをやっているかというと、何もやってません。
じゃあ、何をやっているのか?

経産省では、「ピンチをチャンスに変えるグローバル経済戦略」というのがあります。以前、経産省のHPまで見に行きました。
そこで、2007年以降、総理閣僚が資源外交で訪問している国々というのがあって、

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なんと、最も訪れているのはサウジアラビアじゃないか?
総理・閣僚が、サウジの元気なときにご機嫌伺いして、相手が困っているときには、声もださないとは、、、。

つまり、「ピンチを、(さらにピンチに陥れるための)チャンスに変えるxxx」でしょうか?ちなみにセランディップ、、チャンスはチャンスを認識する脳にしか訪れません。

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はば広い交流、環境技術、、、ふーん、白書にはそう書いているわけですが、ジェッダの洪水の、どこに交流があるのだろう。

洪水から2週間たっても、今日も紙面見開きを埋め尽くす洪水被害の記事、

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赤痢が襲っても、、、日本政府は見てみない(或いは見てない)。
今のところ日本赤十字も関心ありません


サウジ国内版万博のジャナドリア祭に「日本館」を出展する予定なのに、これだけ相手の被害に無関心で、で、日本製品を見てください、、、ですか?

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過去の記事をまとめて「ジェッダの洪水」というカテゴリーを作りました。右カラムの仕分け(カテゴリー)に入っています。洪水の当日から、今日まで17本の記事をかきました。車が玩具のように次から次に流されていくYouTube動画やArab Newsの記事もあります。人が流されていくといった悲惨でとても紹介できないようなYouTube動画や遺体の写真などは省いています。

生活が全くできなくて、知らんぷり。

幅広い交流?

総理・閣僚が訪れて、そして、最も関心の無い、、。困っていても、知りもしない。

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自分がピンチから脱出できれば、相手のピンチなど歯牙にもかけない白書といわれないようにしてください。

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これも、サウジ国民は金持ちであるという嘘がまかり通っているせいなのだろうか?こんなことは、国民ひとりあたりのGDP額でしらべれば、一発でわかるのに。サウジは日本より貧しいのです。


タイトルと中身の関係?

やや、挑発的なタイトルですが、昨今、これぐらいのタイトルにしないと人目を引かないですね。週刊誌や新聞の「見出し」と「中身」の関係に比べればまだおとなしいほうです。まあ、記事も(事実だけど)挑発的といえば、そうかもしれない。(あんまり、こういうのは慣れてないなあ)






ジェッダの洪水 今も避難場所がない

災害は、災害の終わった後から、苦しい戦いがはじまります。
でも、報道では災害が終われば、ニュースバリューはありません。

歯をくいしばる、地道な再生への努力は、人目に付かないところで行われています。私が災害からの復興に関心があるのは、ここが一番難しいところにほかならないからです。


サウジは準備の悪いところなので、緊急避難場所とかあらかじめ定めてません。
その場、その場の一時しのぎ。

まだ、「水が引かなくて家に帰れない、、」という人はいいです。「今でも、避難場所がない、、」という人もまだまだいるのです。
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また、帰れても、ちょうど今、蚊の発生シーズンなので、ぼうふらが沸いた水に囲まれて生活することになります。まだ、報告はありませんが、デング熱の発生が懸念されています。

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じくじく湿った町。スラムよりひどい、、、と書かれています。私もジェッダの町をまわりましたが、そういうところも通りました。臭いがひどい。

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まだ、被害にあって亡くなった方の数もはっきりわかっていません。これは、ずーっと続いて噂が噂を呼ぶ始末です。不明者が見つかったという記事もあります(行方不明だと思っていたら刑務所で服役していた、、というものです)。

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ボランティアもへとへと。組織も疲労です。
若者の多くが真剣にとりくみ、向こうの見えない状況にフラストレーションが溜まっています。サウジの若者の熱心さには、ほんとうに頭が下がります。私もビーチクリーンアップを通して、若者のボランティア熱を知ってますが、もうすこしペースを落としたほうがよいのではないかというほど頑張ります。

むしろ、先の長い復興なので、ローテーションを組んで腹八分で活動しないと、燃え尽きてしまいます。ここは、災害大国日本の、ボランティアのノウハウが伝えられるところかもしれません。でも、国民性が違うから、そのまま直接にはもってこれないでしょうが、、、。

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2011年02月08日

ジェッダ洪水 日本での無関心

ジェッダ 洪水、、、といってグーグルで検索すると、、記事は無いに等しい。あっても、2009年洪水のほうだったりします。日本での報道があったのは知ってますが、おそらく「ジェッダで洪水がありました。大変だそうです」という程度を越えるものではないでしょう。

ジェッダ推定450万人が被害を受け、その被害額は想像を絶するため計算できていません。ジェッダはサウジ第2の大都市で港湾都市です。その多くが水没。日本で言うと横浜市が水に流されたほどの被害です。今回は都市の真ん中を直撃して、経済被害がはかりしれません。

オーストラリア洪水の被災者、200万人。ジェッダ洪水の被災者450万人。倍以上です。被害規模もオーストラリアの倍以上にはなるでしょう。

でも、日本では、静まり返ったままです。下は今日の新聞ですが、2週間たっても、記事は新聞を覆いつくしています。
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下は、日本でメジャーな扱いを受けているオーストラリアの洪水です。
豪州洪水 被害総額は約830億円
オーストラリア北東部で起きた洪水は、死者も出るなど被害が深刻化している。被害総額は約830億円に上るという。

オーストラリア洪水について、フォローの記事、義捐金活動、ボランティア、企業献金、そうとうに盛んです。
楽天)楽天、海外洪水被害の義援金受付口座を開設
http://ascii.jp/elem/000/000/586/586815/
ソフトバンク)スリランカ・ブラジル洪水義援金プロジェクトを開始しました。
http://info.mb.softbank.jp/f/disaster/
赤十字)オーストラリア洪水救援金を受け付けます
オーストラリア北東部のクイーンズランド州では、大規模な洪水が発生し、州都ブリスベンも浸水し深刻な被害が出ています。州政府の発表によると、約200万人が被災し、浸水地域は50万平方キロメートルとも言われています。日本赤十字社では、オーストラリア洪水の被災者に対する赤十字の救援活動に役立てるため、下記のとおり救援金を受け付けます。皆様のご協力をお願いいたします。
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00001971.html


これら、洪水義捐金の動きはとてもすばらしいとおもいます。これにひきかえ、ジェッダの洪水は、いったいどんなリアクションがあったのだろう?サウジは遠くて、日本から見るとどうでもいいのだろうか?それとも、サウジはお金持ちの国だからという、大勘違い(サウジには乞食もいるほど貧富の格差の大きい国)の先入観で洪水を考える気がおこらないのだろうか?


たとえば、こういう嘘がまかり通る。根拠もないのに、信じる人が大半。彼らが1次ソースとしている情報が既に面白おかしく書いたもの。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118246026


道路の再建だけで、1億リヤル、つまり23億円の予想。でも、最終的にはこの倍近くかかると思います。
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この日本でのリアクションの無さは、結局はサウジが被害総額を推定できていない、あるいは、豪雨といえど人災に起因するから、世界の注目を浴びたくないという消極的態度に起因するのでしょう。

こうして、報道なければ被害なし。ネットが多様化した現代においても、「報道なければ、それは無いことになる」ということです。そして片寄った日本のメディアにおいて、それは顕著になる。メディアで取り上げられなければ、当然のようにボランティアも義捐金も、誰も動かない、、という証左ですね。

メディアの恣意性と、それをうまく利用して過小評価を定着させたいサウジ当局の戦略というべきでしょう。ニュースというのは、日を追えばバリューが減少します。あと一ヶ月たって、サウジが被害報告と出したときに、それをフォローするメディアはそんなにないはずです。


ネットの発達で、マスコミの経営危機は続きます。むしろ存在意義というべきか。
ニュースは、それが儲かるか?というメディアのフィルターを通さないと動かないのかな?まるで、前の世紀に逆戻りした気がします。



私もつくづく、「現代社会」を、考えさせられます。