The Redang Telegraph

2009年05月13日

職業欄の書き方 主婦

厚生労働省のカテゴリー分けで、フリーターの範疇に既婚女性はいれない(パートをやっていても、パート従業員とみなさない)という確固たる報告があります。もちろん無職でもありません。

既婚女性の場合(事実婚でも、内縁でもOK)の職業は、「主婦」です。フリーターと言われる限界34歳以上でも以下でも「主婦」です。事実婚や内縁でも、主婦でいいの?もちろん、良いにきまっている!ただし、主婦の他に職業がある場合、そちらを書いてもかまいません。

1 勤務先でアルバイト・パートと呼ばれる従業員である場合は、職業は「主婦」である。
2 それ以外の仕事を持っている場合は、その職業でも主婦でもどちらでも良い。

これはいい加減な私見じゃなくて、厚労省見解です。但し、収入に関する報告(確定申告とか)では、お金の出所が問われますから、申告的に扶養者の限界を超えた人は、主婦より別の職業名がいいと思います。ただし、これは財務省関連限定で一般的に適用する必要はまーったくありません。

主婦なんて職業あるの?なんて思っている人は、主婦の仕事量の大変さをなめてます。ちゃーんと主婦の業務時間あたり単価というのも計算されているし、結婚後の財産は夫婦共有という原則は、「主婦という職業で稼いだお金で手に入れた」とみなされているからです。

通貨を手に入れたから「仕事」だとか「職業」なわけじゃありません。そんなこといったら貨幣が一般的に流通する鎌倉ー室町時代以前の日本人はほとんど無職ってことになるよ。だいたい、貨幣そのものが足りなくて(まあ、はっきり言ってあんまり必要じゃなかったから足りないんだけど)、大々的に中国から「宋銭」を輸入したなんて歴史習いました。いっときは日本の主な輸入品は「銭」そのものだったくらいです。

「銭」とは無関係に職業はあるのですが、主婦はこの伝統的な仕事のカテゴリーを現在に引き継いでます。お金というのは政府発行の「商品券」で、誰が何が欲しいかわからないからとりあえず仕事の対価として商品券を渡しています。商品の品目が少なければ(たとえばお米とか布とか)、実物支給のほうが商品券より面倒でなくて良いわけです。


(この記事の追加を2010年1月から開始しました)
http://inlinedive.seesaa.net/article/138145193.html

2009年05月09日

ユニセフを知ろう!

ユニセフをもっと知ろうよ!

メキシコ風邪で報道がものすごいけど、でも、蚊を媒介としたマラリヤやデング熱の害は変わらないし、HIVの猛威は留まるところをしりません。目新しいものだけ報道するのもTV局が営利を目的とした会社である以上しかたないですが、ぜひもっと、世界にあるさまざまな子ども達に襲いかかる悲劇をしってもらいたいと思います。

(以下ユニセフのメールマガジンからの引用)
今月もUNICEFメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
新型インフルエンザの感染拡大に、世界は揺れていますが、
その陰にもまた、治療やケアが行き届かずに
命を失っている子どもたちがいます。
一人でも多くの子どもを、大人になるまで支えてあげられるよう、
ユニセフは皆さまとともに、活動を続けていきたいと思います。
皆さまの周囲の方たちに、ユニセフの活動を知っていただくよう、
ぜひこのメールマガジンへの登録をおすすめください。

次号の配信は6月12日頃の予定です。

財団法人 日本ユニセフ協会
URL: http://www.unicef.or.jp
〒108-8607 東京都港区高輪4−6−12 ユニセフハウス
(引用おわり)

メールマガジンに参加すれば、迷惑メールが増えたりするし、面倒だからいいや…というのもあるかもしれませんが、モノは試しでユニセフをチェックしようよ。

2009年05月08日

職業 フリーターとニート 11まとめ

ひところ流行ったのが「個性を重視」です。これについて、誰も正面から「個性の重視なんて不要!平均的、没個性的こそ社会の理想!」なんて言いません。現在の教育の柱の一つも「個性の重視」です。

でもね、学校で散々伸ばされた個性も、「社会人の常識」「大人としての常識」「日本の常識」という壁にあたって玉砕です。「常識」とは「みんなが共有できる考えかた」であって、「みんな」と「個」の考え方は相容れません。日本は非常に強固な「社会人の常識」という不文律があって、時には法律を凌駕しています。

これだけ世の中が変化しても、「社会人の常識」の中身は何十年も前とほとんど変わっていません。(常識というのはそんなに変わるもんじゃない)というのは、不勉強や怠慢の言い訳なのですが、そういう言い訳自体がすでに「常識」になっているので同じところをぐるぐる回っています。これを「閉塞感」と呼びます。変化しない社会の常識と、変わっている世の中の仕組みや教育という実態の乖離が、フリーター、ニートに係わらず、若者問題の大きな部分をしめているのですが、逆ピラミッド型年代構成がその問題を正面から捉えず、小手先の場当たり改革で十分だと感じています。

雇用形態の多様性、多種多様な生き方、こういった生き方を選んだ人にとって「職業」そのものの捕らえ方が「(旧態依然)常識派」とは違いますから、フリーターやニートの話題自体も、対応策も、ちぐはぐなものか、或いは実態と常識を足して2で割った無価値なものかになりがちです。

雇用された以上、毎日会社に行くのは「そんなもの社会人の常識じゃないか?何をいまさら」というのが日本の社会ですが、「毎日決められた時間に出社するのは雇用契約書にそう書かれているから」というのが外国の多くの実情です。ニート(求職活動をしていない人)にしても、長期海外旅行をするためお金をためて旅行中の人、積極的にボランティア活動をするために無職でいる人、こういったポジティブな人もみんな含みます。

雇用形態の多様性。個性の多様化。雇用形態と職業の混同。会社員至上主義。モバイルツールが発達し出社する必要なく仕事をこなすこと。フリーターを自営業と正しく認定することへのためらい。
フリーターやニート問題というのは、「実態」が「常識」を超えているにもかかわらず、旧来の常識で解決しようとして、未解決のままのこされた問題ということです。

正しい解決策は、当てはめる方程式(常識)そのものが間違っていることに気付き、新しい方程式でもって解を求めることです。

2009年05月07日

日本の会社

今日、YahooニュースでRecord China発として下の記事がありました。
この記事は納得です。でも、個々の会社より、日本のビジネス社会のしきたりのほうが、すごいよ。名刺の出し方とか、お辞儀のしかたとか、空気の読み方とか、私にはとっても難しくて覚えられません。この立ちはだかる壁がなければ、私だけじゃなくて、「人付き合いの苦手な」若者やニート状態の人たちも社会に入っていける敷居が低くなるのにね。

「社会人の常識」という名の「無理解の正当化」。

このポイントって、誰も指摘してないけど、日本の労働問題の最大のボトルネックなんだよ。

(引用はじめ)
2009年5月3日、日本在住の中国人が書いたブログ記事が中国各紙に転載されて話題になっている。

ブログの作者は北京出身のシステムエンジニア。数年前から日本で暮らし、日本の会社で働いている。彼は自分の職場で不思議に思ったことを「日本の会社の8不思議」と名づけて紹介している。

1つ目は、女性社員が若いこと。20代がほとんどで、30代はごく少数だ。2つ目は、男性の天下であること。給料も出世のスピードも男性が圧倒的に有利である。3つ目は、社員が会社のしきたりや決まりを厳守すること。朝礼や合宿、社歌斉唱などは当たり前で、これをしなければ社員とは認められない。4つ目は、英語が聞き取れず話せない社員が多い。でも英語の文章は書けるし、読めるのだ。5つ目は、コーヒーをやたらに飲むこと。6つ目は、髪の毛を七三分けにして、ダークスーツを着ること。皆同じ人に見えて誰が誰だかわからない。7つ目は、社員同士の飲み会が多く、しかもほとんど割り勘なこと。8つ目は、「心のままに従い、道を外すことがない」こと。礼儀正しいのも、規則を守るのも、その場の空気を読むのも、出しゃばらないことも日本人にとってはすべて当然のこととして身についているのだ。

これら8つの不思議について、日本には「寿退社」や「カタカナ英語」があることや、ストレス発散のためにタバコやコーヒーが手放せないこと、個人よりも集団を大切にする民族であることなど、1つ1つに詳しい説明を加えている。(翻訳・編集/本郷)
(引用おわり)

1つ目と2つ目は全くそのとおりだと思います。東南アジアではたらいたこともありますが、女性の社会進出は男性と一緒のレベルです。東・東南アジアだけじゃなくて、社会主義や先進国と呼ばれている国々の女性の管理職、雇用率は高いです。と、言うか日本がずば抜けて女性の社会進出が阻害されています。社会基盤の不整備と年寄り(特に政治家)の無理解です。男を甘やかす社会にも問題があります。
3つ目の、会社のしきたりや規則を厳守。これはね、日本だけじゃなくて、先進国はだいたいそうです。4つ目は、英語と英会話は別という「信仰」があるからでしょう。書くように話せばいいのですが、「英会話信仰」がじゃまをして話せません。見ていると英語と英会話の差は、英語とアラビア語の差ぐらいに思っています。英会話スクールの宣伝に踊らされているクチでしょうか。
5つ目のコーヒー!すみません、それは私です。私が思うにこの記事を書いた人は喫煙者?なので、コーヒーと言っているのであって、世界的には日本人のタバコ好きのほうが有名です。
6つ目の髪型は?昨今、そんな髪型しているの?それより「ダークスーツ」。昔に比べて若い人のおしゃれ度は高いのに、最近の新入社員のスーツが黒一色で驚いた。ドブネズミ・ルックと呼ばれた1970年代と意識は変わりません。バブルの頃は、多彩なスーツが好まれたのにね。しかたありません、逆行の世の中です。
8つ目は、…そんなことないよ。そんなことない人も多いよ(沈黙)。

2009年05月05日

職業 フリーターとニート 10勉強

フリーターやニートがなんでやかましい問題になるかというと、彼らは一歩間違うと、稼ぎが少なく(ニートは稼ぎが無い)、貧困状態になりやすいからです。そうすると、政府は基本的人権の保護なんで貧困に対して手を打たざるを得ないのですが、投入する税金にも限りがあり、ましてや貧困が増えると徴税自体が難しくなります。

稼ぎが少ない、あるいは稼ごうとしない人に対する生活保障を行なうのに、納税者のなけなしの税金を投入すると「ぼーっとしている、あいつらの生活を見るために俺が稼いでるんじゃない」という納税者の反発もきついです。私にとってみても、税金は本当になけなしの給料から、ふんだくられるというイメージです(だから、当たりもせん何百億円の防空ミサイルなんて買ったり、駐留米軍に「おもいやり」予算なんて立てるな!「おもいやる」なら私を先にしてくれ!)。

貧困の固定化(これが進むとニート層の固定化)
親から子に貧困が引き継がれていくのは、前の記事でかいたとおり、子どもは「背中」を見て生きているからです。あるいは「勤勉なロールモデルの欠如」と言ってもいいと思います。サウジアラビアのニートに関する私のブログの中で以前、勤勉なロールモデル不在のため、働く意味がわかっていないと書きましたが、同じです。

古典的ですが、貧困からの脱出は「努力」「勉強」「技術取得」の3つです。富裕層はこの3つの価値を信じてます。それで、塾、私立名門学校、中高一貫校へ無理してでも入れたいという親心が出番です。それが逆にドラゴン桜じゃないですが、お金持ちしか東大に入れないという俗説の下敷きになっています。まあ、(頑張れば報われるのが社会である)というのが富裕層の常識です。

「努力して社会で報われるということは無い。社会とは勉強の点が良くても、えらくなれない不条理なものである」(頑張っても報われないのが社会である)と、親が言い訳の愚痴をこぼし、親の友達が言い訳して、周囲が言い訳する環境で成長した子は、この貧困の文化を身につけてしまい、努力しても挫折のたびに「ほら、おれら貧乏人には無理なんだよ」といわれてしまいます。この努力しない、勉強しない、技術取得しない、というのは子どもにとって魅力的です。努力や勉強が好きな子どもはあんまり居ませんから、つい親の愚痴を信じてしまう(或いは言い訳としてしまう)わけです。努力や勉強してもしかたないという発想では、貧困から抜け出すのは難しいです。

富裕層が自分を信じ、貧困層は社会のせいにするというのはあまりにも単純化しすぎで、単なる状況の一側面でしかありません。ですが、貧困層の固定化、ニートは貧困家庭から出てくる現状について、上記以外の回答ではまだ説得力不足です。

自分の夢を信じて頑張る人には誰でも、未来は開かれています。私は断言できます。

職業 フリーターとニート 9背中

人は親の背中を見て育つ…と言われてます。
親だけじゃなくて、家族や友達、それに近隣の人、学校の先生や親の友達なんかも含まれます。

背中を見て育ち、いつの日か親と同じ仕事に就きたいと思う人も多いのです。「家業を継ぐ」は自営業に留まらず、医者の跡継ぎ、自衛官や消防士といった公務員も親子率が高いですし、去年大分で問題となったのは親が子に学校教諭なるよう教育委員会への働きかけでした。さらにホットな話題としては政治家の世襲問題というものまであります。

1990年代まで、ニートといえば親が養うケースが多かったのですが、2002年以降は、親が低所得者(生活保護世帯含む)の家庭のニートが増えています。親と同居するニートの4割弱が世帯収入(親もニート本人も全員含めての収入)が300万円未満らしいです。政府と民間のどの調査・報告書を読んでも「恵まれた環境にあるから働こうとしない若者」という世間の一般概念とはかけ離れた、社会の最も恵まれていない層からニートが輩出している現状に警告が鳴らされています。
別の報告書では生活保護世帯の子が成長後、親同様生活保護を受ける割合の高さを指摘しています。

親や周囲の背中を見て育つのは、だれにとっても一様です。以前は低所得者・生活保護世帯からは、「ボロは着てても心は錦」ということで逆境をバネに高いレベルの生活を目指したものを記事にしましたが、2002年頃からは逆転して「親がこういう生活なのに、どうして?私がえらくなれるはずがない」という開きなおる「貧困の文化」が根付きつつあるようです。
これが最近一番ホットなトピックである、「格差社会」の固定化(親から子へと貧困が固定化される)です。

2009年05月04日

報道をうかつに信じる

別に報道を信じるなというつもりは毛頭ありません。が、報道もあふれかえる情報のひとつであって、結局自分で判断しないといけないよ…ということです。
この報道にはNHKのTVニュースも当然含まれますし、Yahooのニュースも含まれます。ニュースを頭から丸ごと鵜呑みにしていて、「NHKのニュースで言っていたから!」というのは、ギャル誌で「この薬をウエスト周りに塗ると30分で3センチ痩せた!」というのと本質的に違いがありません。一方が一方より正しいというのは、思い込み以外のなにものでもありません。

そろそろ2昔前になる「湾岸戦争」のとき、報道に携わってましたが、基本的に報道って視聴者や読者受けをねらったものしか追いかけません。そうなると、センセーショナルになりがちです。「A社の報道ではメキシコ風邪は大したことないと言っているが、B社の報道では危険な状況だと言っている」。この場合、視聴者や読者はA社の報道は調査が足りなくて、B社がより調査を深く行なった正しい報道という、根拠の無い思い込みに走り勝ちです。

誰(もちろん私が言うことも含めて)が、なんと言おうと、まず自分の頭で考えることです。政府や国際機関は、基本的に官僚的保身というのが前提にあって、責任回避や後でぐじぐじ文句をいわれると困るので大げさにいいがちです。

職業 フリーターとニート 8封建制

まえの記事で「フリーター(但し、ニート中)」の人は、<職業>上「会社員(但し、長期病欠中)」とほとんど変わらないが、<雇用形態>上はまるっきり違うということを書きました。
あいもかわらず、職業と雇用形態の混同が原因です。<雇用形態>が<職業>より重要なのは日本人のアイデンティティ=つまり所属意識を重要視するメンタリティに由来します。これは「家中」「藩士」が「会社」に変わった封建制度由来のものです。

「足軽以下は藩士ではない」や「雇われ浪人と家中のものは同一業務を行なっても偉さが違う」と、「派遣社員は会社員ではない」というメンタリティは同一で、19世紀の遺物です。もっちろん、こんな人に勤務選択のバラエティやワークシェアリングなんて話しても通じることはないでしょう。

幕藩体制下では、家中のもの(藩士或いは旗本・御家人)内部でも、つまらん階級意識はあるものの、家中と浪人の差別は歴然としています。同じ仕事をしていても、一方が一方より偉いとか偉くないというのは、まさしく封建由来のものであって21世紀になって差が歴然としたというのは、いっときグローバル化した日本社会が封建制をめざし逆進しているということです。

つまんねーよ。

2009年05月02日

職業 フリーターとニート 7ふれあう

今日はメーデーです!緊急事態発生!か?

前に出した「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する研究調査報告書」の185ページ、ふー、何度も読むとニート状態として浮かび上がってくるキーワードは、

「人付き合いが苦手」

そんなのわかってんじゃない?とか言わないで。これはニートに限らず最近の若者に広く見受けられる特徴的なことなのです。今、人手不足としてニュースになっているのは、介護、看護、居酒屋の店員、タクシーの運転手など等、どれも人との密接な付き合いがキーになってます。じゃあ、フリーターに人気ながら危機的な状況になっているものは「製造派遣」。これは逆に人的な付き合いが少ない仕事です。

対面コミュニケーションが苦手。
人とふれあう中で生まれる知識、感情。そしてふれあいの中にフィードバックする生活。これは学校の教科より、もっともっと重要なことです。コミュニケーションは「メールだけ?」。となりの席の人とも、メールかよ。あるいはネットカフェで生活か?
私はバーチャルリアリティというのが嫌いです。生き生きとした、或いは目を覆う悲惨な、痛くて楽しい「本物」があるのに、200年も生きるわけでなし、短い人生なのに、なんで本物から目をそむける必要があるんだろう。スクリーンの中に本物はありません(断言)。

それに、読解力の低下です。何でかなあ、マンガかなあ、文章から情報を読み取る力が無くなって絵から情報を取る方法が一概に悪いとは言わないけど…文字から情報を的確に得ることができるというのが前提じゃないのかな。でなきゃ、絵本を幼児期からずーーーっと読んで進歩しないのと同じだもんね。字ばっかりなら、政府の報告書を読め!読みこめ!だんだん腹が立ってきたら読解力が増してきたということだ!腹が立たないうちはまだ読み込みがたりーん!(読解力道場訓by NAOKI)

若い人が、人付き合いの希薄さを好み、対面コミュニケーションの少ない職業を求める気持ちもわからんわけではないです。人との付き合いで傷つくことも裏切られることもあるけど、これははしかと一緒。早いうちに免疫ができると、大人になったときに対処しやすいよ。ふれあい経験が少なかったら大人になって、変な人や振り込め詐欺みたいのにひっかかる確立は高いと思う。
交際における「草食男子」、ひきこもり、婚活、ふれあいの究極である子育てと対極する少子化。昨今の話題は、みんな「人付き合いが苦手」に集約されていきます。

私はこのあいだまで、ずーっと派遣社員でした。ん?十年もそういう生き方を選んできたので、フリーターという生き方もわかります。でも、なりゆきでフリーターやってるんだったら、積極的に人とふれあうべし。友達だけじゃ甘えだね。仕事の付き合い、違う年齢層、違う性、積極的にふれあって学んでいくことが学校の学科や公共機関の職業訓練より100倍大切だと思います。

じゃあ、具体的にどうすればふれあえるのか?
まず、一歩、部屋から外にでる。一歩づつ遠くに行く。お店をのぞく(バーゲン歓迎…てお前の好みじゃねえぞ)、また外にでる。2008年じゃなくて、2009年の今年でないとできない何かを探すこと。今日しかできなくて、明日はできないことを探す。たぶん、こんな感じをくりかえすと、ふれあいができる…じゃないかな、In shaa allah。

2009年04月30日

職業 フリーターとニート 6来るな

いきなり「おまえら、来るな!」と絶叫してしまいました。

社)日本経済研究センターの産業経営研究第28号に「団塊世代の60代の就業選択:その決定要因と課題」という伊藤由樹子さんの優れたレポートがあります。ああ、こんなレポートなら何ぼでも読みたい!

非常に簡単に言うと「どうやって年寄りは働くの?」というレポートですが、興味深い点がいくつか書かれています。

「2000年の60代前半の男性が働く理由をみると、生活維持や生活水準向上など経済的理由が4分の3を占める。そのほかは、「健康上の理由(健康によいから)」や「生きがい、社会参加のため」「頼まれたから、時間に余裕があるから」など非経済的な理由である。1996年から2000年にかけての変化をみると、経済上の理由が低下し、「生きがい、社会参加のため」「頼まれたから、時間に余裕があるから」が増加している。65歳を過ぎると基礎年金の支給が始まることもあり、経済上の理由は6割まで低下する」

レポートは、高齢者が少子化の今どのように仕事につくかという観点から書かれてます。だから、高齢者の就業を促すまとめとなっているのもわからんわけではない。しっかし、

「健康によいから」?…(絶句)… ば、ば、ばっかたれ!

おまえらのおかげで、フリーター問題(まあ若年者雇用と難しく言ってもいいが)で、どんだけの人が困ってるか考えろ!少子化だから年寄りが頑張って働かないといけない?違うぞ!お前らがいるから、若くても働けないのがいて、結婚もできなくて、でもって少子化になってんだろう!おまえら仕事にくるな!!!
ハアハアはあ…。

思わずエキサイトしてしまいました。
なんでこんなにエキサイトするかと言うと、かって私の建設現場にもまさしく「健康にいいから」といって仕事に来て、ろくすっぽ仕事もできないくせに口ばっか達者で、仕事に責任感なくて(そりゃ健康のために仕事してんだもん、いい加減になるよ)、私の血圧は上は400下が350まで上がった(イメージよ)ことが実際にあるからです。

もう、経済的な理由以外で定年退職してから働くなんてことは一切止めて欲しい。それが社会のため、みんなのため、将来のため(平均すると年寄りの余命より若者の余命のほうが長いんだよ)。

大体、「若いときから仕事一筋で趣味はない(威張り!)。真面目だけがとりえだ(威張り!)」と偉そうに言う奴は…。政府の責任だぞ!こいつらをのさばらせたのは!こいつらに何か見つけてやれよ!面倒くさいったらありゃしない。

レポートは見事です。今度はぜひ、年寄りを仕事から引き離す方策を講じたものをお待ちしています。

職業 フリーターとニート 5就業戦略

私は大昔イギリスに3週間観光旅行したことがあります。その3週間全部を使って博物館と美術館をまわりました。一番気に入ったのはビクトリア&アルバート博物館で、目を奪ったのは「産業革命」。

サウジの売り文句が「石油」なら、イギリスの売りは「産業革命」です。特にジョン=ケイの「飛びひ」とハーグリーブスの「ジェニー紡織機」!世界史には出てくる名ですが、授業ではなんとつまらなかったことか。それが目の前で生き生きしているのは何故?それはどうしてその機械が生まれて、どう生かされて、どういう変化を社会に与えたか、その影響の大きさに眼が釘付けでした。

大量の製品を、少ない職人で、短時間に均質に作れる画期的なものですが、ジョン=ケイもハーグリーブスも機械導入により失業を恐れる職人に機械を壊されたり、殺されそうになりました。ハーグリーブスなんか根っからの職人で生涯自分の作った機械の改良に熱意を注ぎ、愛妻の名ジェニーから名づけた機械を愛したのですが、不遇な一生を終えました。

機械は成長をとげ、日本は産業機械、ロボット技術では世界の先端を行っています。それが今の日本の看板の1枚でもあるわけです。が、同時に従来産業から雇用の機会を奪っていることもまた事実です。「製造派遣」と呼ばれるフリーターの基盤のもろさは昨今のニュースのとおりです。多くの産業が先進技術の導入のため人手過剰になり、熟練工は他の職種に移らざるを得なくなりました。

就職しても自分の進歩なくして安定就業はありえません。今どきのリストラとして、コンピューター関連の資格の一つMCPを取らないとクビだよ…というのがあります。年配の人にMCPはつらいです。でも、これは数十年後の正社員の姿でもあるわけです。

むやみにフリーターの正社員化を政府が推し進める理由はわかるのですが、正社員になっても技術の革新で余剰化するグループに入るだけならしかたありません。結局、安定した就職には、フリーター側の生涯戦略が必要になってきます。戦略の立て方を教えているところは余り無いので自分で考えて、考えて、考えて、考えていかないと仕方ありません。

昨今話題の「ゆとり教育」の柱の一つは、こういった戦略的な目を育てることにあったのですが、未消化のまま「成績偏愛主義」に降伏しました。バカな。学校の成績が良いとか、世界で何番目に賢いとか…に何の意味があるんだろう。大人だったら学校の成績が世の中の成功や幸福と関係しないぐらい知っているはずなのに。
「ゆとり教育」は、別名「磯野カツオ作戦」(命名by NAOKI)で、サザエさんちのカツオ君のように、成績はともかく社交性とひらめきを育てて、社会での独り立ちを促す…はずだったのですが、こんなものに点数をつけようがありません。まあ、あと数年たつとまた「xxx方式が良い」と思いつきで言うのでしょう。

ふうー。まあ、前の記事に書いたとおり「優秀な労働力」というのは過去の幻影です。だったら、もっと考えてもいいはずなのに…。

2009年04月29日

職業 フリーターとニート 4問題

なんで政府がフリーターとニート対策に力を入れているのか?正社員だって、この時勢、いきなり倒産・失業は不思議じゃないのに。それに、なんだって34歳以下ばかりいいつのるのか。中高年のことだって心配してくれ!

「34歳以下限定」には、ちゃーんと訳があります。
ようするに、個人は個人で頑張んなさい!個人の事情に政府の口出しなんかしないよ!無職なのはあんたの責任!というのがまず政府の大前提です。
しかし、社会的にそれじゃすまない問題になってきてます。これは個人じゃなくて、政府の考えること。「若年者キャリア支援研究会報告書」で問題点として4つあげています。わかりやすいのですが、さらにわかりやすく書く砕くと、

1 若いときにちゃんと仕事についてないと、そのうち無職の中高年がゴロゴロすることになる。犯罪だって増えるだろうし、治安に良いはずがない。危ない芽は早く対処する(金を稼ぐ方策を教える)にこしたことない。

2 日本の宣伝文句は「優秀な労働力」。既に優秀とは言いがたい状況だけど、これっきりの1枚看板なんだから降ろすわけにはいかない。ボロボロの製品しか作れないようになり、宣伝に偽りありと指差されて工業製品が売れなくなったら、どうすればいいの?ともかく若いうちから技術を身につけさせないといけない。

3 経済的に不安定な若いものは家庭を持とうという気がもてない。世の中少子化、少子化、少子化といって深刻なんだよ。無職中高年に子作りなんてどうでもいい。精力あふれる若者に、出来婚でもなんでも、日夜ガンガンに子作りにいそしむ環境をつくってあげないといけない。政府としてできることは、(映倫の緩和と)経済的安定が一番。

4 実はこれがこれからの大きな問題なんだけど、貧乏人の子どもは貧乏から抜け出せないで貧乏人になる世代間格差固定の階級社会になりつつある。本当だよ。階級差の拡大による社会不安の矛先が、我が政府にくる恐れがある。

だから政府は34歳以下限定でいろいろ手をうとうとしています。限られたお金(税金)は、将来の納税の中堅のために投資するんだ、あたりまえでしょ!それが投資の基本だよ。わあ、35歳以上はつらいなあ。

職業 フリーターとニート 3病欠

「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」によると、ニートになった原因の一つとして「病気・けが」が挙げられています。フリーターや正社員が病気・けがが原因で仕事ができず(或いは退職して)、求職活動もできない(してない)状態のことも「ニート状態」と呼ぶわけです。加療静養中もとうぜんニート中です。正社員からニートになっても、カテゴリー的にはフリーターとなるのは前の記事のケース8−10に当てはまるからです。

この病気・けが由来の「職業:フリーター(現在ニート中)」は、「職業:会社員(現在長期病欠)」と同じです。実際、病欠の理由もほとんど差はありません。たまたま、病気・けがの時期にその人がどういう雇用形態であったかという差だけで、あるものはニートと呼ばれるわけです。正社員にとって病気休暇をとって加療するのと、退職して加療するのは、わずかな差ですが、大きな差です。

一番上に上げた報告書では職業の中身をいっさい考慮せず、ひたすら雇用形態のみの話ですすんでいますが、派遣社員で病気になって仕事をやめたらニート。請負業(自営業)の一人親方(大工だとか左官とか)が、ケガして仕事ができなくなったらニート。つまり、会社員以外の雇用形態(自営、自由、その他)で、病気やケガをして一時加療静養中でもニートとなります。あ、もちろん年齢は34歳までの話です。

シリーズ最初に取り上げた「若年者キャリア支援研究会報告書」はよくまとまった報告書なので、ずーっと読み込んでいるのですが、気は重いです。フリーターもニートも千差万別すぎて、ひとくくりにできないというのは同じです。しかし、ひとくくりに出来る唯一のものは「34歳まで」という点です。政府も若年者キャリア支援と言っているのは34歳まで。

若年者キャリア支援研究会報告書では、最後段にこう書かれています。「若年期を過ぎたとき、自分がどうなっているか、想像できますか?キャリア形成にとって、若年期はその土台を作り上げる大事なときです。後になるほど軌道修正は難しくなります。自分の適性や能力に合った仕事は何か、どのようなキャリアを歩むことが自分にとって最適か。誰もが抱く疑問です。仕事についてみて、チャレンジし、困難にぶつかり、成し遂げた達成感を味わう。そうした経験の中ではじめて、自分の適性をつかみ、能力をのばしていくこともできるのではないでしょうか。いまのその機会を逸しないで欲しい」

職業 フリーターとニート 2定義

定義のつづきです。
さっきの記事では「フリーター」とは誰のことかという定義を書きました。今度は「ニート」です。

財)社会経済生産性本部が厚労省委託で調べた「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」というものがあります。長いタイトルはともかく、ページ数も多い!185ページだよ。こういった財団が業務委託して作成した報告書は、年寄り向け字のポイントが大きいやら、冗長でページ数が長くなる傾向があります。たまらんなあ。報告書のページ数でお金をもらっているのかもしれない。

しかも、冒頭にニートとはなんぞやという定義がない!まったく誰が作ったんだこの報告書!内容もアンケートまとめた以上のことはない。こんなのにバカ高い報酬を税金から出していると思うと泣けてきます。ニート対策じゃなくて、こんな財団どうにかしてくれ。

まあいいや。それでもところどころ興味深いことが載っています。
63ページからを引用すると「厚生労働省は、ニートとは15歳ー34歳の非労働者(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者を定義してきた。」(だから結婚している人はニートとは呼ばれない)、同じページの下段に、「なお、フリーター、失業者、ニートを比較すると、ニートの状態にある若者の学歴、家庭の経済水準がもっとも低い」とあります。

さっきのフリーターの定義を書いているとき、ニートってフリーターの一部に含まれるんじゃないかと思いました。報告書ではフリーター、失業者、ニートって別々に書いてある!そう、たった1点だけ、本当に1点だけでフリーターとニートに違いがあって、それは

「失業者として求職活動をしていない者」です。

それに、フリーターはそういう「職業(雇用形態)」を示すことばですが、ニートはそういう「状態」にある人のことで、ニートという職業上の分類はありえません。これは「長期病欠」という職業がないのと同じです。うーん、ひとつ賢くなった。

ただ根っからのニートというのは少なく、アンケートだと連続1ヶ月以上就労した経験のあるニートが79%。そのうち、のべ雇用経験の64%がフリーターだけど、なかには正社員だったものが、退職後ニートになることだってあります。やめた後、次の仕事を探す人はフリーター、探さない人はニートという分岐点です。ということは気持ちの持ちようか?

誰だって食べていかないと苦しいから、そのうちお金をかせごうとします。アンケートだとニート状態にある期間が1年以下というのが41%。半分弱の人は、フリーターとニートの間を行きつ戻りつしているわけです。それに採用されなかったものの、ハローワークに行ったとか、求職活動したとかもあるので、正確には「職業:フリーター(現在ニート中)」というのが大半だと思います。

しかし、「職業:純正ニート」(ただ、一度も仕事をせず、求職活動のしたことない人)もいるわけです。

職業 フリーターとニート 1定義

もう徹底的に調べました。フリーターとニートです。

フリーターとはなんぞや?
アルバイト君やパートタイマーとはどう違うのか?派遣社員はフリーターか?無職は?

平成15年に厚生労働省職業開発局がだした「若者の未来のキャリアを育むためにー若年者キャリア支援政策の展開ー」(若年者キャリア支援研究所報告書)というものがあります。いつもながら、お役所の報告書はタイトルが長いほどえらいという規準があるようです。

そこに、しっかり定義があります。
A 昭和57年から平成9年までの「フリーター」というのは、年齢が15歳から34歳で、勤め先でアルバイト・パートと呼ばれている人。1−5年未満の継続勤務の男性で、女性は未婚で仕事を主にしている(年数は記述なし)もの。また無職であるが、アルバイト・パートの仕事を希望するもの。
B 平成12年の定義では、上記に15歳から34歳の「卒業生」で、女性は無配偶のもの限定。
C 平成15年の(国民生活白書)での「フリーター」は、上記に正社員希望の離職者と派遣社員を含んだ総称。

つまり、はっきりと、明確に、わかっているのは、

1 アルバイター、パートタイマーは「フリーター」である。

2 5年以上同一職場で働いている人はフリーターとは呼ばない

3 配偶者のいる女性(主婦)は、いくらそういう仕事をしていも、フリーターに属さない。職業は「主婦」である。厚労省はきっぱりと言い切っている。パートのおばさん(主婦)は、パートをしてるんじゃなくて、「主婦」なんだ。

4 14歳以下と35歳以上は、いくらフリーターの仕事をして、見かけがフリーターだからといっても「フリーター」ではない。14歳以下はまあいいとして、35歳以上の男女フリーターは、ただの「無職」である。無職だ、無職。独身のパートのおばさんは、パート(=フリーター)のおばさんじゃなくて、これも無職なんだよ、つらいなあ。

5 14歳から35歳までの、見かけ上フリーターの独身女性は、本人が「家事手伝い(か、花嫁修業中)」或いは「フリーター」か選べる自由度がある。

6 今は何の仕事もしてないが、アルバイトでも探そうかな?と思っている人はフリーターである。

7 在学生(生徒、学生)はフリーターとは名乗れません。職業として「生徒、学生」が優先されます。

平成15年から、あっとおどろく、定義の更新。
それまでのフリーターは「勤務先でアルバイトやパートと呼ばれる仕事をしている人」というのが前提だった。つまり呼び名が「特殊工作員」「完全歩合制営業マン」等は、フリーターの範疇には入っていない。ところが、平成15年の国民生活白書では、フリーターとして上の1−7に加えて、

8 派遣(請負含む)社員もフリーターだ!派遣といってもアルバイトと同じ。

9 今は何にも仕事をしてないけど、派遣の仕事を探している人もフリーターだ!だ!だ!

10 正社員をクビ(離職)になったばっかりで、何の仕事もしていないが、今、正社員の仕事を探している途中という人!あなたもフリーターです。

(この8−10も、年齢15歳から34歳までです。34歳過ぎると、フリーターと名乗れません。「無職」です。うっ、つらいなあ)

あいまいなのは、5年以上同一職場で働いているフリーター(男性)ですが、フリーターの範疇には入れません。なんと言うんでしょうか?基本的には、正社員に登用して、人をこういう使い方してはいけないはずです。うーん、それに、34歳過ぎた派遣社員は?なんて呼べばいいんだ?むずかしいけど、「無職」かあ。オプションとして「自営業」かもしれない。どちらか好きなほうを選ぶんだろうな。

そして、もう一つ!
この1−10に含まれてない人!それは「仕事をしていなくて、なおかつ(仕事を探していない人)」!

2009年04月28日

職業欄の書き方 銀行口座

もちろん、銀行口座の開設用紙には職業欄を尋ねるものがあります。
日本の銀行に限って言えば、会社員でも、会社役員でも、好きなことを書いて結構です。でも前の記事にも何べんも言ってますが、「職業:社長」は駄目です。そんな職業はありません。同様に会社内でしか通用しない、職業は班長だ!とか、私の職業は課長です!とは、本気で言っていたら、ちょっとメンタルヘルスに気をつけたほうがいいです。
職業は社長です…と言って通じるのは、飲み屋だけです。飲み屋の職業欄だけ「社長」とか「部長」とか書いても平気です。私の職業は「社長」でいいのかなあ?なんて思う人!飲み屋に行き過ぎです!

例えばダイビングインストラクターは、社員であろうと、失業中であろうと、ショップに所属しても、しなくても、休業中でも、別の職についていても、不動でダイビングインストラクターです。こういう規準で自分に当てはまるものを記入するのが職業欄です。

例えば、これまで転職を繰り返しても、電気配線の設計を行い、もし今の会社を退職することになっても、次も電気配線の設計ということで会社探しをするのであれば、職業は会社員ではなくて「電気技師」です。少なくとも日本以外の国では「電気技師」が職業とみなされます。日本はどうやって収入を得ているか「雇用形態」=「職業」と勘違いされてますので、会社員と書くわけですが、日本固有の発想です。

銀行はまさしく、口座開設希望者の職業には関心はありません。
100%日本的な意味で、収入と「雇用形態」で職業を尋ねます。とうぜん、定期的な収入があるのか?毎月の給料振込み先に指定して欲し!どのぐらいのお金を稼ぐ人なのか?定期も作って欲しいな!無職の人だとお金貸せないなあ!ニートだとクレジットは無理ね、最初からカードのことを説明するのは止めよう!とかいろいろ考える材料にするわけです。

ですから、銀行の口座開設用紙にはなるべく「雇用形態」をメインにした職業(会社員とか)を書くと窓口の人は安心します。職業欄の書き方の基本は、「相手の意図することを見抜いて書く」と「自分の好きなことを書く」の両方です。収入の無い人で、書くべき職業も思いつかない人は、銀行ではなるべく「無職」「フリーター」「ニート」とは書かなくて、「ミュージシャン」「ストリートダンサー」など、自分がなりたい職業を書くのがベストです。

雇用形態に見合った職業をきちんと書くのは銀行のためだけじゃなくて、口座を開設する本人のためにもなります。身の丈にあった定期的なお知らせや、カード類や、資産運用などの情報も銀行からもらえて、本当に互恵だと思ってください。

2009年04月23日

少子化特区

少子化が問題になって随分たちますが、国会議員の枯れたような(或いは脂ぎったような)年寄りに少子化対策は肩の荷が重すぎです。

それで提案です。少子化特区を作って、
1 婚活事業
2 不妊治療と産婦への生活と医療アドバイスと補助金交付
3 少子化特区議会(オンライン上で自由参加。もちろん無給)

<婚活事業>

たとえば渋谷駅前に交番みたいな「特区事務所」みたいなのを作って、駐在腕利き合コン幹事が、一人でぶらりと集まった未婚者たち(未婚証明<名札にメルアド記入>を発行)を年齢や傾向を見極めて、即座に合コンメンバーを編成して、特区事務所がおさえている居酒屋等に送り込む、或いは「今日の合コン(傾向別一覧付)」を案内するといった「出会い合コン事業」。

ぶらりと集まった未婚者をまとめて、無料で結婚式場やそれに類する場所にガンガン送り込む。なんでやらないのか不思議なぐらいだけど、次から次に結婚式場をまわっていると自然に結婚したくなるものです。バーゲンのるつぼにいると、何も買うまいと思っていてもついつい買い物する心理と同じです。徹底した「これでもか結婚漬け事業」。ツアーの最後に格安あるいは無料合コンを用意しておくと、人も集まりやすい。ひとり何度でも参加OKにしておくこと。

ブライダルアドバイザー、フィナンシャルアドバイザー、住宅事情説明員、役場の市民課や社会福祉課の公務員、居酒屋指導員(?)、といった人たちを上手に婚活ツアーガイドにすること。また、特区事業で成婚したカップルや特区内で誕生した子どもを持つ親に対する補助、24時間低額保育園やアドバイザーを用意する。

これに類することをガンガンやれば少子化対策としては有効だと思います。財源?今やっている少子化対策を一旦全部やめること。そして、年齢制限があるものの参加自由の(事前登録制)オンライン少子化特区議会で、有効性を認められた少子化対策だけ再認すればいいんじゃない。

少子化対策といっても、単なる利権目的の寄せ集めもあります。こんなのでは、ぜんぜん対策にはならんですね。開かれたオンライン少子化対策議会だけが解答だと思います。

2009年04月21日

職業欄の書き方 これはアカン!

職業欄を聞いてくる状況にもいろいろありますが、まず、聞いてくる人(や、組織)にもある程度敬意を払いましょう。テロリスト、過激派、ホームレス…こんなことを書いてはいけません。

敬意を払うというのは、無用なトラブルを起こさないということです。本物のテロリストも素直に「テロリスト」と書いてはいけません。トラブルを起こすつもりがなければ、保安関係者(Security Related officer)ぐらいにしましょう。反保安であっても関係者には違いないわけです。

労働ビザや商用ビザを持っている人!!注目!!
多くのこれらビザには渡航の目的が書いてあります。英語である場合もあるし、現地語の場合もあります。読めないからと言って無視してはいけません。絶対に、絶対に、渡航目的から離れた職業を言ってはいけません。

敬意を払ってない例

入国管理官 「あなたのお仕事は?」
旅行者   「農業です」
管理官   「ん?渡航目的は?」
旅行者   「観光です」
管理官   「おおい!ちょっと待てよ」
旅行者   「何です」
管理官   「あなたのビザ、商用でね、応用科学者が実験室の装置の調整に来ることになってるんだけど。あんた一体、何者?パスポート偽造じゃないの」
旅行者   「わあ、今のは嘘、嘘、嘘です。私は科学者です」
管理官   「ちょっとこっちに来て」

実際仕事をするのにきちんと説明を受けずに、観光ビザで来て、

入国管理官 「あなたのお仕事は?」
旅行者   「溶接工です」
管理官   「ここへは何をしに?」
旅行者   「建設現場で溶接の仕事できました」
管理官   「な、なにい!観光ビザだぞ」
旅行者   「はあ?それが何か」
管理官   「仕事だったら就労ビザだよ」
旅行者   「はあ?ピザ?食べると美味しい?」
管理官   「あんたね、あんたね、ちょっとこっちにきて」

このすぐ上のパターンの失敗例は多いです。日本についたフィリピンの女性が、観光ビザなのに、つい正直に仕事にきちゃったというのを成田空港で見たこともあります。

正直が一番です。でも、職業欄は、相手の気に入るようなものを状況をよく見て、正しく書きましょう。観光ビザで、純然たる観光であれば、職業になんて書こうがかまいません。でもね、「Employee」や「Salary man」は止めてよ、ちょっと恥ずかしい。

議員の世襲

議員の世襲化を法律で制限しようとしているそうです。
これは明確な憲法違反。被選挙権があれば誰が立候補してもいいわけです。親の職業で子の職業を限定するようなことはあってはならないはずです。

じゃあ、規制しようとしている人はこんな憲法の初歩がわかってないのか?そんなことありません。要するに、

1 世間では議員の世襲化に反感があり、規制したいという動きがある。
2 世襲議員は、もちろんそんな動きは嫌。
3 でも、自分で嫌というと、また世間から叩かれる。
4 出来レースで規制の動きを見せて、それから憲法に語らせる
5 世間は「憲法で職業選択の自由がある以上どうしようもないね」と納得する。

あるいは、

1 独自の候補をたてて勢力拡大をねらうグループにとって
2 大物議員の去った後2世、3世が残ってしまうのは目の上のたんこぶ。
3 だから、根こそぎとってしまえ。
4 でないと、自分たちの日の目があたらない。

という構造ですね。どっちにしても、市民不在です。
私は政治家というのは世間から嫌われる3K職場なので、世襲化しないとなり手がないのかと思ってるんですけど、違うようですね。

Generation X

6時に仕事が終わって、それから着替えてジョギングを始めたのが7時。1時間走って、シャワー浴びたり、マッサージしたりして、やっと洗濯を始めたのが9時。それから自分のダイビングのステップアップについてチェックをしていたら、もう10時過ぎてる!

コーヒーを飲む間もない。燃料切れになってしまう。しかも、遅くなるとカフェインで寝らんなくなってしまう!

しかし、、まだもう少しダイビングのステップアップを確認しないといけない。今年中にマスターインストラクターになって、来年にはコースディレクターになりたいな。そのためには、えーっと、あれもやって、これもやって…。
問題はサウジアラビアでは、ほとんどのことが出来ないということ。5月はじめにジェッダでメンバーフォーラムがある予定なんだけど、前回も直前で開催キャンセルがあったりして不安定だし、やっぱり日本に一時帰国して受講したりフォーラムに参加するしかないよね。

ダイビングのプロで、サウジアラビア在住者を管轄しているイギリスのエリア事務所のホームページに行って、ダイビングの無料販促用のイメージやポスターをダウンロードしたのですが、そこにはアンケートが…。

あなたの世代はなんですか?
1 ベビーブーマー (Baby Boomer)
2 ジェネレーション エックス(Generation X)
3 ジェネレーション ワイ (Generation Y)

私は年齢非公開です。今までに「20歳というわけにはいかない」とだけ公表しています。年齢非公開にしている理由は「なんとなく、面白そうじゃない?」ということで積極的に隠している理由はまったくありません。で、私はバリバリのGeneration X世代です(社会にでたのだけは早いからなあ)。

あんまり日本では聞かないです(というか日本にいないから知らないだけかも)。そうですね、1980年代はじめから2000年までに社会に出た人ぐらいだと思います。ちょうど今や死語となったネーミング「新人類」以降の世代です。

Generation Xと、ひとくくりにされるのも癪ですが、日本みたいに20代、30代、40代、50代なんて無味乾燥な分類より良いかもしれない。
…って!ああ、こんなこと書いている暇ないのに(現実逃避)。

2009年04月19日

もっと穏やかにいこう 2

大麻のほうがタバコより害が少ないというのは間違いです。
ほとんどの人が思っているとおりです。じゃあなかったら大麻取締り法なんていりません。
大麻よりタバコの方が害があるのなら、タバコ取締り法をつくればいいのですが、今のところそういう動きはありません。

ただ禁煙を巡る状況はけっこうシビアです。タバコを吸うと長生きするし現状は「禁煙ファシズム」と主張している愛煙家がいるそうです。タバコは百害あって一利なしです。タバコを吸っている人は、だいたいみんな分かっていると思います。

その一方で「喫煙テロリスト」と呼ぶ嫌煙家もいるそうです。その気持ちもわからんわけではないですが、許可された場所で、その場や同席者に配慮している人まで非難することは無いと思います。
タバコがやめられない人がいるのはわかります。私はタバコは吸いませんが、コーヒー無しでは生きていけません。

まあ「禁煙ファシズム」と「喫煙テロリスト」ですか?「バカ」みたいに殺伐としたネーミングですね。こんな名前で呼び合うから妥協の余地がなくなるのであって、もっと穏やかな名前にすればいいのに。売り言葉に買い言葉って言うぐらいです。

もっと穏やかにいこう 1

裁判官がマンガを万引きしたお金で大麻を買おうとした男に、「バカ」と言ったというのがニュースに載ってました。
何回か読んでもどうしてそれがニュースネタになるのかわからなかったのですが、ようやく裁判官はバカと言ってはいけない規則でもあるんだな…と気がつきました。
タバコより大麻のほうが害が少ないというインターネット上の書き込みを信じたらしいです。

裁判官!つい「バカ」といった気持ちはよく分かります。それ以外には表現しようがありません。私はそれより親の顔が見たいなあ。どんな親がこんな子を育てたんだろう、純粋に野次馬的発想です。

タバコより大麻のほうが害が少ないと思っている人が最近増えているのは、たしかにインターネットでの情報の垂れ流しが原因だと思います。でも、同じぐらいの割合で大麻のほうがタバコより危険であることを啓蒙しているわけですが、「バカ」は自分の思いたいと思う情報しか受け取りません。

「バカ」という言葉はきついです。極端に嫌がる人もいます。それに、馬や鹿に失礼です。
だから、もっと穏やかな言葉で言えばよいと思います。たとえば、「頭の不自由な人」「理解力の無い人」…。うーん、とっさの場合には出てこないなあ。

<<もうわかると思いますが、このすぐ前の記事であまりにも「バカ」を連発してしまったので、これはいかんなー…という自戒が入っています。でも裁判官と同じ気持ちです。ついバカをみると「バカ」と言ってしまいました。>>

2009年04月16日

絶好調の芸人さん

世界に誇る「寒いネタ」芸人の某A首相が、流行のモデルの写真を見せながら番記者に名前を当てさせたんだって。それで自分が若いつもりをアピールしたんだって。

やるなあ、先生。絶好調じゃないですか。

ぜーったいに若い人はそんな恥ずかしいことしないということがわかっていない。もう、年寄り度1億パーセント全開です。いや、全壊かもしれない。

先生!そのネタはもっと暑くなってからやってください。
ちょっと、まだ温かい日が続く春といっても夏じゃないんですから。サウジに居たって凍りつきそうでした。

2009年04月15日

クレーン事故

日本でクレーンが横転して、何人もの方が事故に巻き込まれたというニュースが流れました。私も移動式クレーン運転士の資格を持っているのでクレーン事故は人ごとじゃないです。

今回の事件はクローラ式(キャタピラ)クレーンだという報道だったので、過過重?突風?ブーム接触?ブームの伸ばしすぎ?のどれかかなあとは思っていましたが、後追いのニュースを読むと過重のほうですね。全く人ごとじゃないです。

ここ10年ばかり現場ではもっぱらホイール式(タイヤ)クレーンばかり使うので、アウトリガーの張り出し不足やアウトリガーの下に鉄板を引かない踏み抜きのケースが多かった(とはいえ人身事故に至ってないのが不幸中の幸い)です。

クレーンの過過重も不注意で起きる代表的な(というか初歩的な)事故ケースで、そのためクレーンのマイコン制御の中に過過重リミッタがついているはずです。おっかしいなあ、警報や自動停止が働かなかったのだろうか?それとも警告を無視していたのか、警告が間に合わないほど巻き上げ(か、ブームおこし)のスピードが早かったのだろうか?

ぜひしっかり事故原因を解明して、こんな悲惨な事件が起こらないようにクレーン作業者やメーカーや関係者に徹底するようお願いしたいです。

2009年04月12日

職業欄の書き方 5

職業を分解すると、「その業(タスクやスキル)でもって職(エンプロイメント或いはエンゲージ)とする」という意味だと思います。前の記事でも書きましたが、会社員というのは雇用形態であって職業ではありません。

「営業」「事務」「受付」…というのが、職業です。ね、そのタスクでもって給料をもらってますから。営業であればSales Representative、事務であればAdministratiorというのがこの辺では一般的な英語職業名です。

で、会社社長。
従業員が万単位でいる大会社から、社長だけの会社まで、さまざま。みなさまご苦労さまです。

社長というのは会社内の呼称であって、銀行だと頭取ですし、怪しげな組長というところもあるかもしれません。班長という職業、主任という職業が無いのと同じく、社長という職業もありません。ですから必然的に職業欄に「社長」「頭取」「組長」「会長」といくら書きたくても書いてはいけません。

じゃあ、なんと書くか。
1 会社役員、団体役員
2 自営業(オーナー社長の場合)
3 ビジネスパーソン

英語だと、CEOだとか何とか…ってあんまり書かないなあ。どことこの会社名があっての話だから名刺には書いているけど、例えば出入国カードにはちょっと無理。代わりにChief Engineer, Business Person, Banker…になるのかなあ。
今どきの社長は、海外ではビジネスパーソンでいいんじゃないかな。

2009年04月04日

職業欄の書き方4 出入国カード

以前にニートで検索したときに、「ニートは若い男性に多い。その理由はニートとは34歳までで、それ以降は無職と呼ぶから。女性は家事手伝いと専業主婦いう職種が昔から別に用意されているのでニートの枠に入ってこない」という説明がありました。

男性の場合は「ニート」で、女性の場合は「家事手伝い」か…、なんか響きが全然違います。専業主婦は無職にはならないのかというと、「専業主婦」という職業は昔から存在してその地位は揺るぐことがありません。「会社員」という職業より、はるか昔からある伝統的な職業です。

出入国カードに「employee」なんて恥ずかしい(というか、単純にバカにされる)です。「会社員」という表現は日本独特なもので、英語にしてはいけません。是が非でも書きたい人は「Kaisha-in」とローマ字で書くほうがましかもしれません。「職業は会社員」とは日本国内限定の表現です。しかし、専業主婦は「House wife」で十分世界中で通用します。

ニートは出入国カードでは、もちろん好きなことを書いて結構です。前の記事(職業欄の書き方3)でも書きましたが、アーチストでもミュージシャンでも、自分をあらわすと思われる好きなもので十分です。誰もしつこく聞くことはありません。係官だってその欄がそれとなく埋まっていればいいのです。滑稽な「Employee」が通じるということは、なんでも通じるということなのです。

家事手伝いも専業主婦も、出入国カードには何と書いても平気です。だれも税務調査しようなんて思ってませんし、さあ源泉徴収票(日本語で書いてる?)を提出しろというわけでも、何か違うことかいていたら入国させないというわけでもありません。

定年退職した人は「年金生活者」でもいいし、単にRetiredだけで十分です。立派に仕事を果たした上に、これ以上何か仕事をしろと言うのか!!と怒ってください。

職業欄を何と書くかと悩むこと自体が、まーず日本人以外にはありえないでしょう。職業欄をどう書くかと考えるとは、日本の労働観あるいは労働価値観を研究することは社会学のいいテーマになると思います。

そこには「無職」と書くことへの恐れ、不安、仕事をしているほうが偉いと思う独自の倫理観(人が人となりそのもので尊敬される世の中であれば、仕事の有無と人間性の優劣は無関係)は興味深いです。

今どきの言葉で書くと、職業欄などで人の不必要な個人情報を聞くほうが僭越なのであって、まともに答える必要はありません。が、出入国管理官も同じくそう思っているので、大人なんだから困らせることを言ったり、空欄で出したりせず、相手が気に入るような適当なことを書けば十分です。

もちろん、総理大臣とかテロリストとか乞食とかと職業欄に書いたらいけません。

2009年03月24日

ボロは着てても心は錦

新聞に「生活保護世帯で育った子どもが生活保護受給者となっている…うんぬん」みたいな記事が載ってました。

そんな馬鹿な!…というのが最初の感想です。
そりゃ貧しいかもしれないけど、新聞に載っているように高等教育が受けられないから貧しいとは一面的過ぎる。大体、(高等教育受けてない=貧しい)というのは人を一体なんだと思ってるんだ?教育と稼ぎとどんな関係があるのか?と激しく思いました。

世の中、中学卒業で相撲取りになって経済的にも社会的にも一定の評価がされている人だって多いです。熟練工に学歴は関係ないというのは本当です(私は建設業界にいるからはっきり言えます)。おおよそ、職人技を期待されているところに学歴なんぞ入ってくる隙はありません。そこいらのデスクワーカーより「他に代えようがない」分、認められているし収入も結構いいです。

私のイメージですと、貧しい家庭であれば何事にもハングリーになって成功する確率が高いはずです。戦後日本の高度成長はいろんな特需があったにしろ、貧しさがバネになったことは異論がありません。

「ボロは着てても心は錦」

ガッツとハングリーで逆境克服(の筈ですが…)、どうしても新聞に載った記事は納得がいきません。あえて、一番上に上げた新聞記事が成り立つ状況としては、

親が無気力で、子どもは無気力なロールモデルしか与えられてない。

しか、無いですね。貧しくたって明るいとか、生活に前向きとかであれば、そんなことにはならないと思います。学歴云々だって、上級の学校は社会に出てお金を稼ぎ出してからチャンスを見つけて行ってもいいのです。そんなの言うのは簡単だよ…とかは言い訳です(私は「余程の事情が無い限り言い訳だ!」と言い切る自信があります)。

そりゃ、お金が無いのは辛いけど、前向きな心が無いのはもっと辛いです。前向きな心を手に入れるのにはお金は全然必要ありません。
前向きな心が手に入れば、既にお金を手にしたも同然です。

2009年03月18日

職業欄の書き方 3

職業欄の書き方について、三度書きます。こんなに書くことがあるとは思わなかった…。うーん。それだけ変だからです。

<結論>
みんな自分がなりたい職業につけるんだよ(まだ一度もそれで稼いでいなくても)。お仕着せがましい、ちっこいスペースなんぞに、私の職業なんて収まりきれるものか!!望みどおり好きなこと書こう!

<さて…>
私は職業欄なんて「屁みたいなもの」としか思っていません。
どうしてもしっかり書かないといけないのは、以前に記事にあげたとおり、社会保険の申請や、確定申告や、クレジットカードの申し込みなど信用や税金にからんでくるものぐらいだとしか思っていません。

でも、外国では職業がパスポートに記載されている国も少なからずあります。インド亜大陸系とかです。仕事が変わったらどうするんだろう。もっとも、オランダのパスポートみたいに身長がパスポートに書いてあるのもびっくりです。しつこいけど、オランダ人はでかい。パスポートに身長を書くのは、「へへへ、オランダの自慢はなあ、身長なんだよ、驚け!!」と、相手をビビらせるためか、誰かが「わあー、高いですねえ、身長は何ぼあるんですか?」というクソみたいな質問に、パスポートを見せながら「はい、私は2メートル4センチです」とか言うためにあるのか?あとは、目の色や髪の色をパスポートに書く国もあります。

ともかく、パスポートに職業欄があればそのとおり書けばいいので楽ですが、日本のパスポートには職業欄がありません。まあ、入国カードなんて何と書こうが勝手です(テロリストとかじゃなければ)。ただし、就労ビザを持っている私みたいな立場の人間が、就労ビザの職業内容と全然違うことを入国カードに書いたら、入国させてくれない可能性があります。

ちなみに私の正式な職業は「旅人(たびびと)」です。言った者勝ちです。憲法で職業選択の自由があるので、私が旅人といった以上、だれも否定できません。
この職業は、私がまだ10代のころ「ティファニーで朝食を」という小説(映画じゃなくて)に由来しています。主人公のホーリーの名刺に「旅行中」と印刷してあって、身もだえするほどクールだったからです。

<くどい話です>
職業欄には、
1 雇用形態による区別(会社員、公務員、自営業など)
2 職能による区別(農業、医師など)
3 尋ねているほうもよく分かってない(自由業など)

勤務医で給与を貰っている医師は(会社員か医師)、開業医は(自営業か医師)の好きなほうでいいです。公立病院(自衛隊の医師も)で公務員待遇であれば(公務員か医師)。無免許かブラックジャックであれば(自由業か医師)です。無免許医が「医師」と言ってもいいのか?あきらかな法律違反で罰を受けますが、無免許医という種類の「医師」であることも間違いありません。

雇用形態が違うだけで医師は医師です。勤務医から開業医にかわっただけで、「職業が変わる」なんて常識ではいいません。
だから、本来職業欄には雇用形態と職能が混ぜて書いてあってはいけないのです。それが、ごちゃごちゃになっているから混乱の元。

外国での職業(OccupationにしろProfessionにしろ)は、職能で統一されています。だから星の数ほどあります。

2009年03月17日

何だか釈然としない

読売新聞に、概略すると「年金の未納者が昨今多くて全体の3割になる。しかも、その人達には老後に生活保護を出さなくてはならない」という記事が載っていました。

いやー、年金未納者がみんな生活保護を貰う羽目になるかどうか、そんな断言しちゃっていいの?大丈夫か?読売新聞と思いました。

でも、言いたいことは分かる。
一生懸命、厚生年金とか国民年金を必死に払って今の高齢者を支えている身(もちろん私も払っている)になってみれば、年金未納者なんて不届き千万、自分さえ良ければそれで良いという人としか思えません。そんな人が、きちんと老後の資金をためているかと言えば、どうだろう?(仮にあったところで、そんな資金をためずにきちんと未納分を払ってくれ)

社会保険庁がおかしいとか、自分が高齢になったときどれくらい貰えるかわからないなんてこと、重々承知してます。が、だからといって社会保険庁のレベルまで下がっておんなじことする理由は何一つありません。お金がなくて払えない人は、ちゃんとその旨申告すれば猶予してくれるとか、いろいろ手続きはあるのにそれをやらないのであれば、たまらんなあ。

年金未納のうえに、高齢になったからと言って生活保護まで貰えたら釈然としないなあ。さらに、納税してない(確定申告して納税免除されたのでなくて、申告すらしてないパターンね)…なんて言わないでね。ブチッっと切れるかもしれない。

2009年03月09日

職業欄の書き方2

私はこの間まで派遣社員(業務請負)でした。まあ、派遣社員というより昔風に一人親方と言ったほうがより雰囲気はでています。
でも、派遣社員という職業はなかなか説明しづらいですし、自営か自由業か考えることもあります。それで簡単な書き方として…、
(注:あくまでも個人の意見で、正確に調べて正しいかどうかは別です)

「職業欄?ふん、それがどうした!」というものには、単に「会社員」と書いています。どうして会社員?それは、会社員と書くとそれ以上誰も詮索しないから楽なだけです。

それで、「ふん、それがどうした!」に分類される書類とは、各種どうでもいいアンケート、ホテルや旅行の申込書、定期券の申し込み、空港での出入国カード、その他。見分け方は、こちらがお金を払ってサービスを受ける類です。

分からないときは「職業欄が違っていたらこのサービスは受けられないのか?」と考えること。例えばホテルで、会社員だったら宿泊できて、農業だと宿泊できないということはありません。会社員じゃなくて自営業だったら海外で入国できなくなるということはありません。

じゃあ「これはしっかり書かないといけない」というのは?
まず、収入をチェックされるものです。例えば確定申告、クレジットカードの申し込み、社会福祉関係(収入制限があるものとか)、その他です。お金関係といっても、銀行の口座開設はどうでもいい会社員でいいと思います(会社員じゃなかったら口座を開設しちゃいけないのか?)。

「しっかり書かないといけない」ものだとしたら…。
派遣社員で派遣契約が請負業務と分類されていたら間違いなく「自営業」です。何の自営業なのか深く考えてはいけません。派遣社員業という業種の自営なのです。ほとんどアルバイトは?まあ、自営でいいと思います。自由業と書いても問題はないでしょう。お店を持っている人は分かりやすいのですが、そうでない人は自営業=職人と思ってください。店舗の有無は関係ないです。

派遣社員だって「社員」と名前がついているので「会社員だ」と言っても認めてくれると思います。源泉徴収票が発行されて、そこにどうか書かれているかがポイントですが、とりあえず源泉徴収票がもらえていれば「会社員」と言い張っても、誰も「あんたは違う!」などと失礼なことは言わないと思います。

こんな、職業欄なんて無意味で、将来的な彼らのデータベースぐらいの価値しかありません。わかんなかったら難しく悩まずに適当でいいです。

正社員と派遣社員が同じ仕事を机を並べてやっていて、職業欄が違うというのは、日本でしかありえない珍事です。職業と雇用形態はまた全然違うカテゴリーです。大体、「会社員」という言葉が外国でまっとうに通用することはありません。

会社員?ナンデスカ?ソレ?
意味あるのは、何やっているか仕事の中身です!

たいしたことやってなければ職業欄に「国会議員」と書く人(まあ、公務員なんだけど)だって、大したことないわけです。