The Redang Telegraph

2013年07月07日

アラビア横断往復 第2章4ハダ

うちからターイフまでの1日の距離にたいして、記事の数が多いです。それは、旅の始まりで元気があって写真もいっぱいとったということです。旅の終わりになると、写真の数も格段に減って、記事にするような内容も「ああ、もうしんどい、どうでもいいや」ということになるので記憶そのものもそんなに多くないです。

ハダの隘路は、地図でみるよりしんどいです。今回この山道は行きだけで帰りは通らないので安心、、くだりは、のぼりより強烈なのです。

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ジャバルヌールをまっすぐリヤド方面にいってから、途中でターイフに引き返してよかったのですが、苦労してこのハダの山道に来たのは、ひとえに、マントヒヒに会いたいためです。

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ハダの山道を駆け上がったところで、マントヒヒがいるのは対向車線側外の岩場であることがわかりましたので、Uターンして見に行こう、、とするとUターンしたところで警察の人に止められました。

警「なにをするのだ、こんなところでUターンして」
私「おさるさんだよ、おさるさん」
警「おさるさん見学は禁止だ」
私「いや!それは待ってくれ、ジェッダからはるばるおさるさんを見に来たのだ、おさるさんを見ずには帰れない」
、、という押し問答があった末、警察の人がいたチェックポイントにバイクを置いて見に行くことで合意。後で聞いたところ、観光客がバナナを投げる=おさるさんが観光客に悪さする、、の繰り返しでおまわりさんもほとほと困っているということ。私は写真をとるだけ。バナナはあげませんとおまわりさんに誓いました。

少し歩くと果物屋が、、ターイフ一帯は気候がいいので農業がさかんなのです。

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また少し歩くと、焼きとうもろこしの屋台とお茶の屋台!これはうれしい!香りもよくて、おさるよりこっちのほうがいい!

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燃料?は、マキです。

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そして、マントヒヒの写真をやまほどとって、帰ります。

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ターイフのホテルについたのは、もう真っ暗になってから。ハダからターイフまでけっこうありました。

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晩御飯は、とうもろこしとマルベリー。どちらも、ターイフの特産です。とってもおいしかった。
くたくたなので、すぐに寝ます、、が、その晩は大変なことになり、一睡もできなかったとは、このときには夢にも思わなかったです。

アラビア横断往復 第2章3ミナ

メッカを過ぎるとミナです。いわゆるハッジと呼ばれるメッカ巡礼のメイン会場です。ちなみにカアバ神殿と日本語で呼ばれるメッカのハラムはハッジのメインイベントにはかすりもしません、ハラムはウムラと呼ばれる小巡礼の会場です。

では、ミナには何があるのか?
なんもないです。荒地です。荒地というのはサウジの国土のほとんどのことです、、けど。でも、正直にいうと広大なテント村跡地がありますが、仕切りがあってテント村に入れません。それだけではなく、ハッジのシーズン以外はミナそのものに入れません。

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道路がミナの入り口で封鎖しているので、ジャバルヌールと呼ばれる有名な山に抜ける道をひたすら行きます。ジャバルヌールがみえてきました。

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しかし、このまままっすぐに行くと次の目的地のターイフをすっとばしてリヤドに行くことになるのでなんとか戻らざるを得ません、とはいえ、道もよくわからない、、?いえいえ、いまではGPSという強い味方がいます。しかし、携帯をGPSモードにすると1時間で電源が切れてしまうので、ここぞ!というときしか使えません。しかも、いつが「ここぞ!」というときだか、後になって「ああ、あそこが、ここぞ!というときだったんだ」と思われるだけで、そのときには、ここぞ!がいつなのかさっぱりわからず、後手後手で道に迷うのが普通です。

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何度も、「ここぞ!」を利用してあとは電源そのものを切って電池を温存しています。ようやく、ミナからアラファトにつきました。向こうにみえるのはラホマ山と呼ばれる、ハッジのイベントのクライマックスの場所です。私はハッジに行きましたが、ラホマ山には行ってません。ものすごい人がおおそうだったので、アラファトのテントで寝てました。地元民なのでラホマ山にはいつでもいけるし、、

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アラファトをすぎて、最初にでてきたのが、、、「麦加」か!

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メッカを中国語で書くと「麦加」です。メッカと漢字というシュールな組み合わせは、ここにメッカメトロを作った中国鉄建集団の資材置き場とキャンプがあるからです。今回のハラマイン高速鉄道建設にも加わっているはず。このあたり一帯、漢字圏と化していて道路標識も中国語で、、なんかすごい。

えーっと、読み下しをすると「メッカ軽軌道建設」メッカメトロですね、私は乗りましたが、ユリカモメみたいなので確かに軽軌道でしょう。「中国とサウジ(沙)の友好を築こう」ですね。きっと。せっかくだからアラビア語でも同じことを書けばいいのに、、日系企業だときっと英、アラ、和の三ヶ国語で看板をたてると思う。

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アラファトを過ぎると、ハダの隘路に差し掛かります。

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ハダは、サウジ最大の山岳ロード。バイカーの聖地(メッカの近くだし、、)です。

2013年07月04日

アラビア横断往復 第2章2メッカ

この日も終業後から出発。ただし、ここからは本格的な泊りがけのたびになるので出発記念。

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同僚は心配そう、、

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いざ出発!

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ジェッダの市内を抜けてメッカに入るルートです。建設中のキングアブドッラスタジアム。ものすごい勢いで建設がすすんでます。

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そしてこちらは、ハラマイン高速鉄道のジェッダ駅。いつものキングアブドッラエコノミックシティ駅とそっくり、、というかコピーだと思います。

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そしてブハイラのガソリンステーションを抜けると、すぐにメッカ市域です。むこうに見えるは聖典の門。

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そして、時計台

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メッカまで来て、ここを素通りにはできないでしょう、、やっぱり。ハラムの拡張工事はすごいスピードですすんでいて、まわりじゅうクレーンの林。ミナレットの数よりクレーンのほうが多いですね。以前来たときは、土木工事主体だったのですが、今は建設工事主体にかわって土ぼこりが少なくわりと清潔感があふれてます。

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バイクはハラムの目の前の有料駐車場に置かせてもらいました。ハラムにきたらいつもここにバイクをとめてます。

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駐車場をでると、すぐにミナにいくトンネル。

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このトンネルを抜けてから、試練の彷徨がはじまりました。どこがどこやら???


アラビア横断往復 第2章1

全部の旅程が終わって、よくわかったのは距離はあまり意味がない、、ような気がする。なんだろう?もっと本質的なところが旅の中にあったのだろうけど、もうちょっと考えないと。

とりあえず、全行程と距離を一覧にすると、、
Total routing and milage.
<第1章>
1st day, Rabigh/Madinah return trip 674km, total 8 hours
2nd day, Rabigh/Jeddah return trip 328 km
<第2章>
3rd day, Rabigh to Taif through Makkah 360km, total 9 hours
4th day, Taif to Riyadh 811km, took 12 hours
5th day, Riyadh to Dubai 1141km, took 16 hours
<本章>
6th day, Dubai>Dibbah>Dubai 335km
7th day, Dubai>Hofuf 810km 10hours
8th day, Hofuf>Buraidah 775km 19hours
9th day, Buraidha>home/Rabigh 865km 11 hours
...
TOTAL Running milage is 6,099km ! Thank you God. Thank you all.

しめて、6099km!最初の2日は終業後に出かけた往復の旅で、3日目から9日目までが主な行程となります。1日目は6月23日、9日目は7月1日です。夏至の暑い、暑い、暑い旅でした。距離はわかりやすく日本の距離になおすと稚内から石垣島までを往復した距離で、えーっと、アメリカ西海岸から東海岸までの大陸横断と同じ距離のようです。

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次回から2章の3日目をはじめます。


2013年07月02日

アラビア横断往復6000キロ 無事帰郷

旅の終わりに無事に帰着。怪我はなく、よかった。
この旅は、出発前に考えていたようなものとは全然違っていて、随分考えさせるものでした。

よかった、最初に考えたとおりの旅であれば、それは自分を変えたような旅にはなってないということですからね。つまり、出発前の私と帰着後の私では、何かが変わっているということ(体重とかじゃなくて)です。何が変わったかは、まだ良くわかってないです。

タイトルも考えて、何が変わったか記事にしたいと思います。
ともかく、暑かった、、、灼熱の土地とはこれですね。

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2013年06月28日

アラビア横断往復6000キロ とりあえず

ドバイに到着。
もはや、荒行の域に達していて、毎日ブログに行程とか出来事とかアップしたいよね、、など、絵に描いた餅。目的地につくやいなや、疲労困憊でご飯食べる気力もなく、寝て、目覚ましで目が覚めすぐ出発。メールをチェックする余裕すらない。

大変だとはおもっていたけど、ここまでとは。とりあえず、行程や出来事を記事にアップするのは、きっと帰着してからだと思います。ドバイまで来たけど、この道を帰らないといけないというのは、、もはや何というべきか、、、、恐るべし。もう寝ます。最初の夜は両足の太ももが30分毎につって一睡もできなかったというおまけまであった。

なんて馬鹿なことしたんだろう、、という後悔の念だけは、非常にある。

2013年06月25日

アラビア横断往復6000キロ 6

本当は予定になかったジェッダ往復、マフラーサポートが折れていた分の修理です。
安全第一、どんなささいな場所でも修理したほうがいいところは全部修理します。

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49度、、、もう、いや。

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横風がものすごくて、ハンドルが取られてしまう!風防にかかった風圧でだと思うけど、風防はマストアイテムなので、外すことはできない。、、というか、もっと大きいのにしたいぐらい。

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いつもどおりヘロヘロで到着。そしてジャケットをかけ寛ぐ。

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あの、横風、なんとかしないといけない。やっぱり荷物が多いと風圧を後ろからも受けるのだろう、、荷物も減らさないと、、と思って、ふと気がつくとHOGの雑誌、すごい荷物、、

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バイクがでかいからできる芸当なのか、アフリカはアラビアほど風が強くないということか?
、、今日は空の荷物をつんでロープかけのテストです。

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そして、仕事が終わってから出発したので帰るともう真っ暗。

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さすがに夜は気温が下がって30度ぐらいでした。その分、湿気が強くなるので全然涼しくなった感じがしません、むしろ暑いぐらい。
満月です。この月が欠けていき、新月になるとラマダーン月のはじまり。

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2013年06月24日

アラビア横断往復6000キロ 5

明日の仕事後から出発なので、今日はゆっくりしたいと思っていたのに、、、ジェッダにバイクの修理にいかないといけない。
前回のクラッチ位置移動のときに見つかったマフラーサポートの折れ、、サビ具合から随分前に折れたみたいだけど、誰も気がつかなかった(何回もサービス受けてるのに)。

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スペアパーツを注文して、自己流で固定。ハーレーではこういう緊急避難的な処置はやらないそうです。あくまでも純正品と決められたとおりの取替えしかしないよ、、って言われては返す言葉も無い。ガムテープと溶接棒を適当に切ったのを何本かとスチールのタイラップ。写真のあと、底をすっても大丈夫なように止め位置は変更しました。

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昨日のテストランのあと見ると、、壮絶な溶け具合。溶接棒を添え木代わりにしてたのだけど、ほとんどマフラー熱と砂漠の熱で溶けそうになっている。いかんなーーー。

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それでハーレーショップに注文したパーツはまだ届かないのか連絡したら、「あ、届いてた、連絡わすれてたよ」、、あのなーー、タイヤ注文で3ヶ月もかかったとき、「次回は即納を目指すから、パーツが届いたら瞬間で連絡するよ」と言ったのはなんだったんだ(もちろん、なんでもなかったのだろう)。


、、、ということで、ツーリング前に体とバイクを休ませるつもりが、ジェッダに行かないといけない。とほほ、修行はつづくよ、、



アラビア横断往復6000キロ 5

さて、このテストランの結果を分析しよう。
まず、走行場所は地図の赤い部分。うちからマディーナまでを往復。

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出発時キロ数は、25388キロ。終了時キロ数は、26062キロ。すなわち!<走行距離は674キロ>。思ったより少ない?その割にバテバテ、、全部でその10倍ぐらい走るんだよね、、ひょえーー!先がおもいやられる。というより、もう考えただけでダウン!

時間は8時間10分、、単純に走行距離で割ると1時間あたり84キロぐらい。ということは1200キロ走る日は、14時間走るというわけだ。うーん!熱がでそう、、

最初のバドルの給油地で25550キロ、つまり162キロ走行で給油は5リヤル。1リットル0.6リヤルだから、8.3リットル給油したということ。リットルあたりの走行距離は19.5キロ。なるほど、、

2回目のマディーナの給油地で25697キロ。バドルからマディーナまでは147キロで給油は4リヤル。給油は6.7リットル。リットルあたりの走行距離は22リットル?そうなの?じつは満タンでないのでもうちょっと率は落ちるはず。

3回目のスマイドの給油地で25901キロ。マディーナから204キロ!わあ、危ない!支払いは6リヤル。10リットルの給油。1リットル当たりは、、暗算ですむね、20.4キロ。

今日の平均リットルあたりキロ数は20.6キロ。今後、これを目安にしたらいいね。私のバイクは17リットル入りだから、満タンだと340キロ走るということ?わあ、これはチャレンジ過ぎる。2日目以降はだいたい150キロ目安に給油しよう。


アラビア横断往復6000キロ 4

ホテルの話を書く暇もないまま、ついに第1日目。
いざ、6000キロへの第一歩!今日はテストランも兼ねているので、かるーーく仕事が終わってから出発です(もちろん、「かるく」などサウジのどこにもないことは後で思い知らされる)。

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ヘルメットをかぶると顔が真っ黒になって、目鼻も見えない、、ちなみにオレンジのウエストポーチは「腹部プロテクター」です。お腹が無防備なのでつけました。まあ、忘れたいけど、自然なクッションがあるといえばあるのだけど、、

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まずは旅程の最初のキロ数をチェック!

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温度もチェック、、うーーん、(絶句)。みないほうが良かったかもしれない。病気で熱があるとき、体温計をみると余計具合が悪くなるような気がするけど、ああいう気持ち。ちなみに温度計はハンドルに固定しました。ここでこうなら、2日目ぐらいには壊れている可能性が高いなあ。実は前にも60度を越えて中の赤いアルコールをズタズタにしてしまった過去があります。

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メッカ州とマディーナ州の州境までひとっとび。

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そして、バドルの分岐です。良く知った道なので、ガソリンの減り具合もだいたい予想どおり。バドルで給油。

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バドルを過ぎてハサニーヤから山道、、ひたすら山登り。とはいえ、バイカーのすることはイスに座ってハンドルにしがみつくことぐらい。運動らしい運動もないです。尻の痛みぐらい、昔3本立てロードショーのファンだったから全然余裕。

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ムサイジドも過ぎるとマディーナの入り口(、、と言っても全然マディーナなど影も形もない)。お約束、ムスリムは入れませんという但し書き。ちなみに、私はムスリムだから関係ない。

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マディーナで給油、この行程の2回目です。

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すぐに、マディーナのイミテーション城門が見えてきます。このあたりの工事中はもう何年目だろう。私の知っている限り延々と工事をしていて、終わる気配はありません。

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マディーナは何度も来ているので道に迷うことはないです。まずはお約束、ヒジャーズ鉄道駅、、わあ!ボロボロの機関車が無い!どこにいった!

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駅舎も壊している最中?いや、改装中?わからん、どちらにも見える

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ハラムに向うけど、ありえないようなお参りの人の多さ。そうか夏休みに入って家族連れがマディーナに殺到しているのか、、警察も多いし、なんだかもう車の渦、、ありえん。

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人波に圧倒されて、お参りせずに帰ります。このルートは最後にももう一度とおるのでそのときにします。もし体力が残っていたら、、だけど。また、山道を帰ります。

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バドルで給油するのをすっかり忘れて、スマイドまでわき道に入って給油に行きます、、ど田舎です。

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スマイドは高速道路じゃないし、もはや絵に描いたような砂漠の道、、延々とライスの合流まで田舎道を行くしかない、、

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そうして、帰着。

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けっこうバテバテです。


2013年06月18日

アラビア横断往復6000キロ 3

有給休暇承認、、OK。そしてルート決定!

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1日目 家からマディーナ往復(テストランを兼ねて800キロ)。そして、この横断の起点はマディーナとしました。家からって誰も知らないような場所が基点だと面白くないし、それにメッカも経由するならやっぱりマディーナもでしょう!ここは2日目の数日前に終わらせておきたい、不都合箇所があれば修繕もしたいし。でも、そんな日が、あるかなあ。
2日目 出発は仕事が終わってから半日の旅程で家からターイフまで。
3日目 ターイフからリヤドまで
4日目 これが最長距離リヤドからドバイまで
5日目 ドバイからディバ(オマーン領だよ)までの往復。ディバについてからはボートダイビング2本!
6日目 ドバイからホフーフ(アハサー)まで、やや短め。この辺でバテバテだと思うし
7日目 ホフーフからブライダ(カシーム)まで。ブライダ!って言うとみんなまじまじを私の顔をみる。そう、ブライダはサウジの一番ディープな町でムタワの産地。つまり、イージーライダーの最後のような場面になる可能性を秘めた場所、、って考えすぎかなあ。ともかく、開放的なジェッダと一線を画した、これぞ保守の牙城という町。普通の人は近くさえ避けるのに、それをバイクで、、、うーーん。
8日目 ブライダからマディーナを通って家まで。途中でバテたらマディーナで1泊になるかもしれない。

このルート決定は本当に難しかった。行こうとするルートをグーグルアースで確認して、できるだけ拡大して路面、、まではわからなくても車線の数だとか、中央分離帯の有無だとか、走っている車の種類(けっこうトレーラーが中心か?乗用車が中心か?とかわかる。それに混み具合も。。。グーグルアースがないと、ルート決定もそうとうに厳しかったとおもう。文明のありがたさ、、ってやつですね。

ルートが決定したので、つぎはホテル予約。。。簡単に考えていたけどこれが大変!
夏の暑い時期だし、夏休みに入ったので国民は避暑に外国にいって国内のホテルはガラガラ、、と思っていたのは甘い!そう、みんながみんな外国に行くわけでなし、国内の涼しいところ(でも日本より暑いけど)には人が集まってきてたのだ!ちょっとびっくり。

次はホテル予約の巻、、、聞くも涙、語るも涙(?)


2013年06月12日

アラビア横断往復6000キロ 2

ハーレーXL883Lが私のバイクです。スポーツスターというグループに入れられていますが、バイクとしては、ツーリングやる気満々の車体です。

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今日は、長距離走行にむけてクラッチとブレーキの位置をミッドコントロールからフォワードコントロールに移動してきました。
フォワードコントロールとは、いかにもツーリングモデルっぽい足を前に放り投げる(?)殿様スタイルです。街ノリだと体の下にステップがあるミッドコントロールが楽だけど、いままでの経験でいくとやっぱり長距離は足を伸ばしたほうが楽。ただし、座高は自信満々だけど、足はどうしようもなく短いのでお店の人が「エンジンガードに足置きもつけようか」といってくれても、そもそもエンジンガードに足が届かなくて断念。

ブレーキ側カスタム前

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ブレーキ側カスタム後

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クラッチ側カスタム前

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クラッチ側カスタム後

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取り外した部品は?持ってかえるしかないでしょう、、また付ける日が来るかもしれないし。ピザ屋のバイクとも呼ばれてますが、この大きな箱は超便利です。フルフェイスのメットも余裕で入るし、カスタムの成功例として取り上げて欲しいくらい。

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アラビア横断往復6000キロ! 1

アラビアというのはアラブ人の土地ということで、地理的にいうとアラビア半島です。アラビアのことをアラビア語でジャジーラトルアラブとも言います。ジャジーラとは島あるいは半島という意味で、、カタールのアル・ジャジーラTVでも知られてます。
なぜ、アラビアをジャジーラと呼ぶかというと半島で西は紅海とスエズ地峡で、北は地中海で、東はユーフラテス川とペルシャ湾で、南はインド洋ということで海や川、、つまり水に囲まれているからです。

このアラビアを紅海からペルシャ湾まで横断するというのは面白そう。しかも単車で、しかも夏至のこの季節に、、、なんかすごそう。前人未到か?少なくとも日本人で挑戦した人は絶無だと思います。いや、日本人に限らず、「単車」と「夏至」がつくといないと言い切っても良さそうな気がします。たんに、ビザの関係という気もするし、単にそんな馬鹿なことをする奴はいない、、というレベルですけど。

ジェッダの北150キロからUAEのムサンダム(ディバ)まで。走ってみないとわからないけど片道3000キロ(なんと稚内から石垣島までの直線距離と同じ)、往復で6000キロ程度ありそうです。むむむ、相手にとって不足はない。つまり北海道から沖縄までを往復するということだ。

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