Visiting Tea plantation @ Lembang

無糖紅茶の先駆けで、大塚食品からシンビーノジャワティストレートというのが売られています。
けっこう息の長い商品で、ラベルとかいろいろ変わったけど、名前はそのまんま。
まえに、「ジャワ探し」で、ジャワカレーが全然ジャワと関係がなかったりしたこともあって、ジャワと冠するものを調べたとき、ジャワティと出会いました。調べると、バンドン北方のルンバンという山間の茶葉を使っていました。で、詳しく、なんとか農場の何番で、、とかまで見つけたのだけど、まあいい。べつにジャワの茶葉を買い付けに来たわけじゃないし、ジャワティはスーパーで買えばいい派。
チルボンからまっすぐバンドンに向かわず、大回りをしてスバン経由でルンバンに入ります。
なんだかこのあたりは、大型ネコ科の産地?あちこちにモニュメントがあるけどどうして?さすがにライオンはいないけど、ジャワにはいまでもヒョウと黒豹が住んでます。ジャワのトラは絶滅宣言がでてるみたい。いまではジャワトラは写真とか剥製しか残ってない。


ああ、それから、このへんは高原で野菜や果物が多くとれるところ、特にパイナップルは有名。


さて、いよいよ茶畑が、、ってすごいよ。麓から山のてっぺんまで、茶畑。壮観です。日本だとちょっとありえない。

いや、いい意味ばかりじゃなくて、こんなに山全部を茶畑にしたら環境破壊も激しい。山本来の植生や野生動物も駆逐されるし(トラみたいに絶滅させられるし)、山の保水とか、山崩れの危険性とか、もう危なっかしい。

それに、こんなにモノカルチャーでいいの?昔、オランダ統治時代に商品作物を強制的に作らされて、おかげで住民は飢餓に恒常的に襲われて、それがインドネシア独立のモチベーションになったというぐらいなのに。さらに、モノカルチャーによる害虫、病気被害もありうる。
なんでこんなこと書くかというと、100年以上前、コーヒーはマレーシアのほうがインドネシアより全然有名。マレーシアは名だたるコーヒーの産地だったのですが、、、コーヒーの木が枯れる病気にかかりほぼ全滅。当時の経済は壊滅的で、その後コーヒー畑はゴム畑に転用され、私が小学生だった当時はマレーシアはゴムの産地として有名だったのですが、それにはそういう歴史がありました。それでもって、マレーシアではいまはゴムはほとんど作っていません。ゴム畑はパームオイル畑に転用されました。いま、アブラヤシに病気が大発生すれば??恐ろしいことになるはず。だから、こういう商品作物のモノカルチャーをみると、反射的に「あやういなあ」と思ってしまう。

美しい茶畑をみると、「きれいだね」「見ごたえあるよね」とか、褒めてばかりいてもいい。もちろん、私も感嘆する。、、のだけど、、、、、でもね、昨今の手放しの棚田礼賛とかもそうだけど、私は人間が手を加えたものを「自然」とみることはできない。(私はどっちかというと「破壊」と捉える派だし)、それが良いとか悪いとかは言うつもりは一切ないけど、植林(チーク材とか)がある、野菜がある、といった<植物=自然>という昨今の風潮には、違うとはっきりいいます。里山についても、人の手が入っている以上、自然ではなく、人間が有効利用する土地ですね。
こうやって人の手で作られたものも美しいものは、美しいです。自然だけが美しいのじゃないし。

茶畑にそった道路にある、ドライブインを裏側からみると、、こんなかんじ。

バイクは小回りがきくから茶畑の道路にも入っていける

本格的なモデル農場での生産、、

ジャワティは不思議と苦味のないお茶です。まあ、味わいは人それぞれの味覚なんだろうけど、私には茶葉を入れっぱなしにして放置しても、ちっとも苦くならない、魔法のようなお茶です。
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