The Redang Telegraph

2025年03月05日

もし電話がなかったら?

日本語学習の初中級教材「みんなの日本語」中級には、電話を発明したベルと作家のマーク・トウェインの話があります。
この教材はよく使われているので、日本語学習に携わるものなら、、、ああ、あの話ね、、というぐらいなもんです。

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でもって、みんなで話しあうというところで、「もし、電話がなかったら、どうしますか?」という質問があります。
私も、主にベトナム人からなるクラスでこの単元があたったので、聞いてみました。すると、、

「もし、電話がなかったら、探している場所にたどりつけません」、、というのが半分ぐらい、、、「音楽が聴けません」とか「動画が見れません」とか、、、

え?ちょっとまった。おいおいおい、、、すみません、ここは電話を発明したグラハム・ベルの話なんですが、、なんで!

、、と絶叫しそうになりましたが、もはや今の二十歳ぐらいの子は、家電の存在すら無視してる。というか、音声通話はどこいった?それって、スマホの話だろう?というか、インターネットの話だろう!!!!

、、、もはや、電話=スマホという理解になりすぎて、せっかくベルの発明した電話とか昔の電話の写真が何枚も載ってるのに、もう眼中にない。骨董品、、いや、博物館モノで、自分とは関係ないという立場。

もっとも、このクラスは学習に遅れがみられるクラスで、うてば響くような答えはもともと期待薄なのですが、、、
それでも、一様に「電話がない生活は苦しく、貧しく、耐えがたい」というようなものだったので、わたしが、、いやいや、わたしの若いときは電話はあったけど、家電しかないし、九州から東京にでてきた貧乏学生には、「電話」の権利の8万円ぐらいが払えないから、家に電話をひくなんて夢のような話。3年ぐらいは、電話なしだったし(どうでもいいけど風呂もない)、、、実家の親には公衆電話に10円玉積み上げて電話してましたが、、という話をしたけど、理解できてたようにはなかった。まあ、いいか。

いっちゃあなんだけど、自分をだからといって「生活が苦しい、貧しい、耐えがたい」とか夢にも思ったことはなかった。みんな周囲も似たり寄ったりだったし、電話のない生活が普通だから、人との出会いが大切だったし、手紙や電報なんて使ってたし、ふーむ、、、、、

今のテクノロジーに囲まれた生活だって、あと20年もすれば、、、「ありえんぐらい不便なくらし」と思われるんだけど。そんなもん、歴史が証明しているし、そのときどきに楽しいのさ。
わたしは、いまでも電話のない生活に戻れる気がするけど、さあ、実際やるとどうなんだろう。個人は変わらなくても、社会が変わるからね。

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2025年02月26日

シヴァ神は、破壊と創造の神さま

破壊と創造、、、うーん、いい響きです。
経営学を勉強していたとき、ほんとうに「破壊と創造」に取り付かれてしまいました。
ゼネラルエレクトリックのCEOであったジャック・ウェルチといえば、この界隈のレジェンドで、「伝説の経営者」と呼ばれている。

でもって、私の研究は、「破壊と創造」(う〜ん、安っぽい小泉某元首相も、これをまねしたんだよなあ)、とヒンズー教の主神のひとり、シヴァ神の関連でした。シヴァといえば、「破壊と創造」を体現した神様で、徹底的に破壊してくれます。

破壊=神様

というのは、日本的にはあんまり結びつきが良くないけど、けっきょくギリシャ神話の「フェニックス」が身を焼き尽くして再生するとか、エジプト神話の「オシリス神」の再生とか、この破壊しないと進化しない!という話は世界中あちこちにあります。古代中米の神ケツァルコアトルとテスカトリポカなんかもそう、ケツァルコアトルは世界を3回滅ぼしたそうです。

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伊勢神宮の式年遷宮にしろ、「いっかい壊す!」「永遠の成長」ってことだし、戦後日本の経済成長は、戦争で廃墟と化したからこそ為しえたということもできると思います(そのためにどれだけの血が流れたことか、、、残念)、、

で、「破壊と創造」経営学の信者(ちなみに、シヴァの信者じゃないです)としては、アメリカの困りもの某大統領のやることが、とっても気になります。何をどこまで破壊してくれるのか?徹底的に破壊し尽くした後、そして彼自身も破壊され、いなくなった後に創造されるものを見てみたい。


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2025年02月24日

引っ越し終了 腰が痛いけど我慢

4年間住んだ府中の家から、世田谷区等々力に引っ越しました。
等々力といえば、まあ23区の唯一の渓谷「等々力渓谷」があるのだけど、それはいまは整備で中に入れません。
どっちかというと、野毛大塚古墳のほうが、よほど見応えも歴史的価値もあるんだけど、、、まあいいや。

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4年ぶりに、自分の仕事場が持てました。よかった。
目の前が大きめの公園で、開けてるし、桜が窓いっぱい(しかし、花にはちょっと早い)。
日当たりもいいし、気分も揚がります。

心機一転、がんばろう。

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2025年02月16日

2月11日は建国記念日、、納税を忘れるなという日

長い間、どうして2月11日が建国記念日なんだろうと思っていた、、、

そして、その謎がついに解明!!!

確定申告の前週で、みんなで納税の計算をする日!という意義があったのだ。


納税は国民の義務、、というか、

「国を建てていくには、税金なんだよ。国は税金で出来てるんだ!」

という心の叫びが、2月11日に「建国記念日」として結実して、確定申告がその翌週ということになったのだ。

納税の計算は面倒くさいから、平日じゃむりだよな。週末だっていろいろ用事があるだろう。まあ国民の休日をつくってやるから、そこで計算をさっさと終わらせて、確定申告がはじまったら、さっさと提出しなさい。。。という親心の現れなんだろう。

わたしも、うかうか国の思うつぼにはまって、建国記念日に確定申告つくったぜ、、、思うつぼだよなああ、、、つまらん税金の使い方しかされてないのに、、、トホホ。

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梅まつり、、毎年行ってるなあ

1月にロウバイを見に行って、先週はボランティアで行って、今日は、「梅まつり」で行ってきた、府中市郷土の森博物館です。

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先週は本当に蕾だったのが、たった一週間で開花時期が来たものは、ほぼ開花。
白加賀とかはまだだけど、野梅系は満開です。

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ウグイスとメジロ、、、逆光だとシルエットだけで真っ黒でどっちがどっちかわからない。けれど、ウグイスはメジロより大きめ。それとウグイスは警戒心が強いから、人がわさわさいる、こんな梅まつり会場など好きじゃないのだ。3月ぐらいから、うちの近くでウグイスの鳴き声をよく聞くけど、姿なんて全然見たこと無いです。

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人出もけっこうあったけど、敷地が広いから園内はわりとゆったりめ。。。。。というかここで混んでいるのを見たことがない。あちこちで梅まつりをやっているけど、ここは本当に穴場です。

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来週、世田谷の等々力に引っ越す予定なので、ここに来るのは間遠くなるだろうけど、いまのペースで来たいですね。もちろん、ボランティアも続けます。

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良い天気に誘われていったけど、歩き回ってちょっと疲れた、、齢かなあ。

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2025年02月11日

確定申告、、毎年書き方忘れるんだ!しかたない

なかなかe-TAXに移行しきれず、従来の紙提出。
まあ、それはいいけど、、、書き方を間違える。毎年間違える。
そのために引き継ぎノートを用意しているんだけど、自分が書いている文字の意味がわからん。

しばらく間違えると、自分の引き継ぎノートの意味が理解できる。
引き継ぎノートは終わってから書くんじゃなくて、試行錯誤している最中にどんなふうに間違ったか書かないと、
次の年も同じ間違えをすることになるんだろうね。

ふーーーー。
確定申告、嫌い

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2025年02月08日

学芸員資格!!取得できました

やっと念願の「学芸員資格」がとれました。

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わーい、やったー、、、という実感がわかないんですが、、、
というのも、学芸員資格「証書」なるものがないからです。文化庁が昭和40年代に、「別に『学芸員資格証書』なんか発行しないから。今後は、大学卒業証書と単位取得証明書の2つで、学芸員資格を証明すればいいでしょ」といって、学芸員資格証書を発行しなくなったからです。詳しくは文化庁の「昭和42年1月24日文社社第48号」という文書に載ってます。

けちくさいなあ、、、せっかく取ったんだし、くれてもいいのに。
しかも!!!文化庁が取りやめたんだけど、大学によっては独自に「学芸員資格証書」を発行しているところがある。あくまでも、大学毎のものだし、あるといいなあと思う。玉川大学とか、他にも出しているところがある。こういうのがあると、
「はい!これ、学芸員資格証書だよ!」とパッと見せられる。

しかしながら、林真○子が理事長の大学はけち臭いのである。もう、世間からバッシングされるのも道理、大学給付金が出ないのも道理、生徒に身になってない、日○大学はしょぼすぎ、、、まあいいや。

そういうことで、学芸員資格を得ても、「はい、これ」と、さっと見せられるものがなくて、大学の卒業証明書と学芸員の単位取得証明書という、しょぼくさいので我慢しよう。こういうことだったら、日○大学じゃなくて、玉川大学とかそっちのほうで単位とればよかった。。。。

まあいい、おめでたいことだから、これで良しとしよう。大学には散々鉄槌が下ってるし、まあいいでしょう。
なにはともあれ、よかった。

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2025年01月24日

定時制高校あるある、、

全日制高校と定時制高校で働いています。

全日制高校は、おじさんが校内を歩いているとみんな先生だと思ってくれるし、こっちもそう思います。

定時制高校は、おじさんが校内を歩いていても「先生」なのか「生徒」なのかよくわかりません。生徒もそう思うし、先生も慣れないとそう思います。ただし、定時制は生徒数が少ないのですぐ慣れるのですが、、、全日制+定時制の高校では、びみょう。

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2025年01月22日

学芸員資格課程を取る前に知っておくこと

やっと、博物館実習が終わったあとの、「事後講習」も終わり、レポートも提出して、「学芸員」に関する大学での勉強というか、仕事というか、なんというか、まあ、大学関係は全部おわりました。長かった、、こんなに長くかかるものだとは思わなかった。。。

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それで、総決算として、これから大学で「学芸員資格」の課程を取る前に知っておくことを書いてみます。
もはや、学芸員は雑芸員とか、学芸員の資格とっても9割は学芸員の仕事に就けないとか、そんな当たり前のことは書きません。
はっきり言って、単に学芸員資格とっても、就職にも生活にも、何の役にも立たないと言い切っておきましょう。それでも、私は取りました。取るだけのことはあると思ったからです。

まあいい、、ここでは「学芸員資格」ではなくて、「課程」の話です。そんな役に立ちそうにない学芸員資格ですが、「課程」をしっかり押さえてないと、余計な時間とお金がかかります。
はっきり言って、博物館関連の教科はいろいろあるけど、難易度は低いです。授業をしっかり取っておけば、大丈夫ですが、一般教養などで取り残した教科があると致命的。学芸員は「博物館関連教科」の他に、学部の課程でとるべき教科を残しておくと「実習」に参加できないです。実習というのは、学芸員資格の鬼門で、何度でもあるし、申込が事前なんだけど、「事前」というレベルじゃない、はるか手前で申込してないといけないレベル。つまり、今年の正月に来年の正月の準備をするようなもので、まだ時間があると思ったらアウト。

実習は3回ありました。どれも申込がはるか手前です。まだ学部の教科が取れてなかった、、、ので、最初のは申込すらできなかった。ということで、ここで力説したいのは、「学芸員資格」の課程を取りたいと思ったら、瞬時に資格をとるスケジュールを綿密に立てないといけないということ。それに、大学の教務課だって学芸員なんてマイナーなことはほとんど知りません。だいたい教務課職員にひとり担当がいるけど、他の人は全然知らない、、レベル。私は、ともかくわかりにくかったので教務課に質問をしにいったら「うそ」を教えられました。

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おかげで、おわるまで1年余計に時間がかかってしまった。それだけじゃない、、わからないの極みともいえる学芸員課程の説明が、去年改定されて、わかりやすくなったのだ。だから、去年から学芸員課程に入った人は楽だけど(たぶん)、そのまえの「わからん説明+うその説明」で塗り固められたときに始めた私は、、、、辛かった。

実習3回は、それぞれに事前指導、事後指導、レポート、それに博物館実習の心得みたいな科目もあるし、ともかく1つの実習につき、いくつもクラスがついてくる。これは、知らなかった、、、、というか、簡単に考えてた。まあ、難易度は低いけど、めんどうこのうえないです。

それで、総決算として言いたいことは、ともかく真っ先にカリキュラムを総点検して、スケジュールをたてて、ふつうの教務課員はよく知らない+うそを教える可能性があると考えて、担当の人に根掘り葉掘り聞いて(わたしはここで、うそを教えられたのだが)みることです。
3回目の博物館実習は、前の年度に直接実習館に申し込みだから2年がかりです。ともかく、学芸員資格は、学科が難しくないわりに、複雑な構成になっているということ!

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2025年01月21日

1月も半ば過ぎ、論文ロス?


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一生懸命だった修士論文も提出して、ぽっかり穴があいたような論文ロスな気持ちです。別に論文が好きなわけじゃないけど、急に終わると、空いた時間の使い道に困ってしまう。

まあいい、人生は忙しさに溢れてて、そんな気持ちも3日ぐらいで終わってしまった。
この時期は新年度にむけて、いろんなことをやらないといけないし、ほっとくと期末試験まですぐそこ。ふー、テスト問題つくるのは正直気が重い。めんどくさい。テストが嫌なのは先生なんだよ、生徒なんて机について答えを書けばおわりだけど、先生は問題つくって、採点して、成績つけて、それも何人も何人も、、、。つくづく、テストで楽してるのは生徒だと思う。しかも、時間講師だから全部で試験をつくるのが3校もあるんだよ、、、とほほ。

まあいい、、、ひとつづつやらねば、、、

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