The Redang Telegraph

2020年07月13日

Resin 100円ショップで買ったレジンでボールペンキャップの修理。

Repairing cap by resin

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レジン、、というとなんかハイカラですが、日本語に直すと「合成樹脂」。プラスチックです。
あ、、まあいい、そんなことより、100円ショップで売ってたレジン液でボールペンのキャップの修理。
サウジアラビアで、間違って洗濯機に入れてしまった、、という結果ですが、、本来ならキャップの先端にあるはずの金色のカバーが無くなってしまった。3本セットなのに、、、

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それで、マスキングテープで型枠をつくって、流し込み、、、固まったところ、、

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そうして、それをヤスリで削って、艶出しまでする。

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あーら不思議、とってもきれいな先端ができあがり、、とはならなかった。

わりと不細工で、もともとも金のカバーが外れていたのと、どっこいどっこいの仕上がり。
もっと、他で何度か試して、自信がついてからやってもよかったのだけど。生まれて初めての挑戦、、というかそんなに大変な気がしなかったし、いいかと思ったんだけどね。実際大変ではなかった、しかし、仕上がりがみっともなかった。

まあいい、こういうことはよくあることさ。


余ったレジンで、ペンダントトップみたいなのとか、何種類か作ってしまった。

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なかなか乾かないので、UVライトまで買ってしまった。やっぱり100円ショップだけど。
この手の才能がないことに気がついたので、とりあえずはしまっておこう。

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2020年07月12日

Anno Moyoko @ Setagaya Art Gallery 安野モヨコ展に行ってきた。#安野モヨコ展、#ANNORMAL

Visited Anno Moyoko Exhibition

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地元の京王線の駅のホームに立っていたら、ふと目に入ったのが「安野モヨコ展」のポスター。
絵柄はなんか見たことあるけれど、知らない人。名前を見て最初に閃いたのが、、安野光雅さん、去年、津和野の美術館を見てきたぐらいだし、、うーん、同じ苗字だし、、なんか関係者?

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、、それぐらい前知識はゼロ。でも、ポスターの絵柄にパワーがあって、すごい気になる。なんだろう、前世の因縁とか?

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場所が芦花公園の世田谷文学館。知ってる、、この場所。この間、蘆花公園にも行ってきたし、うちから徒歩圏内だし、行ってみよう。
ネットで検索すると、コロナの影響もあって入場制限していて前売り券だけだそう、、それで慣れないロッピを使いにローソンに行って、予約。

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ポスターを見たのが朝、お昼にロッピに行って、その足で世田谷文学館に。館内は安野さんの作品でいっぱい、、まだ展示室前なのに、、写真撮影もOKだし、室外にもこんなにいっぱいモチーフがあって、サービス抜群。

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コロナの影響で密にならないように時間が分散してあって、予約した時間じゃないと入れない。平日の昼間なのにそこそこ見学の人がいる。これでも、制限した定員だけ。人気あるんだねえ、、よく見ないと、、、

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一目見て、ひとめぼれ。すんごいパワー。絵から力が沸き上がってる。ちょっとまって、これは!なんかすごい。絵柄は見たことがあるけど、漫画は読んだことない(名前も知らなかったし)、、、、見ると1990年代のカリスマだったらしいです。

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その当時、、どこにいたんだろう、エジプトかなあ、サウジアラビアかなあ、何年にどこにいたか、そのうち古いパスポートを見ながら一覧表をつくらないといけないなあ、、、

一番多かったのが、ハッピーマニアのパネル。原画展。

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読んでない、、、でも、こういった切り取った絵だけでも、なんかすごい感が押し寄せてくる。目力すごいし、ポーズも大胆だし、構図なんて見たことないし、やるなあ。絵をみると、最初は家電と公衆電話しかなくて、そのうち携帯がでてくる。そういう時代だったんだ。

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うーむ、イラストもいいかんじ。本当にデッサン力がすごいんだよ。

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安野さんの愛用の着物、、いいおんなって着物好き。

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書斎だそうな、

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大きからず小さからずの展示室だったのに、中身は濃い。全部みるのに1時間かかった

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見終わって、家に帰って、即アマゾンで中古ハッピーマニアの大人買い。大人買いなのに中古で半額というのも「大人」買いならではの、いじましさを感じる、、さすが、おとな。。そして翌日には届くすごさ。

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ゆっくり読むつもりで1巻だけ。。。と、思ったが続きが気になって結局全部読んでしまった。おそるべし重田の破壊力。
読むうちに体内にエネルギーがあふれ出る。パワーをもらうというか、読むとパワーが降臨。

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2020年07月10日

Keio Floral Garden Ange 梅雨で西日本が大変なんだけど、京王フローラルガーデンに行ってきた

Visited Keio Floral Garden Ange

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梅雨で雨降り、、こういう鬱陶しい日は花でもみて晴れ晴れした気持ちになりたい!

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、、そういうことで、前から気になっていた京王多摩川駅にあるアンジェに行ってきました。

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駅の近く、、というか、駅の隣だった。駅から直通の連絡通路すら必要のないぐらいすぐ隣。ここにはギャンブル場があって、お父さんはそっち、残りの家族はこちら、、ということなのでしょうか?まあいいや。

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京王パスポート会員だと安くなる!ということで、はじめて会員割引を体験。このカードでもいいことは一つぐらいあるのだと納得。
園の見取り図をみるとそんなに大きくないみたい、、

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しかーし、、甘かった。もう、園内は花だらけだし、小径が多い。すんごく丁寧な造園技術。私は庭いじりが好きで、とくに造園に興味があったのだけど、ここの造園はハイレベル、超ハイレベル。すごいよ。ちょっと、甘く見てたら痛い目にある(痛い目には合わない)。

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雨があがった後で、花も葉も水滴がついていていいかんじ。季節の花の手入れがよく行き届いていて、管理をしている人が客の倍ぐらいいる。

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今はユリが満開。カトレアとか、豪華なユリが多い。バラは四季咲きだけ。

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自然ってこんな色だすんだ、、、とか思うし、、

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いろんな色の花があるわけだから、緑の花だってある。ちょっと驚きの配色。派手なのか地味なのか、、わからん。

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狭い小径を抜けると広いスペースが目の前にひろがったり、

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そして、また小径に入ったり、、

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自分がどこを通って、どこがまだなのかわからないし、同じ道でも来た道と帰る道で全然風景が違って見えて、ぐるぐる。広くないはずなのに、2時間たっても全然見終わらない。

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それも、やっぱり高い造園技術だと思う。花もすごいけど、庭そのものがちょっと見ものです。
えーっと長袖の服が必要。蚊がいる。

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2020年07月07日

Memory of last year today 昨年の今日、母が亡くなった。

Mom was passed away last year today.

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はやいもので、七夕。
そして、母が亡くなってからちょうど1年です。

5月5日生まれの母が、7月7日に亡くなって、、なんと覚えやすい。

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ずいぶん前に父を亡くし、去年は母を亡くしましたが、いまでは耳元に両親がいて、どんな問いかけにもすぐに答えてくれるように思えます。
いずれは、自分の番になるのでしょうが、息子君がどう感じてくれるのでしょう。

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2020年06月30日

外環道工事は家のだいたい下あたり


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うちの近くの野川に沿って走る予定の外郭環状道。うーむ、さすがお役所。郭が常用漢字外なのでひらがな表記なのですね。
野川に沿って、、というか、野川の下ですね、、うちから150mぐらいしか離れてないところにシールドマシーンの「がるるん」がいるそうです。

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本当にこれぐらいの距離なら、寝てるときに地面が揺れているのを感じるとか、犬やカラスが騒ぐとかあっても良さそうだけど、特になし。
あ、そういえば、ウグイスがとっても良い声で鳴くようになりましたが、、、あんまり関係ないか、、

野川にそったうちのあたりは、東名<>外環道のジャンクションの入り口にあたり、アプローチの道路ができるそうです。だから、ちょうど、うちのこのへんからトンネル続きだった外環道も、ジャンクションにはいるため地上にでるみたい。
なるほど、一番上の写真はその地上にでる場所。トンネルばかりの外環道なのに、地上に用地があるのは変?とか思ってたけど、そういうことか。。。このへんは地上になるのか、、、。もちろん、本線はトンネルのままだけど、ジャンクションにはいる分岐ということ。

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いつまでこのあたりにシールドマシーンがいるのかわからないけど、無事故であってほしいです。

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kana 変体仮名が町のあちこちに

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日本語の勉強をしていると必ずでてくるのが、仮名、かな。
万葉仮名と呼ばれる漢字をもちいた、真仮名まがな。でも、この系統の仮名は、平仮名ひらがな、片仮名かたかなの登場で断絶。今残っているのは、ひらがなとかたかなだけです。いろんな異字体もあったのですが1900年(明治33年)小学校令施行規則改正で整理され、一音一文字。現在の「かな」が決まりました、、そして決定から漏れた かな、、は変体仮名と言われ、、どんどん駆逐され、、いまは絶滅、、、?

、、ってこともないか。
町をあるくと、おもいのほか変体仮名を目にすることもあります。
探しながら歩いているせいもあるのかな?

かなの歴史は面白いです、明治以降も、語の先頭の「し」は「志」と表記するのが規則だった時代もあったようです。古今亭志ん生とかですね、、、だから、志ん生師匠の「志」は漢字じゃないです。しと発音する「かな」。ある意味、真仮名の復活だったのかも。

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Making a book (7) 最後の三冊を終わって、本づくりはひと段落

Completed a set of books

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本をバラバラに切って、スキャンして、もういちど本にする作業。

どうして?本をがばっと開いて、スキャンすれば、バラバラにする必要がないんじゃないか?という意見もある、、そう、そういう手もあったか。実は最初はバラバラにしてスキャンして実際の本は捨てるつもりだったので、頭の中には、「バラバラ」の文字しかなかった。

、、って、ふつう、バラバラにしないでスキャンするでしょう。

うーむ、なんの因果か、最初からバラバラにすると思ってたから、そうしたんだけど、全部おわってから、はて?そういえば、バラバラにする意味ってあったっけ?

まあ、いいでしょう。バラバラにするとスキャンの写りがきれいになる、、。ということにしておきましょう。
わりと面白かったし、製本ってこんなことするんだ、、という勉強にもなった気がする。

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2020年06月29日

Roka Koen 蘆花公園、芦花公園、蘆花恒春園、、ぜんぶ同じもの。花壇がきれい

Visited Roka Koen @ Setagaya

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徳富蘆花の旧宅である恒春園は、夫人の愛子氏から東京市に寄贈され、公園となりました。
でもって、ついでに周囲一帯も公園化。

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だから、旧宅の向かいにあった墓地も、いまや公園の一部。八幡神社とかもそう。ついでに隣接する農地も買い取って、いまじゃ大きな公園になっています。だから、本当は「蘆花恒春園」という登録上の公園の名前は、あんまり正しくなくて、むしろ駅名になっている芦花公園のほうが、まだいい気がする。恒春園+隣接地=芦花公園でしょ、正しくは。もっというと、公園内に保育所もあったりします。まさしく、ゆりかごから墓場まで?

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蘆花、、の、俗字が芦花。日本の漢字は繁字体と思っている人もいるかもしれませんが、実際の中国の繁字体とはちがって、日本風簡体字(俗字)が多いです。俗字でも常用漢字になっているものが多数。むしろ、正字が常用漢字に採択されてないケースのほうが多いかも。そういえば、マレーシアで住んでいたクアンタンも漢字で書くと、クアンは「關」。日本の「関」の正字です。

公園の隣接地部分に作られた花壇がとってもきれい。いまはラベンダーのシーズン。

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とってもいい香りと、ミツバチに癒される、、、

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むこうから歩いてきた30歳ー40歳ぐらいの、ご夫婦。

妻 「この花なに?」
夫 「ラベンダーだよ」
妻 「え!これがラベンダーなの」
そしてありえない一言、、、
妻 「トイレのにおい」
(これは実話だよ、残念すぎる)

あのなあ、こんなのひどい。しかたない、ラベンダーの花=トイレだと思う人がいてもいいけど、それを口にするなよ、、、まあいい、世の中は広い。

気をとりなおして、花壇の花(頭の中はさっきの会話がまだ残ってるけど)

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いろんなアジサイが咲き乱れてる。しかも、花壇だから花の名前のプレートもある。よく見かけるわりに、名前がわからなかったものも、ここでおさらい。アジサイは手のかからない花だし、園芸用品種がすんごく増えてる。そして、花壇らしいつくり、、

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きれいな花壇、、ほんとうに ひな壇がた。

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満開のラベンダーとあじさい、、いやされました。

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Tokutomi Roka 蘆花公園に行ってきました。実篤公園と何かとくらべてしまった、、

Visited old residence of Tokutomi Roka

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うちから実篤公園は、ほぼ近所という距離。まわってみて良かったので、蘆花公園に行ってきました。こちらはさすがに近所というわけにはいきませんが、徒歩圏内(というか実際徒歩で往復したし)。

昭和の文豪 武者小路実篤と、明治の文豪 徳富蘆花との違いは、なんといっても時代の違い。今から見るとどっちも昔の人?に見えるけど、やっぱり全然違う。そもそも実篤旧宅のほうは「住宅地感」があるのに、蘆花旧宅は「農家感」。つまり、東京の武蔵野のこの地は、明治時代から昭和にかけて、農村から宅地に急激に変化したのでしょう。両旧宅の間はまさしく徒歩圏内で、同じ文化圏といってもいいのに、これは!と驚くほど。

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蘆花旧宅は現在蘆花公園として、旧宅(恒春園)以外に周辺も含んでかなり大きな公園となっています。
とりあえず、恒春園のほうはこちら。敷地面積は実篤公園とそれほどかわらないと思います。

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そして、恒春園での蘆花は、作品「みみずのたわごと」というエッセイに詳しいのですが、まるっきりこの辺が農村だったのがまるわかり。世田谷、、田舎すぎる、、声もないほど田舎すぎる。。。。蘆花はこういう生活に憧れてわりと早いうちにこの地で暮らし始めました。

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トルストイの影響を強くうけたそうです。実際に世界一周したり、世界半周してトルストイに会って一緒に過ごしたりとか、行動力あふれた人。旅行が好きでお金があると旅行にでかけたそうな。

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彼の著書「不如帰」は明治のベストセラー。9年間で100版を超え、出版から30年で185万部突破。ちなみに村上春樹の「ノルウェイの森」は単行本上下で200万部。当時の人口や読者数を考えると、すさまじい人気作家だったのですね。ちなみに農村暮らしエッセイの「みみずのたわごと」ですら、11年で108版。ちなみに、このころはペンネームを徳富蘆花から本名の徳富健次郎に変えています。

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蘆花というペンネームは、清少納言の枕草子に蘆の花は見どころがない、、というのに由来するそうです。漱石といい、鴎外といい、明治人のペンネームは洒脱すぎて、とってもいい。恒春園の名前の由来もおしゃれ。

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蘆花につきそった夫人と一緒のお墓がすぐ隣にあります。たまたま、旧宅の隣が墓地だったという絶妙なロケーション。蘆花は恒春園を、とっても寂しいところと書いてますが、さもありなん。

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墓誌は兄の蘇峰が書きました。臨終にたちあった彼が「なみだをぬぐいながら書く」というのが心にしみます。蘇峰と蘆花は思想の違いから断絶していたのですが、最後に和解。やっぱり兄弟なんだなあ、、

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蘆花公園は実篤公園と違って高低差がなく歩きやすいですが、蚊が多いのは同じ。うっそうとした林の感があります。住宅地風の実篤公園にはきれいな庭園や池があるのですが(野川の河岸段丘のど真ん中でそもそも傾斜地)、農村風の蘆花公園にはそういった庭園や池などなく、高低差がないのも畑だったからに違いないです。

とても興味深かったです。明治の文豪のなかでも、とりわけイケメンな蘆花は、性格も文章も生涯も見た目もかっこいい。うらやましい。。

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2020年06月27日

外山滋比古はひどい、、独断的すぎる。昔はそれでよかった?いや、間違いや偏見はだめでしょう。

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外山滋比古、、ってWikiでみると、「国語教科書や各種入試問題の頻出著者としても有名」というエッセイストだそうです。そうだと思う。中学国語の問題集だって、こうやって彼の文がでるのだし、、、しかも、間違ってるし。

これをチャンスにいろいろと彼の著作を読んだけど、、なんというか独断的偏見がおおらかにでていて、今でいう老害を昔から実践していたとしかいいようがない。こんなのが、令和の時代になっても堂々とまかりとおるのだから、知的に衰退してる。

たまたまみた、中学国語の問題集が、上の写真。外山滋比古「ちょっとした勉強のコツ」より、、らしいです。が、書いてあるのは、盛大な間違えなうえに、レイシスト並みな人種偏見。これが、令和2年の中学国語の現実なんだろうな。だれか事実をしらべて、これは中学生にはまずい、、とか思わないほうも、よっぽどひどい。もちろん問題集を解く人の中には雪のふらない国の人もいる。問題集を買ってくれる顧客をなんだと考えているのか(なんにも考えてない)。

全文書き起こすと、、(私が文ごとに数字をふりました)

1 ヨーロッパの人は、雪の降らない国の人間を信用しないらしい。
2 はっきり口に出しては言わないが、寒いところの人間がすぐれた仕事をするのだと考えている。
3 文明はみな申し合わせたように、北緯40度以北の雪の降る国々で栄えてきた。
4 寒いところの人は考える力がつよい、とヨーロッパの人はひそかに信じているらしい。
5 熱帯地方はなるほど、哲学者が生まれるのに適していない。


ヨーロッパの人達は、「雪が降らない国の人」というだけで、他人を信用しない。

そんなことあるか、、、外山がこれを書いたとき、だいたい70歳。70年も生きてれば、これぐらいわかりそうなもんだけど、、「らしい」ということで逃げてる。全くの持説なので逃げる必要がないんだが、推定(推測して判断)している。


まず、外山は外国に行ったことがないのを自慢にするほどの人物だそうです。だから、1の文は全くの判断ミスか、日本にきたヨーロッパの人というサンプリングで得た知識でしょうが、たぶん根拠のない独断でしょう。これが伝聞や憶測でないことは一番下の文法で示しました。外山は国文法の大家というのが本業なので、自分の言葉が何にあたるのか、自分の専門分野で考えさせましょう。

なので2のように「はっきり口に出しては言わないが」というように、誰からもそんな話聞いたことがきいたことがない。口にだしてない意志をどうして海外経験のない外山が察することができたのか?は、不明。だから、これは外山の考え。ヨーロッパ人うんぬんは意味のないつけたし。
たしかに、そう思っているヨーロッパ人がいないとは思わないけど、どんな国のひとでもわけのわからないことを考える人は一定の割合でいる。

3は、外山が若いときからはっきりとわかっているのだけど、あきらかに間違い。完璧な間違い。北緯40度ってどこ。

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えーっと、世界4大文明という、メソポタミア、エジプト、インダス、黄河のあたりは北緯15度から30度ぐらい。外山のいう40度より低緯度です。世界宗教のキリスト教、イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教、仏教、道教、、も、だいたいそのあたり。この緯度帯は文明のゆりかごといってもいいぐらい。この時代の北緯40度以北は、、残念ながら比べられるような文明はありません。ギリシャの百花繚乱の諸賢哲も、ものの数に入らないらしい、、、残念。

いや、ヨーロッパの?と1万歩ゆずっても、ギリシャのアテネ(座標は緯度37.9666で、経度23.7166)やペレポネソス半島は北緯40度より南、ギリシャ文明やペルシャ文明の栄えた東地中海も軒並み40度以南です。(ヨーロッパ人である)アレキサンダー大王なんて、そもそも北緯40度以南が専門。かれはヘレニズム文明ともいえる世界観を創出しました。もちろん、外山は知らないだろうけど、どれも世界史には必出です。そもそも、16世紀ぐらいまでは地中海がヨーロッパの内海で、スペイン(アンダルシアは40度以南)、ジェノバ、ベニスといったイタリア諸侯国、フランス南岸、そしてオスマン帝国が地中海の覇を争いました。1571年のレパントの海戦はその頂点といってもいいでしょう。地中海を制するものがヨーロッパの覇者という時代。いっておくと、地中海のほとんどは北緯40度より南です。

北緯40度以北のヨーロッパ(特にヨーロッパ半島北岸)が文明の中心地になっていくのは、こののちです。のちの大航海時代をささえるオランダはスペインの植民地でしたが1609年に独立。17世紀からがやっと、外山のいう「文明は北緯40度以北の雪の降る国々で栄えた」ということになり、たかだか300-400年ぐらいかな、、、歴史もしらない、、なさけない。

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4だね。。。「寒いところの人間」というけれど、別に北緯40度以北が寒いのではない。メキシコ湾流のおかげで緯度のわりに暖かいヨーロッパ沿岸部より、内陸部のほうがよっぽど寒い。ああ、もう言うのもばからしいけど、、あたりまえだけど、高地高山も寒いのだ。ヒマラヤとかK2とか万年雪が積もる寒いところなのです。そんな北緯40度まで行く必要もない、、日本で北緯40度というと秋田県だけど、、秋田県より南の人間は考える力が弱いらしい。
寒いところの人間は考える力が強い、、と外山は思っている(ヨーロッパの人はそんなこと、、口に出していわない、、って2行目に書いてる)。あきらかに、レイシズムというか人種偏見が強い。そもそも、留学をみそくそにけなして外国に行かないのが自慢の外山にとって、ヨーロッパ人は、、、すごーく雲の上の人らしい。日本自慢と白人崇拝の間を行き来してるのか?まあ、最近はそういうのよく見かけるけど。

5、、熱帯地方は哲学者が生まれるのに適してない。断定です。ついに推量もなく、断定されました。。。。いきなり熱帯地方?北緯40度より南は熱帯地方なのか?日本は熱帯地方なのか?雪が降らないと熱帯なのか?温帯やモンスーン、サヴァナ、いろいろあるけど、飛び越えて熱帯!外山はいろんな気候区分をあるのを知らないのでしょう。冬季オリンピックをおこなった長野も北緯40度以南だから熱帯だね。

外国に行かないことを自慢にする外山は当然、熱帯地方にも(もちろんヨーロッパも)行ったことがないのだけど、どうして哲学者が生まれないと断言するのか?現代の社会構造で熱帯には搾取され、ないがしろにされる人たちが多い国もあるけど、そんな経済と哲学は無縁で、熱帯にも端倪すべからずという人も、少なくない。

なんだか、ヨーロッパは偉い!熱帯はバカ!といいたいだけ。いまどき、そんなアホなこと言うほうが頭おかしいし、それを嬉々として教科書や問題集(私はいまそれを目の前にしている)、入試問題にしているほうも、そうとう時代に逆行している。秋田県以南の日本人など、ものの数にははいらない、、と、愛知県出身の外山は言外に言ってるのだが、

、、なるほど、中学の教科書とか問題集で、こういう思想を少しづつ刷り込んできたわけか、、。この「ちょっとした勉強のコツ」が出版されたのは2000年。文庫版は2008年。ブックレビューはとっても高評価なのがすごい。なかには、論理的、、と評価してるひともいる。これが「勉強」か?こんなのが勉強か?

ちなみにこれは中学国語国文法の助動詞の問題集。さて、一番最初の問題。これが伝聞でないというのは、、

彼が書いたのは、これ
雪の降らない国の人間を信用しないらしい=助動詞「らしい」(推定)には外山本人の判断が入っている。
これは参考例
雪の降らない国の人間を信用しないようだ=助動詞「ようだ」(推量、意志)には本人の判断が入っている。
どうせ書くならこれにすべきだったのに、、
雪の降らない国の人間を信用しないそうだ=助動詞「そうだ」(伝聞)には、伝聞として本人の判断は入ってない。どうせなら、「そうだ」と書くべきだったのだが、、

情けなくて、泣きそう。

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